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もちろんLASだけに限らず、エヴァネタだったら何でもOK。
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[513] 題名:父の日ウェディング 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2011年06月19日 (日) 00時43分

消毒用読み切り単品。
------------------
元・初号機パイロット・碇シンジと、元・弐号機パイロット、惣流アスカラングレーの結婚式が無事終わった。

「はーやれやれ。やっとこの日が来たわね」
晴々と息をつくドレスアップした葛城ミサト。

「どーなることかと思いましたねぇ」
横で嘆息する日向マコト

「シンジ君は相変わらずのボケボケの鈍感くんで、アスカが色んないろーんなアプローチを仕掛けてもどこ吹く風…」
同じく、ドレスアップした赤木リツコが紫煙を吐き出す。
式のあと、ガーデンパーティー用の芝生で、花嫁花婿の登場を待つ間、参列者たちはくつろいでいた。

「一時は、また心を壊しちゃうんじゃないかというくらい、アスカは思い詰めてたけど」
「最後の最後に、主人公は全てを受け止めたというわけですね」
髪に花のコサージュをつけた伊吹マヤが、シャンパンのグラスを片手に言った。

「うらやましいこって」
「是非とも幸せにあやかりたいもんだよ」
花婿よりずっと年上の独身組の男性の友人達がこぼす。

「おっ、新郎新婦の再登場や!」

パチパチパチ…!

「これからブーケトスね!」
「ええ…」

目を輝かせる花嫁の友人たち

***

司会に適役の相田ケンスケが盛り上げる。
「えー、ブーケトスも終わり、いっそう盛り上がって参りました!次は!男性のご友人に向けて!
花嫁のガーターベルトトスです!みなさん!しっかり受け取って下さいよー!」

「おぉ!」
なぜか必要以上に色めき立つ男性陣。

「そのまえに!見事花嫁をゲットした新郎に、その極意を伝授してもらおうではありませんか!聞きたい人ー!」
「「「はーい!!」」」

「さ!シンジ君!ぜひとも我々に教えてくれ!」
マイクを新郎に向ける。

「えっ!?そんな…困ったな」
「簡潔に頼むぜ!」
「えーと…わかったよ。じゃあ、簡単に。みなさん」

「「「はーい!!」」」

「 女は、追うと逃げます。それだけです。」


***


「…どういうことなの…」
衝撃が走り抜け、茫然自失の参列者たち。

「どういうことよシンジー!!」
一番衝撃を受けたであろう新婦が、新郎の襟元を両手で掴んでいる。


「だ、だって、アスカはプライドが高いから、僕みたいな冴えないやつが追いかけても逃げるだろ?
だから、追いかけてもらおうと思ってさ…」

「な、な、な…そ、それであんたはあんなに…ボケボケのニブニブで…あたしがあんなに恥ずかしい思いをこらえて、あんなことやこんなことしても気付かないふりしてたってわけ…?」

頭がくらんくらんしてきた新婦を、新郎がそっと抱きしめる。

「うん。ごめんね。だって僕、絶対にアスカを自分のものにしたかったんだ。許して。
これからずっと幸せにするから。愛してるよ」

「ふにゃん…え?きゃあ!」

脱力して前後不覚になった花嫁を抱きかかえながら、すかさず、片膝をついてドレスの中に手を差し入れて、水色のガーターベルトを奪い去った花婿。

「ケンスケ、トスしないの?」
「えっ?お、おう!さあ、皆さん、魅惑のガーターベルトを手にするのは誰か!」

どよめいて前に近寄る男性陣。

「父さん!」

それを見た新郎が、列の後ろのほうにいた、自分の父親に向かって放り投げた。

おぉー…っ!!

ざわめく若者達の上を、放物線を描いて、頼りない水色のガーターベルトが飛んでいく。

ぱさり、とガーターベルトは、髭面で無愛想な父親の両手の中に落ちた。
まだ、ほのかに温かい。

「おめでとう」
息子はつぶやいた。

「女は、追うと逃げるだろ?…父さん」

追いかけて追いかけたのに、宇宙の果てにまで女房に逃げられた男には、わかりすぎるくらいのガーターベルトの重みだった。


***


それを礼服の胸ポケットにねじこんだ父親が、長年の付き合いの女性を連れて帰って、何かを決意したかどうかは、もうしばらくしないと、参列者たちにはわからなかったということだ。

そのときには、碇家の二回目のパーティーの招待客となっていた人が、たくさんいたらしい。


***


「さあ、披露宴もたけなわですが、日もとっぷりと暮れました!皆様、もう一度、庭にいらしてください!」

「さあ、夜空にご注目…!…」

歓声が上がる。

大きな花火が、続けて二発。黒い夜空に華やかに煌めいた。

「新郎新婦のお母様は、残念ながら、今、ここにはおられません。遠い彼方にいるお母様がたに向かって、二人からのメッセージです!皆様も、拍手で、祝福のメッセージを送ってください!」

天まで届けよとばかりに、沸き上がる拍手と歓声。



花火を見つめながら、新郎は、つかまえた新婦をしっかり腕に抱いたまま心のなかで言った。

僕は追わないんだ。なぜって?絶対に離さないからだよ。

「あたしは離れないからね。シンジ」

「うん。愛してるよ。アスカ」


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※ガーターベルトスローをコントロールできる時点でさりげなく人間離れしてると思う。
※こういうの、地味派手シンジ君とでも名づけたい。


[512] 題名:大切なもの 7 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2011年06月19日 (日) 00時08分

奇妙な世界に逆行した碇シンジ。
そこでは、さしたる変化はないように見えたが、大切なものが狂っていた。
それは『ネーミング・センス』であった。
この世界では彼は 初号機パイロット:玉キンサブロウ(通称タマキン)
という名前であった…。
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■落下する使徒を受け止めろ

「成功する確率は0.00001%か…」

「うまく言ったらそれこそ奇跡ね。エヴァ三機、いっせいにスタートして、落下地点まで走って受け止めるだなんて」

「キンサブロウ(シンジ)君達に全てがかかってるわ。
なのにキンちゃんたら、自分の名前の由来がショックだったのかしら。ぼんやりしちゃって。
あんなことがあった後じゃ無理ないわ」

「葛城、俺にいい作戦がある」

「加持くん。それは、カセットテープ?ユニゾンのときみたいね」

「この音楽を聞けば、キンサブロウ君たちは絶対にやる気が出ること請け合いさ」

♪♪♪


これから始まる大レース

ひしめきあっていななくは

汎用決戦兵器 三種盛り

ほんとの奇跡を起こせるか

走れー走れーキンサブロウ

追いつけ 追いこせ ひっこぬけ!

走れ走れ走れ走れ走れキンサブロウ!

奇跡の価値に3連単



スタートダッシュで出遅れる

音速越えても追いつかぬ

道路を壊しけつまづき

必死のスパートかけている

走れー走れーキンサブロウ

追いつけ 追いこせ ひっこぬけ!

もしもお前が負けたなら、おいらの生活ままならぬ!

走れ走れ走れ走れ走れキンサブロウ!

追いつけ 追いこせ ひっこぬけ!

走れ走れ走れ走れ走れキンサブロウ!

ほんとの奇跡を見せてやれ!


タマキン揺れても気にすんな

フィールド全開間に合った!

受け止めたのはいいけれど

ついでに自分も下敷きに☆



♪♪♪

タイトル「走れキンサブロウ」

替え歌:加持リョウジ
元歌:「走れコウタロー」

♪♪♪

「いい歌だろう?キンサブロウ君。『走れボンバイエ』『進め鼻毛桜』バージョンもあるんだぞう」


◆◆◆

書き置き:

拝啓 葛城ミサトさま。
探さないで下さい


「サードチルドレン、ロストしました…」


■教室にて


「タマキン、明日は水族館に遠足やで!楽しみやのぅ」

「鈴原!やめなさいよ!そんな呼び方。からかうなんてかわいそうだわ」

「おう、ちょっと待てや委員長。聞き捨てならんぞ。こいつは『玉 金三郎』という立派な名前の持ち主なんやぞ。
それでタマキンや。何がおかしいねん!かわいそう言うほうが、かわいそうとちゃうか?」

「え…う…そんな…」

「そうや。せやから委員長も、親しみをこめてこいつの名前を呼んだってくれ。『タマキン』と」

「そんな…私そんなこと言えない…」

「…なんで言われへんねん…なぁ、言うてくれや…そっと、そっと囁いてくれや…その口で、た、タマキンと…」

パーーン!

「不潔ッ!!えっ。違うわ玉君のことじゃなくって!ど、どうしよう…」


***

「アスカ、この遠足のプリントをアレに渡してくれる?」

微笑み、アスカにプリントを手渡す委員長。

「普通に玉君って呼べばいいんじゃない…いくらタマキンって呼べないからって…」

「だって鈴原が、玉君やないって、タマキ…アレで呼べってうるさいんだもん…」


◆◆◆

書き置き:

拝啓 葛城ミサトさま。
探さないで下さい

「サードチルドレン、またロストしました…」

「いつもの場所でしょ?わかってんのよ」


■注入

「うう…僕はやっぱりいらないコなんだ…」

またしても山に逃げたキンサブロウ。丘の斜面で膝を抱えている。

「見つけたわよタマキン!…はぁはぁ」

「アスカ!?」

山ガールの恰好をしたアスカ・ボンバイエがキンサブロウに声をかけた。

「あ、あんたよくこんな山の中にまで逃げてこられるわね…少し見直したわ」

「ど、どうして」

「どうしてですって?ちょっとアレ呼ばわりされたからって、すぐにくじける弱虫を笑いに来たのよ!ハン!」

「う、うるさいな!ほっておいてくれよ!女の子にアレ呼ばわりだよ。
タマキンなんて呼び方はイヤだったけど、指示語でしか呼ばれないのがこんなにイヤとは思わなかったよ。
僕は…僕は一体なんなんだ…そういえば…昔…予備としか呼ばれなかったこともあった…」

「気合いだーっ!」

パーーン!

「なんで殴るんだぁ!しかもそれ、ボンバイエの人じゃないし!」

「あんた馬鹿!?あんたがあんまり弱虫だから、闘魂注入してやってんのよ!」

「闘魂だなんて…そんなもの僕にはいらないんだ!」

「コノヤロー!!」

パーーン!!

「やめろよ、もう!」

「うるさいっ!元気になるまで注入してやるんだから!呼び名が何よ!例えあんたがどんな名前でも、どう呼ばれようとも、あんたはあんたじゃない!どうしてもっと自分を信じないのよ!バカ!」

パーーン!パーーン!

「…信じる…」

「そうよっ」

パーーン!

「…そうか…わかったよアスカ…例え人からどう呼ばれようと、僕は僕だ…」

「そうよ…あんたはあんただわ…(シンジ)…」

「えっ?」

「あんたはあたしを信じなさい。まずタッグを組む相手を信じなきゃ、ライバルには勝てないのよ」

***

しばらくそのまま、二人で丘に座って谷の景色を眺めていた。

闘魂を注入されまくったのでほっぺたがじんじんする。

「いてて…」

「痛いのは生きてるあかし。元気な証拠よ…」

「もう…ホントに乱暴なんだからな。でも注入してもらえてよかったのかな…わざわざこんな山の中まで来てさ…えっ?」

ほっぺに一瞬、何か柔らかいものが触れて、すぐに離れた。
横にいるアスカは何くわぬ表情で正面を向いているが、顔が赤い。

「え?今の…」


ラブ注入?


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※し、しゃらくさいオチやでぇ!
加持さんの音楽センスには目を見張るものがありますね。
あっ。加持ヒデキ?

※銀世界さんのメタメタな世界になるほどううむ。チンタ、かわいそうだな。
大阪の話を喜ぶのは多分この世で銀世界さんぐらいだと思いますよ。そのままでいて下さい。


[511] 題名:ルイスとかレオとか?>Lさん 名前:銀世界 MAIL URL 投稿日:2011年06月16日 (木) 23時55分

※メタメタな話(あくまでも個人調査による『データ』に基づいての会話です)

「ぶつぶつ・・・ぶつぶつぶつぶつぶつ」

「どうしたんですか? チンタ君」

「チンタ言うなぁ!!
 ・・・コホン、いや、LXKと書いた時、なぜKさんの名前は『カヲル』と断定出来るんだ?」

「・・・リンダさんとかリリーさんとかいましたっけ?」

「×(かける)じゃなくてX(エックス)だ!
 とりあえず、女性名を不特定にしてみただけだ!
 まあ、それはさておき、Kさんの名前が『ケンスケ』でもいいと思わないか?」

「それは・・・私もMさんの名前が『マユミ』より『マナ』さんである可能性が高いから、気持ちわかりますが」

「だろ? オレの方がカヲルより出番ずっと多いんだけどな・・・」

「インパクトが違いますから、仕方ないんじゃないですか。
 それに、渚君は本編のキーキャラクターですし。
 相田君は・・・賑やかし要員?」

「オレに聞くなぁ!!
 それだったら、せめてオレとトウジはイコールでいいんじゃないか?
 でも、公式派生作品かFFか問わず、なぜかトウジの方が扱いがいいパターンが多い気がする。
 でなかったら・・・良くてイコールって不公平だろ!
 トウジが出張る作品の数だけ、オレが主力になる作品がなきゃおかしいぞ!」

「それは多分・・・3号機とヒカリさんの存在が大きいのでは・・・」

「別に3号機のパイロットはオレでもいいじゃないかー!」

「あと、某ネット辞書のインデックスページでは、鈴原君は『碇君の親友』で、相田君は『碇君の友人』となっているので、必然的に差が・・・」

「何だよ、その微妙な差別! と言うかWi●ipe●iaは正式な参考資料としては認められないんだぞ、論文とか!」

「とにかく、私――マナさんもですが――の存在すらない新劇場版では、扱いが一緒だから良しとすればいいんじゃないですか」

「確かに・・・いや待った、全然一緒じゃないだろ!
 何アイツら急に寄り添ってんだよ、くっ付いてるんだよ、ベタベタしてんだよ!」

「それは・・・きっと画面に映らない所で何かあったんでしょう・・・」

「くっ、委員長さえいなければ・・・」

「・・・あまり大声で言うと、原形残らないくらいに殴られるか、地面にめり込むまで蹴られるかしますよ?」

「くっ・・・同じシンジの友人って立ち位置なのに、カヲルともトウジとも、なぜ差が・・・。
 考えてみれば、オレだけサブタイトル貰ってないぞ!!」

「私も・・・同じように本編にいないのに、なぜマナさんと差が・・・。
 ・・・わかりました、相田君! 今すぐコンタクトにしましょう!!」

「や・・・山岸、何言ってるんだ?」

「私達の共通点・・・それは眼鏡です、コレがいけないんです、きっと!!」

「いやいや待てよ、眼鏡っ娘は昔からかなりの市民権を得ていたぞ?
 最近じゃ、眼鏡男子なる呼称も・・・」

「でも、エヴァ世界では、それは通用しませんよ!
 考えてみて下さい、私達以外の眼鏡キャラ・・・」

「他にいたか・・・あ! 日向さんだ!!」

「そうです、私達以上に存在を忘れられがちなロン毛と眼鏡の片割れですよ!」

「確かに・・・エヴァ世界では、眼鏡は鬼門だな」

「なぜ、こんな事に・・・」

「うーん・・・眼鏡眼鏡・・・あ・・・司令もいた・・・」

「き、きっと原因はそれです!
 悪役ラスボス何でもござれな碇司令ですから!」

「そうか、あの禍々しいサングラスが、エヴァ界の眼鏡の意味合いを非常にネガティブなものに・・・!」

「だ・・・駄目です、私達がエヴァ界の住人である以上、今すぐ眼鏡を外さなくては!」

「・・・なあ、山岸・・・コイツ・・・会った事ないけど、眼鏡じゃないか?」

「これは・・・『破』から登場した真希波さん・・・!
 た・・・確かに・・・眼鏡ですね・・・」

「・・・しかも、またMさんが増えたな」

******************************

あくまでも派生作品やらFFやら「データ」(ただし私が目にした範囲)に基づいた分析です。
別に眼鏡キャラの扱いについて他意はありません(汗)。
だってあたし、司令かなり好きだし(そこ?)。

あみだくじか、なるほどw
そして久々の大阪物語、面白かったです。
「好意に値するねん」と素直に口にするトンちゃんに爆笑ww
それから「あの子のことが〜」の2人は、もうさっさとくっ付けと言いたい、うん。


[510] 題名:あの子のことが僕は嫌い 26 あたしはだまされない 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2011年06月16日 (木) 20時59分

あたしはだまされない。

「アスカ、黒胡椒もっといる?」

隣のシンジがあたしに問いかける。
カウンターに座って、ラーメンを食べてる。ネルフの後、遅くなったからラーメン屋さんで晩ごはん。

「大丈夫よ」
「そう。あっ、お水つぐよ」
「…き、気がきくわね」
「だってもうコップ空じゃないか」

あたしは絶対だまされない。こいつがこんなに優しいのは、あたしが、他人が怖いから気をつかってるだけなんだから。

「美味しいねー」
「…そうね」


◎◎◎

あたしは絶対だまされない。
疑似エヴァに乗って仮想敵と戦うシュミレーション。
あたしは第三使徒型の相手を軽くいなす。

シンジは苦戦中。だけど、打撃をかいくぐって、一瞬のスキをついて敵を殲滅した。

『…やった!』
『よくやったわシンジ君!』

回線ごしにミサトがシンジをおだててる。

ん?疑似初号機の首がこっち向いた。あたしのモニタがオンになってスイッチをひねるシンジが映る。

『アスカ、見ててくれたっ?』

あたしに向かって、笑いかけるシンジ。

……だ、だまされないんだから!


◎◎◎

あたしは絶対の絶対にだまされない。
だって、あたしのパパだってそうだった。鳥カゴの鳥のように、油断したら簡単に逃げ去ってしまうんだ。
こんな気持ちは。
捨て去ってしまうんだ。なにもかも後にして。

そうよ。だまされるもんか。

あたしとシンジはバスに乗っている。
後ろの座席ではジャージが高いびき。課外授業で遠足の帰り道。
退屈だったので、触れ合ったシンジの手の甲を意識してしまっていた。退屈だから。ヒマだから。

「……」

あたしは肘をついて窓の外を見てる。シンジもそっぽを向いている。

何もしゃべらないのに、あたしの親指が包みこまれた。少し渇いたあいつの手のひら。
ぴくっ。つい震える。

「…」

たぶんあいつがうれしそうにした。そっぽ向いてるからわからないけどわかるの。

「むっ」

かちんと来たから、こっちも握り返す。

「…」

そうしたらこいつも握り返す。ぎゅっ。

「…」

悔しいのであたしも握り返す。ぎゅー。

「…」

はあはあ。力を抜いた瞬間、
「あっ」
あいつの親指があたしの親指を抑えてきた。

「何…これ?」

小声で尋ねる。

「指ずもう。このまま僕が10数えて押さえられたら僕の勝ちだよ」

小声で答えるシンジ。

「えっ!?」
「1234567…!」
「負けるなんてやぁよっ」
「あっ。そうそう。そうやって逃げてもいいんだ。でも指は繋いだままで」
「う。うん」

ヒマだからよ。

一度手をほどいて、親指以外の指を繋いで、右手同士を組み合わせる。

「よし、じゃあ…GO!」

「…くっ、このこの…」

反って逃げようとするシンジの親指を追い掛けるあたしの親指。
「えい、えい!」指をナイフのように回してさらおうとするのに、シンジの指はこそこそ逃げる。

「あっ!やっ!」

あたしの白い親指をシンジの指が押さえ込んだ。あたしは逃げようとするのに、押さえこまれて逃げられない。

「12345678910…僕の勝ちっ!」
「そんな早口ずるい!」
「そういうゲームだもん」
「むー!もう一回よ!くの、この…!あっ!やん!押さえすぎよ…っ」
「ご、ごめん」
「シンジ、ちから入れすぎ・・・もう」
「ごめん。痛かった?今度は優しくするね」

ドカッ!!

「!?」

あたし達の座席の背を後ろの座席のジャージが蹴飛ばした。

「お前ら、えー加減にせぇやー!!」

この猿人、一体何を怒ってんの!?意味わからないわ!


◎◎◎

よくよく観察したら、バスの中のクラス全員が舌打ちせんばかりだった…。ヒカリまで…。

ジャージと横のメガネがブツブツ言ってて怖い。
「指ずもうって…指ずもうって…なに?…食べられるもの?…八百長だ…人生なんてみんな八百長だ…」
「目ぇつぶっとっても、お前らの声だけしっかり聞こえるっちゅうねん…。こっちゃたまったもんやないわ…」

「ごめん…ほんとごめん。うるさかったよね?」
シンジが前後右とやたらペコペコ謝ってる。むかつく。多分うるさかったせいじゃないと思うし。

バスは進む。
街を抜けて、森を越えて、道を過ぎて。
少し開けた窓から風が吹く。

「…12345678910!」
「負けたあ」
「とーぜんよ!」

あれからもこっそり指ずもう。声のボリュームはうんと抑えてる。
バスの中では、もう大体みんなすぅすぅ眠ってる。友達の寝息が波のよう。

「よし、もう一回」
「あたしにはもう勝てないわよ」
「イヤだよ。だって僕アスカに勝ちたい」
「…なに生意気言ってんのよ!」

「あっ。くっ…どうだ!」
「あっ、逃げてやるんだから」

「僕、アスカは絶対につかまえる。12345678910!」

「……」

「やった僕の勝ちっ!…どうしたの?」
「べ、別に……窓をもう少し開けてもいいかしら?」

あたしは、絶対の絶対の絶対にだまされないっ!


◎◎◎

快調にバスは進む。
ゆったりと座席にもたれる。手もゆったりとシンジと繋いだまま。気持ちいい。

目を閉じる。

まぶたの裏の静かな闇に浮かぶ星の軌跡を追っていたら、このままゆりかごの中のように眠ってしまいそうだ。

「…でも、僕はアスカに勝ちたいんだよ…」

静かにシンジが言った。

「あんたって馬鹿…勉強でも、エヴァでも、あたしがあんたに負けるなんて絶対にありえないわ…」

目を閉じたまま答える。

「うん。そうだね。…それはそうなんだけど、そうじゃなくて…勉強とか運動やエヴァで勝ちたいんじゃなくて…僕が、僕自身が、アスカに…アスカに勝ちたいんだよ。うまくいえないけど」

「?ばーか…」

「ずっと勝っていたいな…」

「勝つのはあたし。ずっとあたしなんだから…」

つないだ手が気持ちよい。
だけどあたしは、だまされない…。だまされないんだから…

バスが着いて、眠りから醒めたときには、シンジの肩に頭をすっかりもたせ掛けていたけど、だまされないわよ。アスカ。

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※作者あとがき
グェーッ!うぼぉうぼえっヴぉえーーーっ!うぇっ(砂ゲロ)

※何処さんの 「ジオフロント・メタル・シティ」ぜひ ○ジヒデキのクネクネバージョンも見たい


[509] 題名:AEOE@WEST 14 君の心はガラスのように 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2011年06月16日 (木) 20時34分

※ひさしぶりのばあさんズ※ギャグです。※EOEののち、トウジ(トンちゃん)の実家にやってきたシンジ(ジン君)とアスカ(ヘレンちゃん)。トウジの実家にはその祖母(ばあちゃん)と近所の仲良しのお友達のばあちゃんがいた。※孫とばあさん二人、計三人の会話文で進みます。※誰も喜ばないSS。管理人さんもスルーするSS。
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「あっついなー。ほんまやっとれんわ。トンちゃん、こんにちわ。おばあちゃんおる?」

「おらん。シンジと惣流連れて、病院行った」

「そうなん。ヘレンちゃんの調子どない?ようなった?」

「ヘレンやない言うてるのに…(いちいち訂正すんのがめんどくさいからって最近は本人も『はい』って返事するのが余計にややこしゅうしとるでほんまに)ぼちぼちやて」


「ふーん。あら、お帰り」

ガラガラガラ。
(玄関の引き戸が開いた)

「たっだいまー。ああ暑い。ほんまやっとれんわ。」

「ばあちゃん、シンジと惣流はどないしたんや」


「うちのが先終わったから、ジン君にヘレンちゃん任して帰ってきた」

「なんで先に帰るねん!あいつら二人っきりにすんなや」

「なんでやの」

「ヘレン、いや惣流が、またシンジに辛く当たったら大変やないか」

「最近は仲良うしとるやん。えっちなことはしません、て約束したし」

「そっちの心配やない!二人っきりにしたら、ヘレン、いや惣流がな、シンジにぶち切れるかもしれんのや。そしたらシンジはまたおかしなるかも」

「なんで二人きりにしたら切れるん」

「ヘレン、いや惣流はな、あいつ目茶苦茶ソトヅラええねん。とくに大人がおったら、ものっそい猫かぶりよるねん。だから、ばあちゃんらがおったらな、見栄はって絶対シンジを傷つけるようなことはせえへんねん」

「へー。あれでかいな。大分ばけの皮はがれてきよるで」

「せめて猫と言うたってくれ。化けの皮て」

「トンちゃんがついとったらええやない」

「わしではあかん。ヘレン、いや惣流はわしのことナメとるもん」

「でもそんなん、ジン君がしっかりしたらええんちゃうの。なんぼヘレンちゃんが切れてもやな、そこをこらえんとやってられへんで」

「ちゃうねん、ちゃうねん!シンジはな、繊細な男やねん。ガラスのように繊細な心の持ち主やねん。好意に値するねん」

パッチーン!

「あいたあ!なんでぶつねん」

「あんた男のくせに何さぶいこと言うてんのん!おおさぶ。さぶいぼたったわ。どこのホストの口真似しとるんや!」

「ホストちゃうわ!聞いた話やとな、あいつの親友ゆうやつが、そうシンジに話してんて」

「親友?ほんまかいな。その子も中学生?はあー。その子、口うまいな。あやしいわ。その子、業者の子?」

「知らんがな。なんの業者や。そいつはな、初めてシンジの話をよう聞いてくれてんて」

「それはやっぱりその子あやしいわ。だってジン君の話、イッコもおもろないもん」

「口重いしな。オチもなければ山もない。おもろない話をわざわざ聞いたりましょういう時点で、そいつは下心もっとるわ」

「芸人ちゃうねんから別に話を無理矢理おもろくする必要はあらへんがな。でもな。シンジは結局そいつに裏切られたらしいわ」

「裏切るって」

「せやろ。消火器でも買わされたんやろ。はんことか。かわいそうに。小遣いのうなったんか」

「ジン君、ぼーっとしててカモにされたんやろ」

「子供やのに詐欺を働くとはほんまに世も末や」

「ちゃうわ!とにかくな、そんなこんなでシンジは他人が怖いねん」

「…騙されたら、そら怖くなるわなあ。かわいそうに…」

「三回目のアレが起こったんもな、ほんまは『他人がこわい』のが原因やねん。詳しいことはわからんけど、とにかくそうやねん。シンジがわしに打ち明けてくれた…他人の恐怖やねん」

「…」

「他人のきょうふ…?」

「…あれやろ。そらこわい。わかるわぁ。だんなが疲れて家帰ってきたら、あれが待っとるねんで。金メダル何個もとってんで。自分より強いねん。喧嘩したら絶対勝たれへん。そら怖いわ」

「そらタニの恐怖や!知らんがな!いい家庭築いてはるやろ。なんでそんなんで人類が全溶けせんならんねん」

「だってこわい」

「もうええ」

「他人はなあ、まあ怖いもんや。ひとを見たら泥棒と思えと言うくらいや」

「せやな。けどそれを怖がっとったら、稼がれへん。みんな飢え死にせんならん」

「他人も怖いけど、めし、食えんようになるのが1番怖い」

「そうゆう話やないっちゅうに。とにかくやな、シンジは繊細なやつやから、ヘレン、いや惣流が怒っても、萎縮してもうて、到底あいつの怒りを受け止められへんで、ますますヘレンが怒って、本当にシンジを傷つけてしまうかもしれんのや。心の話やないで。取り返しのつかんほんまの傷やで」

「嫌やしそんなん」

「血ィ見るんかいな。そら困るな」

「だから二人っきりにしたらあかんと言うてるねん」

「もっと最悪なんは、ヘレンちゃん怖さで追い詰められたジン君が逆にヘレンちゃんを傷つけたらどないする」

「…せやな。言うても男や。力では勝てん。」

「そんなことにはならんとわしも思いたい。けどあいつらは、まだまだ危うい。わしに言わせたら、あいつら二人ともガラスのようや」

「…ガラスなあ…」

「…もしも、あんたがガラスやったら、なんやろな」

「ばあちゃんは防弾ガラスやろ」

「そんな立派なもんかしら。きっとアレやろ。牛乳ビンや」

「そうやねん。こう束になって固まってやな。がっちゃがっちゃとうるさいねん。って何を言わすねんな」


「…………」

ガラガラガラ!
(扉が開いた。見ると、ぐったりした少女の片腕を少年が自分の肩に回して支えている。ずっとそうして歩いてきたのか、少年の顔からは汗が滴り落ちている)


「あら、ジン君…ヘレンちゃんどないしたん!ぐったりして!」

「まさか!やってもうたんか!」

「トウジ!おばあさん!アスカを助けて!たぶん日射病だと思うんだけど、歩いてたら具合が悪くなったんだ!」

「そら大変や。トンちゃん、はよ布団しいて!」

「おう、わかった!」

「医者呼ぼう、念のためや」

「日射病やったら氷枕出さんと!ああジン君、あんたヘレンちゃんしっかり運んで」

「はい!アスカ…しっかりして」

「布団しいたで、シンジ、わしも手を貸すわ」

「トウジ。いや、いい。僕がアスカを運ぶよ」


***


「やれやれ、ヘレンちゃん、あんたまだ体ちゃんとしてないねんから、無茶したらあかんで」

「ジン君、ご苦労さん。あんたようやったわ」

「僕なんて…そんな」

「あんただいじょぶ、シンジ君。ガラスやったら、リサイクル出来るさかいにな。なんぼでもやり直し効くわ」



[508] 題名:そこに愛があれば 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2011年06月16日 (木) 20時19分

■LHT

「♪あみだくじー♪あみだくじー引いて楽しいあみだくじー♪」

「ど、どこに到達したの?カヲル君!」

「Lから始めたら、Tの下のほうがゴールだ!ここがセントラルドグマだね。」
「Tではじめても、ゴールはセントラルドグマだね・・・」

「それは、ずいぶんとショートカットだ。盛り上がりに欠けるよ」

■LHS

「♪あみだくじー♪あみだくじー引いて楽しいあみだくじー♪」

「この場合どこに?」

「Hの下。いやらしいなもう!」

「なんでだよ!!・・Sはなんのためにあるの?」

「あんまり意味をなさないね。というよりもこの場合、LさんとHさんがあやしい」

「Lさんて誰!?」

-------------------
※私もよくわからんのですが、少年愛は特によくわかりません。少年でもない自分が憧れるのが後ろめたい。
肉と魚、いっぺんに食べられるみたいなお得感かしら??男女が 肉×キャベツ、または根菜×魚、とすれば。
まあそこに愛があればいいのではないでしょうか。

※Lさんて誰だろ。とりあえず殴られとけ。

※私はアニメのエヴァが好きなので、自然とここに到りました。


[507] 題名:世の中いろいろ 名前:銀世界 MAIL URL 投稿日:2011年06月14日 (火) 23時36分

まあ、私は何をやってもどの分野でもマイナー志向なので、別にどんな属性見ても平気ではあるんですが
(何回か『マイナーの代名詞』とか『マイナーと言えば貴方、貴方と言えばマイナー』とか言われたことがありますよ、ええ・・・)。
むしろ同好の志が見つかるという意味では私にとってエヴァは珍しい存在。

実は、53が本気でわからなかったりします(汗)。
そして、カヲル君の勝ち組っぷりに噴きました、そうか、膝に座れるような仲なのか・・・。
ちなみに、LHTはどういう解釈になるのか、是非シンジ君とカヲル君にお聞きしたいです。
あ、毒を食らわば皿まで(なんか違う)ってことで、ついでにLHSも・・・さすがのSさんもHさんには殴られない・・・と思う、どうなんだろう。


[506] 題名:THE ぼけまSHOW!! 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2011年06月13日 (月) 22時44分

ぼけまショウ!

お題:ヘイト

「あれだよ。シンジ君。タイタニックの女優さん」
「それはケイトだよ。カヲル君。(ウィンスレット)」

「あれだよ。♪トゥートゥートゥー♪トゥートゥートゥトゥトゥトゥ♪リンダリンダー♪」
「それはヒロト(甲本)」

「♪与作が木を切るー」

「それはヘイヘイホー」

お題:アンチ

「シンジ君、さぁー行くよー!アンチ向いてホイ!」

「それはあっち向いてホイ。こっち向いてホイ!」
「あっ!負けた…」

お題:53

「燃える日と燃えない日がございます」

「ゴミじゃないよ!失礼な!燃える日と燃えない日があるのは誰でもそうだし」
「深いねシンジ君…」

お題:LAS

「これは、顔文字でいうとSさんがAさんを壁際に追い詰めているさまを表しているような」

「AさんがSさんを今にもひっぱたこうと片手を振り上げているようにも見えまひゅ…」
「シンジ君、またセカンドに殴られたのかい…あーあ」

お題:LRS

「これは、RさんとSさんが向かい会って話しているような」

「SさんはRさんにも殴られたことがありまひゅ」
「君にとってのLはそれなんだなあ…愛が怖いんだ」

お題:LAK

「これは、背中を向けたKさんに、正面を向いたAさんが…」

「KさんはAさんに背中を向けちゃダメだ!今にも殴りかかろうとしてるよ!」

「はずれ。蹴りでした。ほら僕の背中見て。靴の跡がある」
「カヲル君っ!アスカのやつ、大分踏み切ったんだね…」


お題:LRK

「これは、KさんとRさんが同じ方向を向いてる」
「Rさんは君を殴ったりしないよね…」

「Rさんの膝に座っちゃおうかなあ。僕」
「Lって椅子なんだ!」

「見つめ合うことも大切だけど、同じ方向を向くことも大切なんだよ」


お題:EOE

「♪一郎さんのまきばーでーEOEOイー♪」

「一郎さんのまきばが大変なことになるからやめてあげようよ!」


お題:SOS

「シンジ君・お父さん・シンジ君の略かな?」
「助けてよ!誰か僕を助けてよ!助けてよ!」

「シンジ君・お父さん・惣流さんの略かもね」
「いやだー!」

「あっ。シンジ君逃げちゃった…」


おしまい

…………………

業界の派閥やら、正直全然わからないのでとりあえずボケてみました。
いろんな用語があるんやね。

※前回の話のタイトルは「シンジのシはシビアのシ」というより、「あー波さんのアはアグレッシブのア」のほうが適切な気がする。。

※「ななひかり」と「えこひいき」というお米のパッケージで、東北のお米を販売してその売り上げを被災地に寄付してあげたらいいような気がせんでもない。エヴァの会社が検討せんかな。


[505] 題名:小さなお子様からおっきな兄さん方まで大人気((笑)) 名前:何処 MAIL URL 投稿日:2011年06月13日 (月) 01時34分

そうきたか(笑)流石は銀様(笑)


【吹っ切れた方々】


『…リツコ、これ何?』

『…覚えて無いの?昨日貴女酔っ払ってこれ着てバック転したり踊りまくったりしながら野球中継応援してたのよ。』

『…この着ぐるみ着て?』

『そ。マヤにバニースーツ無理矢理着せたりレイに猫耳着けさせたり…まあ壮絶だったわ。』

『え!嘘ぉ?マジそれ!?最低…ん?でもおっかしーわねー?私記憶無くす程呑んだかしら?昨日は確かそんなには…あ!リツコ、あんたまさか又…』

『あ、あたしのせいじゃ無いわよ!只アスカが…』

『…アスカが何?』

『その…シンジ君に明るくなる薬をって…“あの暗さ何とかならない?未来のママ”何て…それで…』

『はぁ…で?何であたしが被験者になったのかしら?』

『い、いや被験者はあくまでもシンジ君の筈だったのよ!処が…』

『?』

『…シンジ君たら、一口呑んで寝ちゃったのよ。で、その残りを貴女勿体無いって…』

『あっちゃぁー…』

『後はもう…レイやアスカに飲ませるわ寝てるシンジ君女装させるわの大騒ぎ。』

『ぁ…ぁのさ…そ、それでシンジ君は…』

『あれあれ。』

『…ぷっ!な、何!?シンちゃんたらゴスロリ!?おまけにアスカは魔法少女だしレイは猫耳だしマヤはバニーだし…証拠写真必要ね!』

『まぁ凄かったわ。酔ったレイはシンジ君に抱き着いて寝るわ、アスカが“アタシもアタシも”ってシンジ君に抱き着いてやっぱり寝るわ、おまけにマヤまで三人に毛布掛けた所で力尽きるわ…』

『ぷぷぷ…シ、シンちゃんたらお、女の子みたい…ぷぷぷぷっ!』

『本当違和感無いわ…女の子四人居るみたい…』

『し、しっかしリツコ、あんたも何て薬作ったのよ。これはもう犯罪よ…ぷぷぷぷっ!』

『クスッ、貴女だって某球団のマスコットじゃないの…何なら記念撮影する?』

『…いいわよ、でもリツコ、それならあんたもこれ着なさい。』

『え!こ、これ!?』

『そ。ドアラvsジャビット対決ね。』

『…着なきゃ駄目?』

『…ねえ、これ司令に飲ませたらどうなるかしら?』

『着ます着させて下さいお願い着させて。だからそんな恐ろしい事二度と口にしないで。』



*…しっかしゴマちゃん所のあー波さん、凄え(笑)*
*負けじと自分に正直なキンザブロウの黒さが堪りません(爆)*
*人間正直一番やええがなええがな(え゙)*


[504] 題名:スイートエヴァキュア♪ 名前:銀世界 MAIL URL 投稿日:2011年06月12日 (日) 17時01分

・・・あれ、プリエヴァと言うべきなのだろうか・・・まあいいや。

******************************

アスカ「『ここで決めなきゃ女がすたる!』」

ヒカリ「『気合のレシピ見せてあげるわ!』
 ・・・ねえ、やっぱり、ここに立っているのが私と言うのはおかしいと思うけど。
 レイちゃんがやるべきじゃないの?」

レイ「そんなことないわ、ヒカリさん・・・『レシピ』という単語が最も似合う女の子は貴方よ」

アスカ「レイ、アンタ、単に自分がこのフリフリミニスカ衣装着るのが嫌なだけじゃ・・・」

レイ「とにかく、アスカがそれを着るのは決定事項よ・・・だって、変身前の見た目が似てるって専らの評判」

トウジ「性格は、あっちがだいぶ上やと思うけどな」

アスカ「何ですってー?! とりゃー!!」

トウジ「・・・キックする辺りは似合うとるけど」

シンジ「そうかな・・・アスカの方が美人だよ」

カヲル「シンジ君のコメントには『※感想には個人差があります』って書くべきだと・・・げふっ。
 ・・・アスカ君、相変わらず素晴らしい蹴りだねぇ・・・」

アスカ「ふん!」

ヒカリ「ア・・・アスカは綺麗だから華やかな衣装も様になってるけど、私は無理よ〜!!」

トウジ「いや、そんなことないで、委員長、白いのがよう似合うとる、花嫁みたいやで」

ヒカリ「え・・・花嫁さん・・・」

トウジ「あー、いや、その」

ヒカリ「だ・・・だけど、ウェディングドレスなら、もっと裾が長い方がいいなぁ・・・やだ私ったら」

ケンスケ「とにかくだ、これを文化祭の出し物にすれば、クラスは観客動員No.1!
 オレの写真も売り上げUP!!」

シンジ「えー、まだアスカの写真売る気?」

トウジ「待てや、花婿立候補者が集まったらどないしてくれんねん」

カヲル「ふふん、だから僕はレイに、出るのは止めろって言ったんだよ」

レイ「・・・碇君、鈴原君、いい方法があるわ・・・」

カヲル「そ、それは洞木さんの予備の衣装・・・レイ、まさか、気が変わったんじゃ・・・」

レイ「違うわ、碇君がこれを着ればいいのよ。
 さっき、私は言ったわ・・・ヒカリさんが『レシピ』と言う言葉が1番似合う『女の子』だって。
 そう『男の子』も含めたら、碇君・・・貴方、いい勝負だと思うわ、とても似合うと思う」

シンジ「い・・・嫌だあぁぁぁぁ・・・」

レイ「逃げちゃ駄目よ、碇君・・・これで、出回るのは、貴方とアスカのツーショット写真。
 貴方とアスカが切っても切れない関係だとアピールする絶好の機会よ」

アスカ「えー、ってことは、シンジと手を繋いで技放ったりするわけ?」

カヲル「アスカ君、顔が嬉しそうだよ」

シンジ「嫌だ、アスカが喜ぶにしたって嫌だ!」

ミサト「ふふふ、お困りのようだから手伝いにきたわよん♪」

リツコ「嫌〜!! 私は嫌だと言っているでしょう、ミサト!」

アスカ「・・・ミサト、どうしたの、この着ぐるみ・・・」

ミサト「ふふふ・・・これで、かわいいかわいい妖精さんだニャ♪」

リツコ「やめなさいっ!!」

ミサト「その予備の衣装はリツコが着るニャ。
 何しろリツコは、金髪で肉球マニアだからぴったりだニャ。
 白衣で白は着慣れているから問題ないニャ」

リツコ「問題あり過ぎるわよーっ!!
 だいたい、私は猫好きであって肉球マニアじゃないわよっ!!」

ミサト「さあ、アスカとリツコで変身ニャ♪」

アスカ「すごーくやる気がなくなって来たわ・・・これでやるって決めたら女がすたる気がする」

シンジ「い・・・委員長・・・文化祭に部外者の参加ってアリ??」

******************************

私の中では、なぜか綾波さんは「真顔でボケ倒すキャラ」で定着している・・・(遠い目)。

で、私は綾波さんに1票、鼻毛桜が1番嫌ですw
桜ちゃんと桜子ちゃんでも大分印象が違うのに・・・。
ケンスケの扱いはお約束ですな・・・エヴァ界の哀れのチャンピオン。
彼への眼差しがあまりにもアレなので、黒板家ネタでチンタ役をトウジかカヲルに振っておくべきだったかと思った・・・。
が、設定からして可能性あるのはケンスケくらいだったんだよな・・・仕方がない、うん。




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