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[483] 題名:あの子のことが僕は嫌い 24 サイレントワールド 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2011年05月23日 (月) 22時55分
ペラリ。
彼女がファッション雑誌のページをめくるのが気配でわかった。
僕のイヤホンから漏れるシャカシャカした音が、彼女にも聞こえているだろうか。
あと、蝉の声。
そちらのほうが大きく響いて、気がついてないかもしれない。
暑い。
仰向けにカーペットに寝転がっていたら、ベランダの洗濯物をはためかせた風が、開けた窓を通り抜けて、部屋のカーテンまで巻き上げるのがよくわかった。
この子の髪も揺れる。
たいくつ。
うつぶせになって雑誌を広げて、青い瞳をキロキロと左右に動かして、一生懸命に本を読んでるのがおもしろくて、ちょっかいを出したくなった。
ペ
「……。」
ページをめくろうとした機先を制して、雑誌のはしっこを軽く握ったグーで抑えてみた。
聞こえないけど、たぶんチッって舌打ちして、僕のほうを向いて苦情を述べる。
『 読めないじゃないのよ!』
唇の動きしかわからないけど、多分そう。
僕を見てくれた。
「へへっ」て笑ってごまかしたら、軽くぷぅって頬を膨らませて、「うひゃあ!?」僕の脇腹をつっつきにきた。
「うわ、ちょっと、タンマ」
寝転がって抵抗する僕に、笑いながらくすぐり攻撃をしかけて来た。髪の色といい、細身のライオンにじゃれつかれるみたい。(タテガミがあるけど、メスライオンなんだよ。すごく。)
「うくっ、や、そこはダメだってば」
脇腹をくすぐる、白い細い手を、掴んでやり過ごす。
もみ合いながら、何かニヤニヤしながら言ってる。
…多分悪口だな。こいつ。
「やられたらやり返すんだからな!」
そう言って、体を起こしたら、彼女は何か叫んで、僕と体勢が逆転した。くすぐり返すぞ。
心底苦しそうに笑い続ける女の子。頬っぺたは桃色だ。長い赤い髪の毛に埋もれて、呼吸が苦しそう。笑い過ぎて、横隔膜がしゃくりあげている。
指先でくすぐっていただけなのに、ふとしたはずみで、彼女の細い胴体をおおう薄い白いシャツの下の素肌を、僕の意思とは無関係に、僕の手の平が急に意識した。
ウェストのくびれの部分でシャツが途切れて、素肌が覗いている。
ほっそりしてるのに、アバラの上に薄い脂肪の層がのっていて、しなやかで、たまらなく柔らかい。
ほとんど、ズガン、というくらいの衝動が、僕の内側が沸き上がる。僕とは全然、違うカラダ。
長くて、細い腕で、自分の体を半分支えている。袖なしのブラウスから覗く、白くて丸い肩と鎖骨が、輝いている。
「…?」
笑いこけて、はあはあと息があがった彼女が、笑顔のまま僕の下から僕を見上げてる。青い瞳で、少し不思議そうに。
可愛い。可愛い。可愛い。すごく。
僕は、僕の内側から押し上がるマグマのような奔流が、僕の体の下で息づいてる彼女を求め、暴れているのを、はっきりと自覚していた。何も言えなくなる。
イヤホンからは音楽が聞こえる。響き渡る。カンタータ。僕の頭蓋の中を。音楽と、求める熱さだけが、僕のすべてになりそうだった。
「……」
吐き出す息が、自然と荒くなるのがわかった。恥ずかしいのに、止められない。
「……」
僕の下の彼女が、何か悟ったらしい。桃色の頬がより赤く染まって、怯えたような光が目に宿って、身をよじった。そしてそれがいっそう僕の背中を押そうとした。
その時、彼女はキッと僕をにらんで、急に僕ごと回転した。
「わ!?」
ごろっごろっとカーペットの上を回転して、気付いたら、僕の上に彼女が乗っかってた。長い赤いライオンのタテガミの向こうから、青い瞳が僕を射抜く。羞恥のせいか、顔は真っ赤だ。自分自身の影で青みがかった肌と、乱れた長い髪を垂らして、そうやってまっすぐに睨まれると、その、僕は、すぐにでも、男の人になってしまいそうだ。
への字口のまま、僕を見据えていて、しばらく、無言で見つめあってしまったが、次の瞬間
「わあぉああああ!?」
猛然とくすぐり返された!
「うひゃ、わは、ゴ、ゴメン!ゴメンってば!許して!うぼ、ぐぅ、グェッ。ぐぇ!」
最終的には、僕のお腹にまたがり、その上でぽんぽん飛び上がるような攻撃を仕掛けてきやがった。何か叫んでる。
「苦しい!ゴメン!僕は馬じゃないよ!やめて!」
どうでもいいけど、お互いの手を掴んだまま、そうやって跳ねられると、すごく恥ずかしいことを僕たちしてるように思われそうだ。
アスカは、僕の顔に自分の顔を近づけて、何か言ってる。彼女を、思い通りに黙らせることができる日が僕に来るんだろうか?
僕の頬を掴んで、ギュウッで押したり引っ張ったり、髪の毛をぐちゃぐちゃにしながら何か言ってる。
「いてて!わかった!ゴメン!」
何を言ってるか聞こえないけど、彼女の両手を掴んで、自分の胸の前に重ねた。引っ張られて、乗っかったままの彼女が、僕に覆いかぶさる。
お互い、息を荒くしながら、じっとしていた。あったかい。
アスカの首筋と、僕の首筋が交差して触れている。鼓動がわかる。
「……」
顔をずらして、瞳を覗き込んだ。
髪の毛の匂い。
君の匂い。
生花の花束を両手で抱えたときのような、はっとするようないい匂い。
…こういうとき、大人だったらどうするんだろうか。
青い目が、すねたように僕を横目で見つめる。照れくさいんだよね。
何か言ってる。
「 … 」
「え?」
桃色の唇が、小さくつぶやいたのをもう一度聞きたくなった。
「もう一回、言ってくれる?」
イヤホンを耳から外した。
猫みたいに、両手を揃えて僕のお腹の上にぴったりくっついたまま、「むぅー」っと唸られた。
「もう言ってやらないんだからっ」
「ぐぁっ」
***
反撃をくらうとわかっているのに、つい、ちょっかいをかけたくなるのは何故だろうか。
僕がバカだからかな。
起き上がって、床に座り直して、頭を振ってたら、いちど立ち去ったアスカが僕のとこに戻ってきた。
「ね。もっかい言ってよ」
「や。…あんたが、イヤホンをしたままなのが悪いのよ」
そう言って、唇をとがらして、僕の横に三角座りをする。
細くて、薄い肩。
少し触れる。
「そうかな」
「だからひとつ貸して」
「うん」
イヤホンの片方を、アスカに渡した。
前は、嫌だったはずだ。
だってイヤホンをつけたら、そこにある世界は、僕だけのものだから。
嫌な言葉は聞こえない。
必要のない音はいらない。
それを乱されることに、恐怖を感じていたはずなのに。
ユニゾンの特訓のときに、はじめてイヤホンを分けて、それは特訓だから仕方のないことと妥協したのに。
今は、嫌じゃない。
外の世界の音と、半分になった音楽を二人で分け合う。
僕だけのサイレントワールドを、アスカと分け合う。
二人でベランダのほうを向いてたら、少しずつ太陽が傾いて、青い空がせつない夕焼けに近づいていた。
二人で聞く、今の曲はコーヒー・カンタータ。
僕は今、ひとりぼっちじゃない。
そばにいたい。
誰と?
誰でも…?
「…コーヒー、飲みたくなった」
「僕も」
気がつけば、右手を握ったり閉じたりしていた。
了
[482] 題名:シンジのシはシビアのシ 2 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2011年05月23日 (月) 22時50分
※このシンジ君は、たいへんにシビアで感じが悪いです。黒い毒です。
※破のネタを含みます。夢を抱いている人は見ないように。
※読んだ人が悪い。というか別に誰も読んでない。
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◆土のにほひ
加持さん「シンジ君、葛城を守ってやってくれ」
シンジ、心のむこうで独り言
『…30近いおっさんが、毛も生えそろってない14歳の中学生に、よりにもよって、てめえの女を守ってくれって真顔で頼んでくる…。これは正気の発言と受け取っていいのでしょうか?』
加持さん「俺にはここで水をやることしかできないが…」
シンジ「ご自分の頭も耕されたほうがいいです」
◆電話が、かかってきた
リツコ「レイの秘密、知りた」
(シンジ)
ブチッ
ツーツーツー…
ビリリリ!ビリリリ!
リツコ「なんで切」
ブチッ
◆また電話が、かかってきた
シンジ「はい。」
リツコ「わかってるわ。今日はもうほんとにすごいから。」
シンジ「…」
リツコ「レイの髪型、本当は毎日セットに2時間かけ」
ブチッ
ビリリリ!ビリリリ!
リツコ「こんどこそすごい。レイってね、実はね、エラがめちゃめちゃ張ってるの。もうね、壁を削れるっていうか、自分の首を削ってしまって血が出るくらいのカーブでね、でそれを隠すためにあの髪型な」
ブチッ
◆新キャラのマリちゃんって確かこんなこと言ってた。
「このことは他言無用だよ。あばよ。ネルフの犬畜生。」
◆仕切り直し
謎の女マリ「このことは内密で。またね。
ネルフの、ハイカラ野郎の、ペテン師の、イカサマ師の、ねこっかぶりの、香具師(やし)の、モモンガーの、岡っ引きの、わんわん鳴けば犬も同然くん」
※夏目漱石「坊ちゃん」より
シンジ「なんで初対面の人にそこまで言われなきゃならないんだ!!」
◆赤い
シンジ「弐号機って赤いんだね。乗ってる人も赤いんだね」
アスカ「ああそうさ。どうせあたいは、たかのつめさ!」
◆アッちゃん?アッちゃん?
アスカ「そっか、あたし、笑えるんだ。たかのつめでも笑えるんだ。こんなひどい衣装着させられても笑えるんだ。
てゆーか、笑うしかないのよ。自分で自分を褒めてあげたいからよ。
何よ、こんなの!たかのつめが、たかだかほおずきになっただけじゃない!見え透きじゃない!
吹いたら音が鳴るんかい!プー!ピー!
この衣装デザインしたやつ、ドイツ?今はEUの大尉です。」
◆
途中の展開くだらなさすぎて略
◆
◆シンジ、浴室のむこうで独り言
シンジ『…ミサトさん、加持さんはミサトさんのことを、たまに餌をせびりに来る通い猫ぐらいにしか思ってませんよ…。本当に大事なら自分で守るでしょ…。僕に託せる程度ですよ…。別れたほうが…。』
浴室の外側で立ち聞きするミサトさん「聞こえてます。エコーかかって聞こえてます。」
◆そしてまた、電話がかかってきた
シンジ「はい」
リツコ「レイの秘密を聞いたあなたに今日だけなんとポイント2ば…」
ブチッ
◆はげます
謎の女マリ「…そうやって、いじけていたって、なんにも楽しいことないよ?犬畜生。」
謎の女マリ「ていうか、もし前向きになったとしても、キミの人生にいいことなんてきっとひとつもないんだけどね。犬畜生。」
◆クライマックス
(こちらのサイトにご迷惑をかける恐れがあるので、伏字でお送りさせていただきます。)
シンジ「うををおおぉぉー!××××ぁっ!!」
××××「日本がダメなら××××になるもの…」
シンジ「違う!!××××は日本だ!××××に替わりなんていない!!××××は、日本の領土だーっ!!来いっ!!」
××××「…!!」
ガシッ
××××「…ごめんなさい。何も出来なかった…」
シンジ「…いいんだ…いいんだ…これでいいんだ…××××はそこにいてくれるだけでいいんだ…」
カヲル「シンジくん、××××と××××はいいのかい」
シンジ「それだって忘れてないよぉっ!?」
※最近、心当たりが多すぎますね。
◆おわったあとに
謎の女マリ「調子のいいやつ…。やっぱり、においが臭いからかなあ。」
シンジ「そのセリフ違いには断じて抗議したい」
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◆ビリリリ!ビリリリ!
シンジ「はい」
リツコ「おっす。おらリツコ!今日は、レイの秘密がとうとうばれるんだってばよ!」
シンジ「混ざってます」
ブチッ
ツーツーツー
リツコ「…はじめて返事、もらえたわ…ふふ…」
小さく、ガッツポーズ。
つづく
[481] 題名:劇団NERV「碇シンジと賢者の石」※当たり前ですがパロディ注意 名前:銀世界 MAIL URL 投稿日:2011年05月21日 (土) 23時01分
誰かがとっくの昔にやってると思いつつ、唐突に書きたくなってパロってみた妄想キャスティングネタ。
元ネタしばらく読んでないから、かなり忘れているのに(汗)。
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ずっと親戚の家で虐げられていた僕は、「来い NERV学院」と書かれた入学案内と共に旅立った。
そう、僕、碇・シンジ・ポッターは超有名な魔法使いの血を引く少年だったんだ・・・。
<シーン1 駅>
「あの、9と4分の3番線てどこですか?」
「ワイも今から行くんや、この柵をな・・・」
「この柵に向かって突っ込んで行けばいいのよ、さぁ、行くわよ!」
「ちょい待てや、お前、ワイらより1歳下の設定やろ!」
「ふっ、飛び級したわ! あたしはアスカ・ラングレー・ウィーズリーよっ」
「ワイより先に名乗るなーっ!」
<シーン2 電車内>
「やあ、君が、碇・シンジ・ポッター君かい?
助言してあげるよ・・・友達は選んだ方がいい」
「僕は、自分の友達は自分で決めるよ」
「芯が強いねぇ・・・そういう所は好意に値するよ、好きってことさ」
「カヲル君、台詞勝手に変えちゃ駄目だよ・・・」
<シーン3 電車内>
「もうすぐ到着よ、2人とも、早くローブに着替えた方がいいわ。
それから・・・(長台詞を終えた後で立ち去る)」
「はぁ・・・どこの寮でもええけど、あいつと同じやないとええなぁ」
「(戻って来て)何ですってー?!」
「委員長、これは台詞や、耳引っ張らんでくれやー!」
「だから2人とも、ちゃんと台本通りやってよー!」
<シーン4 学校近くの森>
「貴方も、あの生き物が見えるのね・・・私は、レイ・ラブグッドよ」
「・・・君の出番って、シリーズ後半からじゃなかったっけ?」
「アスカが飛び級したから、私もしただけよ」
「そんなのあり?」
<シーン5 講堂>
「校歌斉唱! めいめい好きなメロディーで、スタート!」
「ねるねるるふるふねーるーふー♪ 歌はいいねぇ、リリンが生んだ文化の極みだよ」
「余計な台詞を入れないでよ、カヲル君・・・」
<シーン6 寮入口>
「いいですか、寮の出入りは動く肖像画に合言葉を言うこと。
で、これが、出入りの管理をする肖像画の『太った婦人(レディ)』よ」
「あの、絵の題名が変わってるんですけど・・・『グラマラスな美人(ビューティ)』に・・・」
「ミサトーっ、何勝手に書き換えてるのよ!!」
「ヒクッ、何で先生役が私じゃなくてリツコなのよぉ・・・シンちゃん所の寮長先生なら私がすべきでしょお?」
「・・・それは性格の問題・・・あと、肖像画が酔っ払う場面があるから」
「酔っ払う場面は今じゃないですけどね・・・(遠い目)」
<シーン7 寮>
「あー、碇・シンジ・ポッター? 写真撮らせてくれないかな?」
「何でそんなに投げやりに台詞言うんだよ・・・」
「だってさ、カメラ持ってるってだけで、ロクに出番のないシンジファンのカメラ小僧役だぜ?」
「それより・・・君まで飛び級して現れるとは思ってなかったよ・・・アスカ達と同学年だろ?」
「驚くのはそこかよー!!」
<シーン8 教室>
「今日の魔法薬学は、スイカを使った秘薬の実験だぞ!」
「・・・あの、こんな明るい魔法薬学教授ってアリなんですか?」
「仕方ないじゃないか、敵か味方かわからない奴だからな。
そういうわけで、俺がガッチリしごいてやるぞ、シンジ君!」
「やっぱり、無理があるキャスティングだよ、父さん・・・」
<シーン9 鏡>
「か・・・母さん? 父さんも・・・僕に向かって手を振ってる!
よく言われてる通り、母さんは僕にそっくりで、父さんはちっとも似てない!」
「・・・嬉しそうに言うな、シンジ!!」
<シーン10 校長室>
「皆が言う通り、君は母上に生き写しだ、シンジ君。
ただ・・・目だけは、父上の目・・・なのか・・・?」
「目を逸らしながら疑問形で言わないで下さい、副司令・・・」
「いやしかし、そうでなくても元の脚本から母と父を入れ替えて台詞作ったんだ・・・」
「でも・・・父さんの目にそっくりって言われても・・・」
「そ・・・そうだな・・・その目も・・・ユイ君にしか似ていないぞ、シンジ君」
<登場人物>
主人公:碇・シンジ・ポッター(主人公)
親友1:トウジ・ウィーズリー(怒られ役)
親友2:ヒカリ・グレンジャー(説教する優等生)
親友の妹:アスカ・ラングレー・ウィーズリー(赤毛な彼女)
↑の友人:レイ・ラブグッド(不思議系少女)
主人公のライバル(?):カヲル・マルフォイ(色素薄い髪的に)
寮長:リツコ・マクゴナガル(冷静で理知的、なはず)
肖像画:「太った婦人」ミサト(改め『グラマラスな美人』)
主人公のファン:ケンスケ・クリービー(カメラ繋がり以外に本当に意味はない)
魔法薬学教授:加持・リョウジ・スネイプ(やけに明るい)
主人公の母:碇・ユイ・ポッター(目だけでなく全てそっくり)
主人公の父:碇・ゲンドウ・ポッター(そして目すらも似ていない)
校長:冬月・ダンブルドア(どちらも苗字であるとか気にしない)
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とりあえず、目が父親に似ていないシンジ君のネタが書きたかっただけ(オイ)。
[480] 題名:おお…可愛い、可愛いぞ、たま…(中身おっさんだけど) 名前:何処 MAIL URL 投稿日:2011年05月21日 (土) 14時13分
《七回目のファイナルなファンタジーのケットシーってキャラも中身おっさんだったよな…》《あれも毎回〃ファイナル言ってるけどまあ一つトアル世界だって事で》《あ、又ごまめさんイライラしちゃう(笑)》
【リツコ・或る愛の軌跡】
私の初恋は、惨敗だった。
いいえ、惨敗以前に勝負にすらなっていなかった。
何しろ私があの人に恋をしていたと気付いたのは、結婚したあの人が奥さんを連れて家へ挨拶に来た時なのだから。
母の同僚と言う肩書きで、あの人は以前から我が家に来ていた。
未だ子供だった私はその若い男が嫌いだった。多忙な母と過ごせる貴重な時間を闖入者に邪魔されたくなかったから。
でも本当は、あの男と親しげに話す母を見たくなかったからだったのだろう。
あの人の奥様は、優しげな美人だった。
私はその女に憧れた。羨望した。嫉妬した。そして…私は髪を切った
髪型をロングからショートに変えた理由を、母には“母さんの真似してみた”と言った。
母の髪型に似せたショートにした私は、学問に逃げる様にのめり込み、以前の少女趣味は猫を除いて影を潜めた…
やがて、あの人はその女の子を産み、私は初めてお酒を覚えた。
そしてあの日…あの人の妻が死んだ事を私は新聞で知った…
止も断ても堪らず、私は口実を作り母の勤務先へ向かい、門前払いを受けた…当然だろう、事故死の現場へ部外者が入れる訳が無い。
数ヶ月が過ぎ、世間が事故死した科学者の事を忘れた頃…私はやっと母の勤務先へ入れた。
…母とあの人の仲を知る事になるとも知らず…
私は大学に入り、髪を染め、葛城ミサトに加持リョウジと言う掛け替えの無い友人を作り、過去と決別した…何れ再婚するだろう母とあの人を祝福出来る様に…
だが、母は程無く死んだ。そして私は…知ってしまった。母の遺品から、母が属した組織の実態を…
私はあの人に詰め寄り…そして更に知った…悪魔の所業を…
私は自ら進んであの人の共犯者になる道を選んだ。代わりのある存在たる幼女を実験検体に、謎の巨人を操る術を捜すあの人の…
そして数年、私は母の遺した膨大な資料と私自身の努力でマギのエキスパートとしての地位を確立した。
丁度その頃だ、私は葛城ミサトと劇的な再会をした。彼女も私の属する組織に入ったのだ。
葛城ミサトと言う掛け替えの無い友人と、男女の仲となったあの人、やり甲斐のある仕事…思えば私の最高の時間はあの時だった…
使徒が、来るまでが。あの人の息子が呼ばれるまでが。
…まあ良いわ。今更だしね。
私はジオフロントに一人、拳銃と携帯端末を手に来るべき終末をこの手で迎え入れるべく、もう直現れるであろうあの人と人形少女を待っている…
多分、これが私の愛の形。私の軌跡はこれで終わる…そう考えてふと思い出す事があった。
最後まであの人に言われなかった台詞があった。我ながら少女趣味だと呆れるが、それでも嘘でいいから一度はあの人にあの台詞を言って欲しかった。本当に今更だけど。
一人自嘲の笑い声を上げる私の後ろ姿を磔のリリスだけが見ていた。
《今思い出したけどファイナルなファンタジーななのネタ自分で昔書いてたわ(それもここで)。》《後で見てみるか…》《どうせろくなもんじゃ無い筈》《“あの人”を“あのタマ”に替えるとかなり笑える》
[479] 題名:大切なもの 5 たま司令の詰め合わせ 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2011年05月18日 (水) 23時19分
たま司令がなんだか可愛くて気に入ってしまったのでつい続きを。
猫モードのたま司令は、きっと黒白毛で、茶色のあごひげがもしゅもしゅ生えているオス猫です。
チャームポイントは、両の前足の先が白くて手袋みたいに見えるところです。きっと。
◆たま司令@食い散らかし
「司令。ここまで運ぶのには苦労しましたよ」
アタッシュケースを取り出す加持リョウジ
「ご苦労。おお…」
「最初の人類、アダムです。…えっ?今、お召し上がりになるんですか?」
「はっくはっく。にゃんご」
「…確かに、最初の人類は、サイズ的には猫餌にぴったりですが…」
「はっくはっく。もういいにゃ。後は残す。げふー」
「えぇ!?ちゃんと最後まで食べて下さいよ!」
「だまれ。わたしは、一日かけて、ゆっくりゆっくり食べるのが好きにゃのだ!」
「猫の、食い散らかしか…っ!」
◆たま司令@尾行中
俺はスパイの加持リョウジ。
今日はアルバイトのためにネルフの地下に潜入だ。
俺の予想が正しければここには、とんでもない代物が…ん?
♪チリンチリンしゃんしゃんしゃん
…鈴の音か。さては
「つかまえたあ!」
「な、なぜわかった!」
「司令!それは、司令の首に鈴がついてるからですよぉー!こいつめこいつめ!」
「にゃ、にゃんご!ごろごろ。」
「こうして、どこにでも俺の後をついてきて、たま司令はかわいいったらないねぇ…よしよし」
「ちがう!これは尾行にゃのだ!ふー!」
青年と猫。
◆たま司令@罪作り
「よく聞こえなかったわ。もう一度言ってごらんなさい」
「知らないのかわいそうだから教えてあげてるの。たま司令は言ってたわ。ばあさんはしつこい」
「…だってしょうがないじゃない…だって、たま司令ったら、かわいいんですもの!」
「ちがう。たま司令はわたしの!わたしのにゃんにゃんなの!」
「二人とも違うぞ。たまは、いつも私と一緒なのだ!残念でした!」
「じいさん!」
「副司令!」
◆たま司令@墓参り
「父さん。母さんてどんな人だったのかな。写真もないから、僕、全然思い出せないよ。」
「この墓にユイはいない。全ては心の中にゃ。だが、それでいい。にゃんご。」
「でも…僕は…」
「…キンサブロウ(シンジ)よ。あれから何日か?」
「え?」
「…三日は…たったかにゃ?」
「まさか…父さん!!三日以上たったから母さんのこと忘れたの?!」
「…こしこし」
「顔を洗ってごまかさないでよー!じゃあ母さんはこの世のどこにもいないじゃないかあー!」
「明日は雨だ。にゃんご」
「明日はわかるのにー!」
◆母ちゃん@初号機
「あっちこっちに愛想ふるだけふりまいて!この…おすネコ亭主…ッ!」
ヲォォォォォォォォン!
※この点は共通してると思います
◆最後のおまた
僕は、カヲル。
男股(おまた)カヲル。
今日はお父さんに挨拶に来たのさ。
「たーまたまたまたまやー。たま司令やーどこだい?」
フギャー!フッフッギャー!
「争うのはリリンの宿命。何をしてるんだい」
「縄張り争いだにゃ!シャー!」
「この空き地の覇権を巡っているのかい」
「にゃ!こいつ、こないだ、ここの子猫にイタズラしようとしてたガキだ!」
「え、それは僕では…」
「にゃんと!許せん」
「やっちまえ!!」
「フギャー!?」
☆☆☆☆☆
最後のおまたのメッセージ。
「動物虐待、ダメ絶対。」
「問題ない。にゃんご」
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ごまめちゃん、管理人のえびさんからメール返信が来ないのは、本気で嫌がられているせいではないかと40%ぐらい思っているなう。
[478] 題名:小話って小咄だっけ 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2011年05月18日 (水) 23時07分
とある計画は進んでいるか
問題ありません
とあるって何なのよ!
それは、とある他人もとある自分もないとある世界。
全てが曖昧な世界…
でも気持ちが通じるとある世界…
アスカ「イライラすんのよー!だから何なのよー!」
ミサト「イライラする!みさと、30過ぎたらイライラするー!」
シンジ「ミサトさん!そんなミサトさんにイライラします!」
ミサト「このギャグ、リツコのほうが似合う!」
「イライラする!リツコ、30過ぎたらイライラする!」
一同「…似合いすぎて…つらい…」
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このページ開いた瞬間、怖くなって即効でブラウザ閉じました。
読み終えて、あ。よかったと思った。。
ちょっと来ない間にこんなことに・・っ
[477] 題名:嗚呼、遂に銀さんまで((笑)) 名前:何処 MAIL URL 投稿日:2011年05月18日 (水) 18時31分
『碇先生、少しいいかしら?』
○月×日 晴れ
職員室を出て部活の指導へ向かう私は保険の宝昌先生に呼び止められ、保健室へ入った。
【若妻女教師日記】
保健室に入り、ベッドの不法占拠者が居ない事を確認したアキラ…いえ、宝昌先生は開口一番私にこう言った。
『アスカ…あんた今、生徒達から何て呼ばれてると思う?』
『?』
彼女が校内で私をアスカと呼ぶなんて珍しい。
『ん〜…究極の美人先生?それとも至高の美女教師かしら?』
本気半分で答えたら叩かれた…何時も〃一体何処からそのハリセン引っ張り出すのか謎だ。
『あんたの渾名はねえ…アントニオ碇よアントニオ碇!』
『はぁ!?な、何よそれぇ!』
…あまりにも予想外の台詞に言葉を失う。
アントニオ…確か『元気があれば何でも出来る!』の人よね…でも何で!?
『学祭の時あんたの入場テーマ、アントニオの曲だったし。』
『…じ、じゃああの♪イ・カ・リ・ボンバ!イエ!♪って掛け声は…』
『…一字違うだけね…』
『嫌ー――っっっ!』
その所業許さん!後で生徒会役員と学祭執行委員絞める。私が決めた。今決めた。
『あんた学祭で“私は誰の挑戦でも受ける!”なんて言ったから…あれ、闘魂なレスラーの決め台詞。』
『マジ!?』
『そうじゃ無くても“紅の一閃、強盗も一撃必殺延髄蹴り”“痴漢撲滅アームブレイカー”“引ったくり退治、碇の鉄拳制裁”とかあんたその手の実力行使な話題に事欠かないからねー。』
ううっい、痛い所を…
…帰宅後、家の旦那様改め馬鹿様に話したら、“アスカ・ボンバイエじゃ無くて良かったね”なんて馬鹿丸出しの台詞をほざいたので卍固めをプレゼントした。
…いつの間にか居た娘がドン引き。ミキごめん、みんな貴女のお父さんが悪いのよ?
○月□日 雨
今夜娘が“ジイジの家へお泊まり”だ。
久々におめかししてバ…主人とデートがてら外食。
では行ってきます。
○月×○日 快晴
疲れた。
家に帰ったのは結局早朝でシンジもあたしも寝不足。お互い無数に虫刺され。
お陰様で迎えに行った娘に妙な顔されながら夫婦揃って1日長袖姿だった。
…バ蚊になった私達はかなりヤバい。
○月×△日 晴れ
休日。洗濯と布団干し。
娘が宿題の作文を書いていたので覗いた。
…卒倒しそうになった。
まさかミキに“おとーさんとおかーさんのプロレスごっこはうるさいので止めてほしーです”なんて事書かれてるとは…慌てて書き直しを指導した。
指導中聞き出したが、娘は祖父から“今度プロレスしてるおとーさんとおかーさんにいもーとかおとーとが欲しいと言え”と言い含められていたらしい。
…髭、許すまじ。
《ああっ!ついにあのお方まで(爆)》《取り敢えず謝る。皆様本当にごめんなさい》《しかしごまめさん、本当にこのサイトは何処に行くのでせうか((笑))》
[476] 題名:昔子供だった若き大人達の会話 名前:銀世界 MAIL URL 投稿日:2011年05月17日 (火) 23時20分
――同居中の彼女が、最近、自分のことを「バカ様」としか呼んでくれない。
元・特務機関、現・最先端技術研究所であるNERVの次期所長と目される副所長の若者は、そんな悩みを抱えていた。
「せやかて、元々『バカシンジ』て呼ばれとったんやから、大して変わらんのとちゃうか?」
と、NERVの若き営業部長(要するに民間企業との折衝担当)は言う。
「むしろ、敬称がついて格が上がった気がするよね」
NERV勤務を辞退した音楽家が頷く。
「わかってないな、名前を呼んでもらえなくて寂しいんだよ」
昔、NERVに憧れていた写真家が解説する。
「大体さ・・・君達のせいじゃないか・・・」
若き副所長はぶつぶつと言う。
「まあまあ、そう落ち込まずに、カラオケでも歌って発散しようよ、若所長」
「カヲル君のその呼び方が発端じゃないかー!!」
音楽家の笑顔に、次期所長は食ってかかる。
「ちょい落ち着けや、若」
「そうやってトウジが略すから、NERVで定着しちゃったし!」
若所長は営業部長を睨みつける。
「あ、今の表情いいな、もう1枚」
「そうやって、また雑誌に載せる気だろ?!
ケンスケが『NERVの若様(はぁと)』なんて見出し付けて売り込むから!!」
そう、女性向けの雑誌にその写真が掲載されて以降、同居中の彼女が「バカ様」としか呼んでくれなくなった。
文句を言われても、写真家は平然として「だって、似合ってるしな」と答えるだけだった。
「おかげで、どこ行っても、若所長とか若とか若様とか若君とか・・・。
アスカのせいで、全部『バカ』に聞こえるんだよ・・・」
それは必ずしも自分達のせいではないだろう、と残る3人は思った。
「ねえ、シンジ君、そういう場合はさ、もっと変な名前で呼ばれている自分を想像すればいいんだ」
音楽家は、涼やかな笑みを浮かべて提案する。
「昔、読んだ小説でね、自分の名前を気に入らない友達のために、主人公が、もっと変な名前でなかった事を喜ぶようにって助言するんだ。
僕も、そのままそれを提案してみるよ・・・そうだね、君の名前が『碇サオジロウ』でなかったことを感謝すべきじゃないかな」
「それって・・・物干し竿・・・??」
家事を得意とする若様の発想に、営業部長は首を振った。
「あかんわカヲル、こいつの素直な発想やったら、通じてへんで。
こういうのはもっと、ばーっと思い切りよう行かなあかん。
そやなぁ・・・考えてみぃや、シンジ、自分の名前が『玉キンサブロウ』やったとしたら・・・」
「えええええー!!」
若様、絶叫。
「そうだね・・・考えてみるんだ、『キンタマロウ君』と呼ばれる自分を!!」
「嫌だあああああぁぁぁぁ!! さらに悪化してるよ、カヲル君!!」
若所長は、現在、唯一の真人間と認めた写真家に泣きついた。
「ひ・・・酷いや、トウジもカヲル君も・・・」
「・・・あ、こういう困った顔のショットも売れそうだな」
「ケンスケ・・・」
翌日、若所長は、3件の職権乱用を行った。
すなわち、営業部長の給与80%減額(100%でなかったのは、一応、営業部長の妻にして自分の彼女の親友である元学級委員長に遠慮したようだ)。
そして、テレビラジオその他あらゆる媒体に圧力をかけての音楽家の曲の放送禁止、雑誌書籍その他(以下略)の写真家の写真の発禁処分である。
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ネタお借りしました>ごまめさん
アスカ・ボンバイエを盛り込むのは諦めた・・・
[475] 題名:その発想はなかったw 名前:銀世界 MAIL URL 投稿日:2011年05月13日 (金) 23時29分
世界には、全員の苗字が同じ村が本当にあるとか聞いたことがありますが。
多分、そこでエヴァキャラが暮らすとそんな感じなんでしょうね(ぇ)。
[474] 題名:全員の姓を変えてみよう。 名前:何処 MAIL URL 投稿日:2011年05月13日 (金) 07時23分
全員の姓がトアルだった。
「貴方がトアルシンジ君ね!私はトアルミサト!」
「この子が例の…初めましてトアルシンジ君。トアルリツコよ、宜しくね。」
「トアルは死なないわ…私が守るもの。」
「トアル…ワシはお前を殴らなあかん。」
「よぉトアル〜、何してるんだ〜?」
「「トアルの胸、トアルのうなじ、トアルのふくらはぎ〜」」
「このトアル・アスカ・ラングレーが来たからには使徒なんて簡単にやっつけてやるわ!」
「トアル、お弁当食べてくれるかなぁ…」
「シンジ君…俺はここでスイカに水をやる事ぐらいしか出来ない。だが君は違う」
「トアルさん!?」
「いいですよ…貴女と一緒なら…」
「…ごめんね、トアル君…」
「どうするトアル?」
「トアル…少し頼む…」
「ねぇ、私達正しいのよね?」
「わかるもんかぁ!」
【…確かにトアルトアル連呼はやかましい。】