投稿者:ちび 2005年12月22日 (木) 12時00分
みなさんのコメント、たくさん読ませていただきました。 とっても興味深いコーナーですよね。 でもちょっと気になることも。 ライブでの堅さんのMCがあまり良くなかった、との指摘がちらほら。 正直、私もちょっと地に足のつかないトークだなあと感じた場面もありました。 でも彼にとっては初めてのドーム、いつもよりも客席との距離があり、反応もつかめず、しかもツアーではないのですから、テンションは日常生活の延長だったかもしれません。 TVの中継も入り、昨日までは家でポテトチップスをかじっていたのに、いきなり4万人の人の前にぽんと放り出されてしまった堅さんの気持ちも、ちょっとは想像してみてください。 外タレのMCも、なんだかおちになっていませんでしたが、言いたかったことは、数年前にマライアを一番後ろで観ていた自分が、数年後の今、ステージの上にいることがうれしい、と言いたかったのだと思います。 そしてデビュー当時のモチベーションを維持するのが難しい、というコメントの裏には、売れたいという夢がいざ実現し、世の中にその歌声を認知され、お金も手に入ってしまったら、次はどこを目指せばいいのか戸惑っているんだという、ありのままの彼の気持ちが現れているようにも感じました。 堅さんの魅力のひとつは、あの不器用な正直さ、だと思います。 MCの中で、何かを伝えようとしているのだけれど、人を傷つけないようにコトバを選び、言ってしまってから聞き手の反応を心配して一人でつっこんだり、フォローしたり。 計算高い人じゃない証拠です。 私たちは真摯に歌う”平井堅”を観るためにはるばる集まったわけで、歌って踊れて、MCも完璧な器用な芸人を観に行った訳じゃないですよね。 だから、彼のMCが物足りない、あるいはわからない、というほうが、ちょっと期待しすぎじゃないかな、と思ってしまいました。 堅さんって、カラダが大きくて、顔も華やかで、ちょっと関西弁っぽくて、明るくて、頭もいいですよね。でもね、だからって言って、常に自信満々ってわけじゃないと思うんです。 多分、このサイトもみてると思うんです。 愛の夕暮れ劇場なんか、かなり読んでるはずです。 なぜなら、みんなの中の”平井堅”を知りたいからです。 自分がファンや世間から、どういう人間だと思われているのか、どうあってほしいと思われているのか、知りたいはずだからです。 そして、それと実際の自分とのギャップとの狭間で自問自答し、悩んだりする、とてもナイーブで傷つきやすい人なのだと感じます。 堅さんだって、普通の人。きっと今頃は、部屋でポテトチップスをかじりながら、ライブのMCを猛烈に反省中です。 いいんですよ、堅さん。あなたはお笑い芸人じゃないんですから。 そして、あなたのMCの裏にあるもの、ファンにはちゃんと届いています。 ご心配なく。 素敵なライブでした。 米粒なのは百も承知で、有休2日と新幹線、ホテルをとりました。 あの場に居合わせたかったんです。 そして真摯に歌う堅さんが観たかった。 ただそれだけです。ありがとうございました。
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