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Gehen wir!「小話掲示板」へようこそ。
エヴァに関するショートショートショート、つまり小話を自由に書きこんでください。
もちろんLASだけに限らず、エヴァネタだったら何でもOK。
作品に関する感想もお気軽に書きこんでくださいね。

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[453] 題名:銀世界さん 何処さん 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2011年03月10日 (木) 00時39分

サオジロウが息子なら、サオイチローはやはり親父ではないでしょうか。サオ一家です。
下ネタ書いたら、何処さんが早速匂いを嗅ぎつけて来られました。
あんのじょうです。


[452] 題名:プロジェクトでエヴァ 名前:何処 MAIL URL 投稿日:2011年03月09日 (水) 05時45分

「音声合成ソフトウェア?」

「そ。ヤマ葉との共同開発なんだけど…」

「あんたらにもサンプルボイス録らせて欲しいって」
「へぇ〜、面白そう」
「あたしパ〜ス〜」
「命令なら…」

「アスカ、シンジ君なら一足先に録音してるわよ」

「!あ、あたしも参加するわ!馬鹿シンジなんかに負けるもんですか!」

「へー」「ほ〜」「ふ〜ん」「?負ける?」

「な、何よその顔は!さ、参加するんだから良いでしょ!?文句ある!?」

「「「…クスクス…」」」「?」


♪♪♪


「先輩、これ前回のシンクロテストのレポートです。」

「…最近皆調子良いみたいね…」

「クスクス…この間ヤマ葉さんからサンプルが届いたじゃないですか。」

「?それが?」

「クスクス…女子パイロット全員、シンジ君の声合成して遊んでるんですよ。」

「あら、興味深いわね…是非聞いてみたいわ」

「ええと…このファイルですね、マリちゃん、レイちゃん、アスカちゃんの順で…」

『う!うわぁああっ!な、何!?何事!?え?えええええ〜!?はあ?うわわわわっ!?』

『綾波…綾波…綾波、頑張れ…綾波、負けるな…綾波、大丈夫だよ…綾波、落としたよ…綾波、ご飯食べてる?』

『え?あの…その…ば、バームクーヘン?』


「…これで何でモチベーションが上がるのかしら?」
「裏ファイルの方に色々あるんですよ、きっと。」

「…ま、プライバシーは大切よね…あら?シンジ君のファイル…」

「ああ、聞いてみます?」
『シンジ、よくやったな』
「…これだけ?」

「…ですね…」


♪♪♪


「プレゼント?」

「そ。」「女子パイロット全員から」「…碇君に…」
「あ、有難う…?メモリースティック?」

「ま、聞いてみてよワンコ君」「寂しいあんたに」「プレゼント…私達からの」
「?」

「再生してみて」「ほら、早く!」「碇君…」

「あ、うん」

カシャッ、チーッ…

『ワンコ君!大好き!』
「え!?」
『シンジ…好き…』
「えええ!?」
『碇君…好き…』
「えええええっ!?!!」

『『『アマンドのフルーツタルトが!』』』

コケッ

「ひ…酷いやみんな…」

「ま、好きなとこだけ再生して聞いてればいいよ、ワ・ン・コ・君♪」
「そうそう、心して聞きなさいよ馬・鹿・シ・ン・ジ♪」
「碇君…聞いて…」

「あ…うん…」


♪♪♪


「さぁて、誰が一番シンちゃんに聞かれるか、一週間のトータル再生数からランキングする『ハートキャッチシンジ君大作戦トトカルチョ!』よぉん♪」

「ではマギの予想倍率を…マヤ、公表を。」

「はい!一番アスカ、オッズは…」


♪♪♪


「父さんから呼び出しか…何の用だろ…碇シンジです。」

「…入れ…」

プシッ

「と…父さん…」

「…よくやったな、シンジ。」

「は?」



「マジっすか!?」
「嘘…」
「何で…碇君…」


「ぜ…全滅…」
「やられた…」
「冗談じゃねーよ…」
「あ…あり得ないわ…」
「勘弁してよ…」
「これもシナリオの内ですか?碇司令…」


「それにしても…」

「ま…まさか司令がダントツとは…」

「…私達胴元で良かったわ…」

「…でも…」「…大丈夫かしら」「心配だわ…」

「「「シンジ君の将来…」」」


「ハクション!」


[451] 題名:Rー15指定【黒いよ!カヲル君!】 名前:何処 MAIL URL 投稿日:2011年03月09日 (水) 03時45分

Rー15指定作品
お子様禁止系黒ギャグ
“良い子は読んだらあかんで”“悪い子も駄目”“冗談判らん人も止めとき”“読むのは自己責任で”“苦情嫌がらせ通報無しの方向で”

【黒いよ!カヲル君!】


さあ、僕を消してくれ…

『カヲル君!』





…そう言えば…





…何…





…一緒に風呂に入った時…気付いたんだ…











…皮…被ってたね…

!?

















…保険効くらしいよ…それ…

プチ



◆◆◆



「…僕なんかよりカヲル君の方が生き残るべきだったんだ…」

「シンジ君…」

「…被ってなかったし…」

「?」


[450] 題名:ゲシュタルト崩壊?しました>ごまめさん 名前:銀世界 MAIL URL 投稿日:2011年03月09日 (水) 00時12分

「竿次郎君」がだんだん「芋次郎君」に見えてきました。
「碇 イモジロウ君」・・・頭韻踏んでます。

それにしても、長男なのに、なぜ「竿太郎君」じゃなかったんでしょうね(問題はそこか?)。
いや、元が「シンジ」だからなんでしょうが。


[449] 題名:大切なもの。 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2011年03月08日 (火) 22時28分


※くされギャグ。
※初の逆行させてみた。

◇…………

僕は、気がつけば、またあの場所にいた。

手にした公衆電話を切り、辺りを見回す。

また同じことの繰り返しだとしたら、強い風が吹き、あいつが見えるはず。やっぱり!
でも、何かが違うはずだ。絶対に違うはずだ。
だって逆行したんだもの。


ドドーーン

最初に倒したあいつ。

ということは次には。

キキキキキキィィ!

爆風から僕を庇って、青いルノーが現れた。

ドアを開けたあなたは。

「君が、碇 竿次郎くんね。お待たせ!」

「は?」

◇…………

「その子ね。例の適格者。はじめまして。サオジロウ君。」
リツコさん!

「久しぶりだなサオジロウ!」
父さん!


「碇くん」
綾波が僕を苗字で呼んでくれていてよかったと僕はいま心から思う!


ボカッ

「すまんのう転校生。わしはお前を殴らんといかん」
トウジ!
殴ってもいいから僕をずっと「転校生」と呼んでくれ!


「サオジロウと一緒だよ。いや、俺はケンスケというすごくいい名前だけど。」
ニヤニヤすんな相田ケンスケ!!


「碇の息子」
最高です!副司令!!


◇オーバーザレインボウ。

「あんたが、サードチルドレン?あたしは、惣流・アスカ・ボンバイエよ」

は?

「元気ですかーっ!!」

パーーーーン!!

「馬鹿サオジロウ!」

アスカッ!!



◇…………



「竿次郎くん、俺はここで水をやることしか出来ないが、サオジロウ君にはサオジロウ君にしか出来ないことがある。後悔のないようにな。」

加持さん!

「…しかし、もしサオジロウ君がどうしても逃げたいというのなら、ここに、偽のパスポートを用意した。
必要なら使ってくれ。

パスポートの名義は、“玉 金三郎”だ。」


「全力で僕は逃げませんっ!!」

元の世界に、還りたい!


◇…………

ガタン…ゴトン…ガタン…

幻のような電車の中で、司令の声が聞こえる…。

「…あなた、こどもの名前は何にします…?」

優しげな女性の声

「…ああ。
…男だったら“ 竿次郎 ”…。
女だったら、“ 鼻毛桜 ”だ…。」



ち  が  う



声:綾波 鼻毛桜さん

…………………………………………

大切なもの…。
それは、ネーミング。


※続きません。


[448] 題名:あの子のことが僕は嫌い 23. お雛様なんて大嫌い 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2011年03月03日 (木) 23時34分

放課後にヒカリの家におよばれした。
なんでも今日は女の子のお祭りの日だから、オヒナサマとか言うお人形を飾ってお祝いするらしい。

人形。
それを聞いた途端、全然行きたくなくなった。
なのでシンジも連れて行くことにした。

「嫌だよ!雛人形なんて見たって面白くないもん!それよりトウジ達とゲーセンに…うぐっ」

若干の抗議の声が聞こえたけど、多分そよ風の音ね。シンジの脇腹をちょっと撫でたら、静かになったわ。
(※暴力はいけません)

◇◆

「これが洞木家のお雛様でーす!」
機嫌良さそうな委員長が、リビングに僕らを通した。
「うわ…」
「きれい…」

アスカが思わずつぶやいたのが僕の耳にも聞こえた。
そこにあったのは、本格的な七段飾りのお雛様だった。赤い布に、金色の屏風がまぶしい。
布のことは、緋毛氈っていうんだって。

1番上にはお内裏様。
二段目には三人官女。
三段目に五人囃子。

他にも細かい道具類がたくさん。

「桜とオレンジも飾ってある」
「それは桃の花と橘よ」
「お爺さんもいるのね」
「左大臣と右大臣ね」
「牛もいるね」
「牛車を引いてるのよ」

委員長が、お雛様についてアスカに色々レクチャーしていた。

「お雛様っていうのはね、帝と皇后のことなの。夫婦ね。下の段にいるのは、おつきの人達。たくさんあるお道具は、お嫁入り道具なのよ」

そしてひなあられと甘酒をお盆に載せて持ってきてくれた。

「碇くんはこっちのほうがいいんでしょ?」
「う。…うん」

正直、お雛様の話は全然面白くない。
ぽりぽりとあられをかじる。美味しいや。

でも本格的なお雛様を身近で見ることなんて、今までなかったな。
甘酒をいただきながらぼんやり眺めてたら、華やかで本当に綺麗だ。

アスカがまじまじとお雛様を見つめる。僕からは君の鼻筋の整った横顔が見える。
緋毛氈の朱色と、コントラストを描く白い肌。

「綺麗…本当に綺麗ね…」

誰に言うでもなく、そっとつぶやくアスカの声は、なんだか…すごく素直な感じがして可愛いかった。

僕に話しかけるときのツンツンした感じじゃなく、たまに見られる「素なアスカ」が、すごくお気に入りなんだけど、ばれたら絶対見せてくれなくなると思う。内緒だ。

「ねぇシンジ。どうしてお雛様を飾るの?」
「えっ!」

見とれてたら、急に僕のほうを向いて、質問された。
青い瞳がまたたきする。

「お、女の子はみんな飾るもんなんじゃないかな?」
「女の子の無事な成長と、幸せを祈って昔から飾るんだと思うわ」
「しあわせって?」
「そりゃあ多分…お雛様みたいに、いい人のところにお嫁に行けますようにっていう願いじゃないかしら?」

「……ふーん…」

◇◆

ヒカリの家からの帰り道。
あたしはわけもなく落ち込んでいた。

どうしてヒトは人形なんか大切にするの?

人形に何を見てるの?

「お雛様、きれいだったね」

シンジがあたしに話しかける。

「別に…たいしたことないわよ」
「綺麗って言ってたじゃないか」
「言ってない」

シンジが眉をひそめる。

「あの、もしかして…アスカもお雛様欲しいの?」
「はあ!?そんなわけないでしょ!一年のうち一回しか使わないのにあんなに大きくて、細かくて、訳わからないもの!」
「そんなムキにならなくても…」
「あたしは、人形なんて大嫌いよ」
「…」
「その中でもお雛様なんて最悪だわ」

女の子の幸せを願って飾る人形なんて。
あたしそんなの知らない。持ったことない。
小さいときからずっと危険な訓練してきて、エヴァのためにって頑張ってきたのに。

「あたしの健やかな成長なんて、全てはエヴァに乗るためだし。それに、いい人のところにお嫁に行けますように。って?はん!ガキのお遊びよ!」

あたしは、こらえきれず言葉にした。

あたしには、そんなこと願ってくれる人いないんだから。
あたしの知ってる人形はみんな、あたしから奪ってばっかりなんだから。

「…なんであんたにこんなこと言わなきゃいけないのよ」

「ね…ねえ、アイス買わない?」

身に迫る危険を察知したのか、坂の途中にある駄菓子屋をシンジが指差した。

「おごりよね」

◇◆

ユニゾンのときに、一緒にサンドイッチを食べたあの公園のベンチに腰かけて、バニラのカップアイスを二人で食べる。

冷たくて甘い。

「この木で出来たスプーンって昔からずっと変わらないのかな…」

アイスを載せた木のさじを口に入れる。

「…」

冷たい沈黙。

「あのさ…あ、アスカが人形が嫌いっていうのには、きっと理由があると思うんだけど…」
「何よ」
「その、悪くない人形だって、世の中にはたくさんあると思うんだ」
「…」
「委員長のお雛様はさ、委員長の家族が、自分の子供の未来を思って飾るじゃない。たまたま形がお雛様だったってことで、きっとアスカにも、願ってくれる人はいると思うんだよ」
「…詭弁だわ」
「え?」
「うまいこと言ってるだけじゃん!そんなの」

ぷいっ。とそっぽを向かれた。

「そんなつもりは…」

いつのまにか、夕焼けが広がって、公園は赤く染まっていた。

「…それとも、あんたが願ってくれるの?」
「えっ…」

アスカが、悪戯っぽく僕のほうを見ていた。どぎまぎする。

「どうなの…」
「あ、あの…」

赤い光に照らされたアスカ。青い瞳が紫がかってみえた。
唇はもっと桃色に。

「も、もちろんだよ。アスカが健康に成長してほしいって思うよ」
「成長〜?」
「あ!そ、そういう意味じゃなくて」
「あっ!今、あたしの胸見たでしょ!エッチ!」
「見てないっ!見てないよ」
ぶんぶんぶん!
必死に首を横に振る。

アスカはケラケラ笑い出した。

「あはは…あーおかしい。やっぱりシンジを連れて来てよかったわ…」
「え?」
「な、なんでもないわよっ!」

◇◆

アイスを食べ終えても、僕たちはしばらくじっとしていた。

「本当にいるかなあ?」

アスカがぽつりと言った。

「…願ってくれる人のこと?」

「うん」

「いるよ。きっと。少なくとも、僕はほんとに願ってるよ」

「そっか」

また沈黙が流れる。
でも、決して嫌じゃない。

心地良い沈黙を、いつの間にか僕たちは自分達のものにしていた。

「じゃあ…、あたしがいい人のところにお嫁に行けるようにも願ってくれるのよね?シンジ。」

「うん…えっ?」

「う〜んとお金持ちで超セレブないい人がいいわ」

「…」

それは…なんだか…

「ど、どんな人がいい人かってそんなのわからないじゃないか」

「じゃ、どんな人がいい人だって思うわけ?」

「それは、やっぱり、アスカのことを…1番大切で…好きなひとだろ……」

アスカが…じっと僕を見てる…。

夕焼けの光が赤くて、僕の心臓の色もきっとこんなだ。ドキドキしてきた。

「大人になれるかしら?あたし達、本当に大人になれるかしら?」

「アスカ…」

「恐ろしい使徒がいつやってくるかわからない、地軸は歪んでて地球はどうなるかわからない、それなのに…大人になって、お嫁に行けたら、なんて…幻想じゃないのかしら?よっぽどの願いじゃないと、きっと砕けてしまうわ」

「…なれると思うよ。なろうよ。じゃあ僕は、すごく願うから」

「大人になれる…?」

「大人に…僕らがおとなになったら…」

血流がごうごうとそこらじゅうを巡っている。
心臓が活動限界を迎えそうだ。

少しずつ、少しずつ、僕らの体が近づいて行っていた。
君の表情に勝手に引き寄せられる。

「…シンジは…どうするの…?」

「大人になったら…僕は…アスカに…君に…」

「あたしに…?」

「雛人形をプレゼントするよ…」

「…………。」

「うぐっ」

◇◆

ベンチに横たわって痛みにもだえる僕を置いて、アスカがすたすたと鞄を持って立ち去っていくのが見えた。
今度はみぞおちにいいのを頂戴した。

「うぅ…アスカのやつ…委員長が言ってたじゃないか!お雛様を飾るのは、女の子はおしとやかにしないといけないって意味もあるって。いてぇ…」

やっぱり絶対、大人になって、お雛様をあいつにくれてやるぞ!ものすっごいの!

◇◆

本当は夕焼けの光で、まるで緋毛氈みたいだったんだけどな。
おつきの人はいないけど、あたし達、二人きりみたいだったのよ?
はあ…。

あたし、やっぱりお雛様がねたましい。



[447] 題名:何処さん 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2011年03月03日 (木) 23時32分

何処さん、ありがとうございます。ご謙遜されず、ネタが広がるのでまた何処さんも書いてくださいやー とか言いつつまだ書けてません


[446] 題名:【ネルフの皆様のお蔭です。】 名前:何処 MAIL URL 投稿日:2011年03月01日 (火) 00時29分

【ネルフの皆様のお蔭です。】

『一番!葛城ミサトの細か過ぎて判りづらい物真似!』

“わははは!”“待ってました!”

『実験データ取りの最中に一息入れて珈琲メーカーのスイッチを入れようとしたら停電になって皆の疑惑の視線に耐えられず言い訳するリツコ!』

“あはははは!”

『…ふう、一服一服…ってあら?…え?……こ、こほん!……あ、あたしじゃ無いわよ!?』

“わはは!”“あるある!”“そうそうそんな感じ!”

『では続いて、シンちゃんにバレンタインチョコを渡した後何時もの様に口論になって口喧嘩で負かしてしまった後で拗ねたシンちゃんをフォローしようと声を掛けようとするものの、つい何時もの癖で罵倒しそうになって何も言えなくなるアスカ!』

“だははは!”“出た18番”

『あ…そ、その…あ!あの…だ、だから…い…言い過ぎた…かも…あの、だから…あの…シンジ…一寸シンジ…ダァッ!あ、あんたいい加減に!…あ、いやその……』

“アッハッハ!”“似てる似てる!”


ガタン!

「何よこれ!」

「監視カメラの画像…ミサトさんの宴会芸の…」

「ひ、人の事何…シンジ、何あんた落ち着いてるのよ…」

「…どうにかなる相手だと思う?」

「…まぁそうだけど…しかしムカつくわね!」

「アスカはいいよ…僕のなんか…早送りして…これだよ?」


『ではでは、今度は“司令に声を掛けようとして躊躇している所を後ろからレイに声を掛けられて思いの外大きな声を出して自分でも驚きつつレイにその場を取り繕おうとして意味不明な台詞を吐くシンジ君!”』

「ぶはっ!」「アスカ…そこでもう笑う訳?」


『あ、あの、と、とう、と、とうさ…あ…うわぁっ!?あ、綾波!?い、いやこれはその何と言うかつまり…え?い、いいいいやいや、べ、別に大した用じゃあ、あ、あはは、そ、それはそうと綾波ちゃんとご飯食べてる?』


ダンダンダンっ!!

「ミ…ミサト最高っっ!ヒィヒィ、…プッ…うプププッッ!!」

「…アスカ、そこまで受けなくても…はぁ、やれやれ…」

『続いてぇ、息子に優しい言葉を掛けるつもりがつい何時もの感じで止めを刺す碇司令!』

『…シンジ、私の話を聞け…お前は過去不幸だった…だが不幸と幸福の差は個人の価値観で決まる…つまり、何が言いたいかと言えばこう言う事だ。良く聞け、今のままならお前は当分不幸だ。』


「あ…頭痛い…ミサトさんたら全く…悪ノリもいい加減止めて欲しいよ…てゆうかアスカ、そんな呼吸困難になるまで笑わないでよ…」

「ヒィヒィ…く、苦しい…た、助けてシンジ…プッ!だ、駄目シンジの顔見たら…アハハハハハハハハッッ!ヒィヒィヒィヒィ!」

「誰も少年に優しくない、一人我が身の不幸を噛み締める傷心の碇シンジであった。君の明日はどっちだ!次回、悶々少年!」

「ミサトさんいつの間に?!もう何勝手にナレーション入れてるんですか!」

「さあて、来週もサービスサービスぅ♪」

「話聞けよ!」

「ギャグはいいねぇ」

「カヲル君!?何で君が!?」

「ふっ…そう…強いて言うなれば宿命…君の宿命が僕を呼んだのさ」

「呼んでない呼んでない君呼んでない!!てゆうかそんな宿命いらない!!!」

「…不様ね…プッ!」

「り…リツコさんまで…」
「ヒィヒィくっ、苦しい〜アハハハハハハハハ!」

『二番!赤木リツコ!キーボード速打ちします!』『続いて青葉シゲル!エアギターに』『四番日向マコト!拳銃早打ちを』『あは〜お酒おいし〜あれ〜先輩が二人〜キャハハハ!』


「…止めんのか?碇…」
「…ふっ…」


[445] 題名:舞台裏の一幕 名前:何処 MAIL URL 投稿日:2011年02月20日 (日) 23時42分

「アヤナミセブン?」

「そ。何処の馬鹿が書いたか知らないけどあんたがリリスの星から来たアヤナミセブンてヒロイン役。はいこれ台本。」

「?…良く判らない…」

「要はパロディよ、ウルトラなんたらの。」

「…そうなの?」

「こう、碇司令みたいな眼鏡をあんたが掛けたみたいな感じに変身するらしいんだけど…」

「?それって…正体丸判りな気が…」

「お約束だから大丈夫って事らしいわ。」

「?お約束?」

「怪獣役の某監督も素顔でウルトラなんたらやったらしいから、問題無いらしいわ。」

「そう…なの?」

「とてもそうは思えないけど、某監督が言うならま、仕方ないわ。ほら、あそこで台本読んでる渚のアホは『カヲル原人』役だってさ。」

「…プッ…」

「某監督扮する怪獣『アンノン』を操る謎の存在だって…」

「『悪役はいいねえ』とか言ってたりして」

「「プププッ!」」

「…あ、この話ではあんたがヒロインだから。馬鹿シンジとイチャイチャしなさいよね。」

「…何を言うのよ…イチャイチャはアスカが普段から…」

「だって役柄だしぃ♪」

「あの…二人とも、僕の立場って物を…」

「「あら、いたの。」」

「ううう…主役なのに何この影の薄さ…」

「しっかしあんたホンッと役柄通りの性格よねー、草食系ってやつ?」

「ウエスト…あたしと同じ位よね…そのジーンズレディースと同じよ…」

「ゲッ!?何それ超ムカつく!」

「「ジロリ」」

「う…(な…何故身の危険感じるんだろ…)」

「あ、いたいた。三人共、台本合わせだから早く来なさい!」

「「「はいっ!ミサト先輩!」」」

「…そうそう、レイにアスカ、あんたら又新人にちょっかい出したわね?」

「え゙!?綾波、惣流、またやったの!?」
「い、いや、そのちょっかいなんてべ、別にその…」
「し、新人に礼儀を少し…」

「…ま、いいわ。但し!」

「「「ゴクッ!」」」

「撮影に何かあったら…解ってるわね?」

「「「は、はいっミサト先輩ッ!」」」

「この業界…あんたら程度簡単に干されるんだから上手く立ち回りなさい。」

「「「はいっ!」」」

「クスクス…何シンジ郡まで混じってるの?」

「え?あ!」「馬鹿…」「頭痛い…」

「クスクス…レイ、アスカ、二人共七光りって言われたく無いからオーディションから這い上がって来たんだから実力はあるわ。でもね…」

「「「?」」」

「はっきり言えばその程度ならいくらでも代役はいるわ。つまり…いつでもあんたら切れるのよ?」

「「!?」」「“…怖…”」

「さて、釘を刺した所であたしゃ次の撮影入るから上がるわ。頑張ってね〜♪」

「「「お、お疲れ様でした!」」」


「さ…流石芸能人歴25年…迫力ある…」
「あの人出た回視聴率上がるのよね…」

「しかし若いよな…夫婦揃って一流の役者だし…」

「年齢不詳よね…」「家のママと同い年とは思えないわ全く…」

「てゆうか詐欺だよ…」

「おーい、台本合わせ始まるぞー」

「「「はーい、今行きまーす!」」」


*実はゴマたんの書くメランコリックが楽しみ*早く書いて*俺書くよりおもろくて最高*


[444] 題名:すいーと・ほーむ・ばれんたいん  またの題を校則愛護協会 名前:銀世界 MAIL URL 投稿日:2011年02月15日 (火) 00時09分

ごまめさんちのリツコさんが切なくてしっとりしました。
・・・ところをぶち壊してすみません(汗)。

*****************************

「本年こそっ、我々は断固として、校則の厳守を求めるものなりっ!!」
「おーっ!!」

雄叫びを上げるクラスの男子の一団を引き連れて、拳を突き上げるのは相田ケンスケである。

「・・・いっつもカメラ堂々と持ち込んどいて、何言うとんねん」

ケンスケをよく知るものなら抱いたであろう素朴な疑問を、鈴原トウジは口にした。

「ええい、幸せな野郎にはわからないのだ、この時期における校則の重大性はっ!!」
「うーん・・・僕は特に幸せってわけじゃないけど、わからないなぁ・・・」

心底から不思議そうに首を傾げる碇シンジだが、火に油を注いだことになっているのには気付かない。

「重大性がわからない時点で幸せなんだよ、気付けよ!!」

ケンスケの怒鳴り声が響き渡る。

「まあまあ、ケンスケ君、そんなに怒ったら、ますます幸せが遠くなるんじゃないかな・・・ほら、笑う門には福来るで行かないと」

そう言って穏やかに笑う渚カヲルの姿は、典型的な幸せ者の姿と言っても良い――と、クラスの男子生徒の大半は思った。

「ふっふっふ、そういうわけだ、諸君、覚悟したまえ!」

ケンスケ達はクラスの女子生徒らの方を振り返る。
負けないわよ、と闘志を燃やす少女達が多い中、やけに反応の薄い少女が3人。
何をそんなに血気盛んになっているのだと言わんばかりの表情の綾波レイ。
校則を守るのはいいことだとにこやかに佇む洞木ヒカリ。
そして、不敵に小さく笑いを浮かべた惣流・アスカ・ラングレー。
彼女達の思惑は――。



「ごちそうさん、今日もうまかったで」
「ふふっ、良かった。
 ねぇ、今日の晩御飯、何がいい?」
「うーん・・・急に言われてもなぁ」
「せっかくのバレンタインだから、好きな物作ってあげる」
「そないなこと言うたかて、何でもうまいもんなぁ」
「もう、何でもおいしいって食べちゃうんだから」
「ほんまに何でもうまいんやからしゃあないやろ」
「・・・おい、そこの2人」

ケンスケに声をかけられて振り向いたのは、トウジとヒカリである。

「何や? 別に何も悪いことしとらんで?」
「そうそう、校則違反でも何でもないわ、ただ普通に話してるだけよ」

確かに悪くない、校則違反ではない。
しかし、今日の夕食のメニューについて話すのは、明らかに普通ではないだろう!
バカップル通り越して若夫婦ならぬバカ夫婦かお前らは!!

という一同の無言のツッコミを破って、新たな会話が生まれた。

「レイ、あのさ、夜にこの店のバレンタインディナーに行かないかい?」
「行かない」

お、カヲルが断られている、面白い、と見物人が色めきたったのも束の間。

「今日は私が料理当番だから」

こっちも手料理かよ!!と無言の叫びは響いた。

そして、残る一角では。

「そうか、今日はバレンタインか・・・アスカ、何食べたい?」
「何でその流れでその質問が来るのよ、バカシンジ!!」
「え、だから、バレンタインだから、好きなメニューを・・・」
「アンタがヒカリと同じこと言ってどうするのよっ!!
 いいこと、ローマに行ったらローマ人に従えの精神で、あたしが何かを考えてあげようって思ってるのに、邪魔するんじゃないっ!!」

ここもかよ!!
何だかんだで、チョコ渡しの現場に遭遇しなかったにしろ、見せ付けられた気がする。

「よく考えたら・・・コイツら、何も学校で渡す必要ないんじゃ・・・」
「そうよ」

ケンスケの呟きに、アスカが答えた。

「ただまぁ、カヲル辺りにチョコ山積みにする子達の行動が封じられたわね。
 シンジの荷物持ち帰りも手伝わされなくて済んだし・・・アンタ達もたまにはイイコト考えるじゃない」
「生ゴミが増えなくて環境に優しいわ・・・」

レイが決定的な一言を呟いた。




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