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Gehen wir!「小話掲示板」へようこそ。
エヴァに関するショートショートショート、つまり小話を自由に書きこんでください。
もちろんLASだけに限らず、エヴァネタだったら何でもOK。
作品に関する感想もお気軽に書きこんでくださいね。

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[826] 題名:夜の不連続ネット小説 その2 名前:銀世界 MAIL URL 投稿日:2012年01月16日 (月) 22時47分

「エヴァとてちん」

僕・碇シンジは、父さんみたいになりたくなくて、家を出る事にした。
出発日に、父さんは駅に見送りにも来なくて、地元のカラオケ大会なんかを優先した。
・・・やっぱり、僕は要らない子なんだ。
僕はチェロを抱えて電車に乗った。

*     *     *

リツコ「シンジ君の乗った電車、ちょうど出番の時にステージから見えますよ」
ゲンドウ「うむ」
冬月「私と加持君で、横断幕を持つから、きっとシンジ君にメッセージが届くはずだ」

音楽スタート。

ミサト「あ、あそこに電車!」
加持「早く! 横断幕を、急いで!」
冬月「シンジ君に聞こえるように、歌うんだぞ」
ゲンドウ「ふらーいみぃとぅざーむーん・・・」

誰も窓の外を気にする者がいないまま、通り過ぎる電車。

ミサト「き・・・聞こえなかったみたい」
リツコ「横断幕、無駄になったわね」
加持「窓から身を乗り出して、『父さーん!』とぐらい叫んでくれる事を期待したのにな」
冬月「まあ・・・この歌声では、とても電車まで届くわけがなかったな」
ゲンドウ「大丈夫・・・全てシナリオ通りだ」
「「「「どこがだ!!」」」」


*もっとシンジ君っぽいキャラがいたんだけど、まずは主人公させてみた
*でも、やっぱりシンジ君よりお父さんの方が哀れになるの図
*たった今、やっとチョコパイの意味がわかった・・・そうか、そういう意味だったのか!(激遅)


[825] 題名:あんたも好きねぇ 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2012年01月15日 (日) 21時07分

※もひとつくだらない内容です。

「そっ、それで?部屋が真っ暗で、惣流が振り向いて、その後どーなったんや?」
「と、とーぜん下だけだったんだよな?」
「…そ。それは、もう…」

屋上。
青空の下、元祖3バカが額を突き合わせてしゃがんでコソコソと話している。

「そこには…ち、チョコパイが…」
「だからそこ具体的に教えてくれよう!」
「いや、待て。ここはアレや。想像力や。当てよ」
「そ、そうか!えーではまず…苺チョコだ」
コクリ。
「おおーっ!」
「両手で隠してた」
コクリ。
「おーーっ!」
「わかった…。ブラで寄せてあげて…その谷間にだな、こうチョコがだな、鈴生りに詰まってた…とか?」
ふるふる。
無言で首を横に振る、殴られて人相が変わったシンジ。
「違うんか?!」
「わかった。粒じゃない。塗ってあった!」
ふるふる。
「???」
「ヒントくれやヒント!」
「えーと…袋…かな?」
「袋?…カバー…パッケージ…包み…」
「まさか」

「「むき出しかあーーーーっ!」」
「声が大きいよ!!…なんか、一度はつけたけど、真希波に言われたこと思い出してとったんだって…」

「そそれで、シンジはどないしたんや」
「正直言って、ちょっと暴走した…いやかなり」
「まーその結果、その試合後のボクサーみたいな顔になったんだろうけどな…」
「じゃあ、せっかくのチョコパイを、お前は見ただけか?」
…ふるふる。

「「食ったのかあーーーー!」」
「声が大きいってば!」

「でも結局KO出来ずか」
「うっ。そこはまあ…ついいじめ過ぎて、半ベソにしちゃったところで我に返ったら逆襲されて…つい、正しいことを教えてしまって…こうなった…」
「いや、ようやった!ようやったで!少なくとも1ラウンドはとってる!例え試合に負けたとしても、勝ちや!お前は心の判定勝ちや!」
「そ、そうかな」
「そうだ!勝ちだ!チャンピオンだ!チャンピオーン!」
わあわあ。

***

その頃。
ネルフの休憩所。

「へー?そんな記念日がリリンにはあるのかい」
「そーだっちゃ!チョコパイの日と言って、女子が誘惑していい日なんだにゃあ。これが」
「マリは中々物知りだねー。僕のリリンの文化研究日誌に載せるとするよ。これはぜひファーストにも教えてあげよう」

それに遠くから気がついた葛城三佐と赤木博士。

「…あれは」
「渚君にマリが何か教えている…」
「8割方間違ってるリリンの文化研究家と大ぼら吹きの組み合わせか…。危険過ぎるわね」


[824] 題名:チョコっとだけよぉ 名前:何処 MAIL URL 投稿日:2012年01月14日 (土) 15時29分

「…ミサト、何朝から頭抱えてるの?」

「…リツコか…あのさ、今朝洗濯機に下着放り込んだら…」

「?」

「…なぁんかチョコの匂いがするのよねぇ…それで、中を調べたら…」

「調べたら?」

「カップの内側にチョコが付いたアスカのブラが…」

「呆れた。…バレンタインにチョコでボディペイントして自分をプレゼントしたどこかの馬鹿の影響じゃないの?」

「…え〜、まーそのぉ…あの件につきましてはぁーかなーり昔の事でもありますしぃー記憶から抹消した事柄でもありますしぃまー若気の至りと言いますか何と言いますかぁ…」

「どこの政治家の答弁よ…じゃあ漸く彼女はシンジ君に見事お召し上がられ」「…なかったのよ。」

「は?だって状況証拠は真っ黒じゃない?」

「…それがねぇ…どうも今回の騒動、又マリに一杯喰わされたらしいアスカが上手く乗せられて実行したらしいんだけどぉ…シンちゃんったら期に乗じて素直にアスカを召し上がっちゃえば良いのに馬鹿正直に…」

「…呆れた。煽る貴女も大概だけど…確かにシンジ君、一寸問題ねぇ。」

「だしょ?今朝のシンちゃんったら顔がフルセット殴り合ったボクサーばりに変形してたわよ。」

「…あの二人、大丈夫かしら…」

「「…不安だわぁ…」」

※〇※

「マグッ!むぐむぐ…んーっっ!どら焼きは美味しいにゃあ!」

「…真希波さん…又アスカからかったでしょ。さっきから貴女の事凄い勢いで探してるわよ?」

「ん。だって運動の後食べるおやつは最高だもんねー!さって次はぁ…ジャン!苺大福ぅ〜ピカピカピン!」

「えーんマリえもん助けてー!」

「どうしたんにゃマナ太君?…ってどったのマユたん?」

「う…後ろ…」

「「「後ろ?」」」

「ふ…フフフフフフフフ…やあぁ〜っっっとぉ見〜付〜け〜た〜わ〜マーぁリーぃ…」

「ひっ!?」「脱出!」「脱兎!」「…脱力…」

「ま!待ちなさーいマリーーっっ!」

「待ーたーなーいー」


[823] 題名:メランコリック? CAT&DOG 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2012年01月14日 (土) 13時27分

※大変にくだらない内容です。

「…誰も気づいてないわね。さてと…」
教室のカーテンにすっぽり隠れて、おやつを制服のポケットからこっそり出した。
「チョコパイ♪チョコパイ♪ふんふーん」
袋から取り出して、さあ、かじろうとしたところを…
「あっ!あれはにゃんだ!」
「はっ?!」
よそ見したところを、メガネをかけたおさげ女にとられた。何時の間にか、カーテンの中に入り込んでいたマリ。
「ああっ!」
「はぐっ。かっかっかっ…」
マリは上を向いて、すでにチョコパイを嚥下している。
「あんたなんなのよー!あ、あたしのおやつぅ!魚みたいに丸呑みするなあ!」
「ぐえっ。もう遅い。食っちまった」
「返してー!あたし、お腹空いてるのに!」
「ちっちっ!何を言ってんのさアスカちゃん!チミはわんこ君とつきあってんだよね?そもそも、こんなとこで一人で食べるもんじゃないのだよ?チョコパイは」
「何言ってるのかわからない!」
「えーっ!?知らないのお?まさかあ〜!セカンドチルドレンともあろうアスカ様が?恋人同士だけが行える、あのラブいイベント、チョコパイの日を知らないの?いやいやそんなまさか!」
「な…何を…もちろん知ってるわよ…」
「だしょお?じゃあこれがほんとはチョコパイではないって知ってるよね!」
「は?」
「本物のチョコパイとは、これだにゃ!偽のチョコパイを食ったお詫びに、あげる。はい、手を出してー」
「……」
素直に手のひらを差し出すアスカ嬢。

ざらっざらっ

小さな箱から、チョコの粒がこぼれ落ちた。ピンク色とチョコ色のダブルカラーの三角錐型の小さな粒。
イチゴの模様の箱。

「あちしのパーソナルカラーと同じ、ピンク色!これを使ったものこそが、本物のチョコパイだにゃ!」
「???」
「日本のLOVELOVEなカッポーは、みーんなこれでチョコパイを作っております。知らないなんてモグリ!あっ、でも一応、念のため、内容を確認しておこうかな?あっ、でも無駄なことか」
「べ…別に。言ってもいいわよ…?」

★★★

…なんなんだろ?
学校から帰ったら、赤い顔をしたアスカが、「シンジ!いいこと?き、今日はチョコパイの日だから!お風呂上がりによ!」って宣言した。
なぜ宣言かと言えば、いつもみたいに人差し指を立てて僕に向かって言ったからだ。
「あっ、じゃあ紅茶も淹れるね。ホットミルクの方がいいかな?キッチンに用意するよ」
「ばっ、バカ!いやよそんなところ!あ、あたしの部屋に来て…」
「???」

★★★

部屋でおやつ食べるなんて、珍しい…めったにしないのに。まあ、たまにはいいか。
一応、二人分の紅茶と、チョコパイをいくつかお盆に載せて、アスカの部屋をノックした。

「アスカ、入るよ?」
「…っ!どうぞ」

「!?ちょっ…真っ暗だよ?ア、アスカ…?」

電気が消されて、真っ暗な部屋の中…
アスカが、こちらに背を向けて立っているのが分かった。

「……?!」

途端に、喉が乾く。
心臓がドキドキする。
僅かな月明りに照らされて、うっすら形がわかる程度のアスカの身体のライン。

下は、さっきと同じ、白いミニスカートを履いている。けど…上は…長い髪が背中を隠しているけど、肩が剥き出しに…。
髪の流れのスキマから見えているのは白い素肌?

「一瞬だからね…」
「え、ええっ?」
「き、今日がチョコパイの日だから、大切なイベントの日だからやるんだから」
「な、何を言って…??」
お盆を手に持ったまま、戸惑った。
でも心臓はドキドキしている。

「シンジ…」
「………」
僕の名前を呼びながら、アスカがゆっくりと振り返った。
両手を胸にやったアスカ
その手の先の胸は

ガ  シ  ャ   ー   ン !!

お盆がスローモーションで落下したのが、最後の正常な僕の記憶だ。

★☆★

翌日。教室。

「おはようさん…って、うおおっ?!シンジどないしたんや!その顔!!ボッコボコやで?!」
びっくり仰天するトウジ。
「わー!また派手にやられたなあ!まるでお岩さんだな…惣流の仕業か」
同じく、驚くケンスケ。
「いいんだ!これでいいんだ!」
ボロボロな姿なのに、なぜか満足げにニコニコと快活に答える碇シンジ。

その後ろでは

「おっ、おおおお待ちぃーーー!マリーーー!殺してやる殺してやるころしてやるーーー!!」

ドドドドドドドド

「待ーたーなーいーーーー」

「よっ…よくもチョコパイの日だなんてえウソをーー!ばかー!逃げるなあー」

「逃ーげーるー」

アスカが、マリを全速力で追いかけている。

「逃げる真希波、追う惣流か…」
「どーせまたなんかあったんやろ」
「ありがとう。真希波!」

走る少女達を笑顔で見つめる碇シンジ。

「め、珍しい…。シンジが真希波に礼を言ってるぜ」



「あっ!しまった。あちしともあろうものが…アスカちんをからかいたかっただけなのに、結果的にわんころを喜ばしてしまったにゃ!ちぇーっ」


[822] 題名:ありがたや 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2012年01月12日 (木) 21時13分

*カンスケ、逞しいぞ!その調子だ!*このシリーズ喜んでくれるなんてありがたや。小石につまづかないでね〜


[821] 題名:夜の不連続ネット小説 その1 名前:銀世界 MAIL URL 投稿日:2012年01月12日 (木) 00時09分

「カメラは、オレの、エヴァなんだ!」

時は21世紀、第3新東京市に生まれた1人の少年、名前を相原カンスケと申します。
折しも、宇宙から飛来する謎の生物・使徒と戦うために、エヴァンゲリオンと言う兵器の使用のまっさかり。
エヴァンゲリオンのパイロットに憧れたカンスケでしたが、適格者として見い出されず、エヴァには乗れないままでした。
そんな彼にも、写真と言う特技がありました。

「カメラは、オレの、エヴァなんだ!」

エヴァに乗ることはできないけれど、カメラでの撮影なら、誰にも負けません。
カンスケは人生に希望を見つけました。
しかし、その頃、使徒の襲来は激しくなり、少年達の生活にも見る見るうちに影が落ちて行きます。
パイロットだった友人達や恋人を戦いで失い孤独になったカンスケは、涙をこらえ、やがて立派なカメラマンへの道を歩み出すのでした・・・。

=   =   =   =   =

「相原カンスケのモデル、相田ケンスケです・・・ぐふふ・・・」
「ちょい待った、何勝手に、ワイら全員をあの世送りにしてんねん」
「それにしても聞き捨てならないね・・・『恋人』って誰のことだい?」
「アスカじゃなくて綾波の方だよ、きっと」
「いや、ここはきっとアスカ君だね」
「真ん中取って、真希波でええがな」
「「トウジ(君)、ナイス!」」
「あー、原稿間違えてた・・・『恋人“達”』っと」
「「「待てぇ!!!」」」
「そして、『共に生き残りとなった級長の少女と支え合って生きて行く』と」
「ええ加減にせぇ!」


*テレビ小説は、正式には「朝の」って言葉はつかないらしい。
*元ネタが元ネタだけに、真面目に書いたら、筋書きとしては、ドラマチックで面白いモンが書けそうな・・・需要があるかは、知らん。
*久々のキンちゃん来た! アネゴ!! 前回、ちょっち良い感じで終わったから、もうそっとされちまうんかと思ってた・・・寝た子起こし万歳。


[820] 題名:大切なもの。8 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2012年01月11日 (水) 20時18分

※くされ逆行よごれギャグ。

奇妙な世界に逆行した主人公、碇シンジ。
そこでは、さしたる変化はないように見えたが、大切なものが狂っていた。
それは『ネーミング・センス』であった。
この世界では彼は 第三の少年。
初号機パイロット:玉  金三郎
(タマ  キンサブロウ :通称タマキン)という名前であった…。

--------------------------------------------

■闘魂の座

バサ、バサバサバサッと、アスカが中学校の下駄箱を開けた途端に、ラブレターの束が落ちて来た。
…こっちの世界のアスカも、もてもてなんだな…。アスカ・ラングレーではなく、アスカ・ボンバイエなのに…。見た目は変わってないもんな。名前と性格がちょっとボンバイエなだけで…。

僕のいた世界のアスカは、ラブレターなんて土足で踏みにじってた。
こっちのアスカもそうするのかな。
なんたってずっと好戦的だし…。

「?!」
目を疑った。
アスカが、黙ってしゃがんで、手紙を一枚一枚、丁寧に拾い集めている!

「あ、アスカ…?」
「何よ。バカタマキン。見てるだけで、手伝ってくれないの?」
「う…いや…。やるよ…」

僕も一緒にしゃがんで、拾い集めた。頭を殴られたようなショックだった。なぜなの?アスカ。

「な、なんで…なんで拾うの?」
「?そんなの当たり前じゃない。これで、靴箱の中の分も合わせて全部ね」
「アスカ…アスカ、返事するの…?」
その中には、もしかして、イエスって返事も含まれてるの?
「ええ」
「!!そ、そう…」
どうして、僕は…ショックなんだろう…?

「あたしは、いつ何時、誰の挑戦でも受けるのよ」

「は?」

放課後。
放送室のマイクが全校生徒に向かって炸裂した。

『元気ですかーーっ!!あたしに、挑戦状を送りつけてきた、お前とお前とお前とお前とお前とお前とお前とお前とお前とお前とアンタっ!!この大馬鹿者がっ!いたら、出てこーい!!』

***

「「「「「お願いしやーす!!」」」」」

ラブレターの主らしい、男子生徒達が横一列に校庭に並ぶ…。

「よしっ!ダーーーッ!」

アスカは…そう叫ぶと、彼ら全員ひとりずつに平手をお見舞いした。

「ダァッ!!ダァッ!!ダァッ!!ダァッ!!ダァッ!!ダァッ!!ダァッ!!ダァッ!!ダァッ!!ダァッ!!ダァッ!!ダァッ!!」

パーン!!パーン!!パーン!!パーン!!パーン!!パーン!!パーン!!パーン!!パーン!!パーン!!パーン!!パーン!!

殴られた男子達は、相当なダメージだったらしく、殴られた勢いのまま、全員もれなく腰を抜かして地面にひっくり返った。
そして、何故か僕も一番最後に殴られた。

「元気が一番!元気があれば、なんでも出来るわ!!」

「「「「「「はいっ!ありゃじゃしたあーー!!」」」」」

野太い感謝の声が響くなか、僕は、呆然と校庭に横たわり、ただ青空を見つめていた…。

■商魂の座

「うっ?」
そのまま、地面に倒れた僕の鼻を、良い匂いがくすぐった。

「いらっしゃい毎度。いらっしゃい毎度。元気が一番、食べたら元気になる闘魂焼きそばが食えるんはここだけでっせー」

ちゅわんちゅわんと、鉄板にコテがぶつかる軽快な音をさせながら、頭にタオルを巻いたトウジが屋台で焼きそばを炒めている。
「はいはーい。かつおぶしはお好みで注入してやー」

「赤い闘魂タオル、赤い闘魂ステッカー、そしてエヴァンゲリオン弐号機と同じ赤い炎のファイターの色!真っ赤なアスカ様闘魂タバスコが買えるのはここだけ!さーいらっしゃいいらっしゃい、早いもん勝ちだよー」

同じく、赤いタオルを肩から下げたケンスケが旺盛に商売していた。
男子生徒達が殺到する。
ギャラリーが増える。

「イチ!ニイ!サン!ダァーーーーーッ!!」

アスカの、シメのかけ声に、確かに
僕達はひとつになった。
僕達はひとつに溶けあった…。

■終わってははじまる

僕は、ネルフに向かう。
リニアに乗って。

でも、でも…。
「なんなんだよこのリニアはあ!」

車内のいたるところに、両前足の先が白い手袋のように白く、茶色いあごひげがもしゅもしゅ生えてる黒い猫のイラストであふれている。にゃんご。父さんは、トレードマークの小さな猫サイズのサングラスをかけている。

ちなみに座席は猫の足の裏の絵の座布団だ。

「にゃー」
座ると音が鳴る。
凝り過ぎだろう!

「はじまるのね…」
「リツコさん!いつから隣りにいたんですか!な、何がはじまるっていうんですか?」
「ここは癒やされるわ…。終わり。がよ。キンサブロウ君」
「終わり?」
嫌な予感がした。
こんな馬鹿な世界だけど、あの崩壊がやって来るっていうのだろうか?リツコさんはここでもやはり何かを知っているのか?

「リニアよ」
「えっ?」
「冬仕様デザインが終了して、春休みデザインのたま司令ラッピングリニアが準備されるのよ」
「ネルフってなんの為に存在しているんですか?」
「ものすごく人気があるのよ。たまリニアは…」

■気苦労絶えないゲリオン

そして、今日は零号機と初号機の機体交換テストだ。
なんだっけ…ほとんど記憶が曖昧だけど、確か…暴走したんじゃなかったか?!大変だ。止めなきゃ!

「どう?キンサブロウ君。零号機の具合は」

『はっ…に、匂いが…』

「におい?」
『綾波…鼻毛桜  の においがします』

「そう…」

「………………。」
『………………。』
『………………。』

「綾波 鼻毛桜…あなたは?」

『………タマき
『だ…ダメだーーーーッ!!絶対言うなあー!!綾波ーッ!!僕の通称であってもその先を絶対に言うなあーー!!』

をおおおおおおおおおん!!!

「キ、キンサブロウ君の乗った零号機、暴走です!!」

***

『…タマキンのにおいがする…』

「うわああああああああああああああああああ!!言っちゃったあああああああああああ!!!!」

絶叫する、少年。

「何がにおいよ!馬鹿ヤローじゃないのっ!!」
「キレるところそこなのアスカ…」


■どこがどこなんだろ?

学校。
「むーう。馬鹿タマキンを見ていると、あたし、どうしてこんなにもイライラするのかしら?」
「なんやって?イライラしはるんでっか?ボンバイエの姉御!」
「鈴原…」
「しかも、あの玉の野郎を見てるとイライラするんですって?」
「相田!」

「そういやあ、学校でいっつも見てはりますもんなあ。あいつのこと」
「えっ?」
「とぼけないで下さいよー」
「あっ、あたしが?」
「そう!玉 金三郎すよ!」

「タマキンの、ふともも」
「タマキンの、ふくらはぎ」
「タマキンの、うなじ!」

「「超イヤーんイヤーんイヤーんな感じぃーー!!」」



「姉御は、もうちょっとだけ素直になりはったらええんや!」
ジャージの少年が指摘した。
途端に真っ赤になる少女。

「ば、馬鹿ヤローーー!!」

ドカッ!!
ドロップキックが炸裂した。
バキッ!!
返す刀で、延髄切り。

「あたしの心は、オープン24時間よ!…ちょっとあんた達、何、寝てるの?」

========
※続く。続けちゃる。


[819] 題名:おお 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2012年01月11日 (水) 19時48分

↓綺麗な何処さんや…↓冬らしくていいですね。
→銀世界さんのアポストロス、ちょいトラブル発生なりね!


[818] 題名:ゆきやこんこ 名前:何処 MAIL URL 投稿日:2012年01月09日 (月) 00時00分

「どわーっっ!降られたぁ〜っっ!」

そんな台詞と共に雪だるまが転がり込んできた。
ここは第二新東京、二年前、壊滅した第三新東京から私はミサトと一緒に引っ越して来た。

「うわぁお!ミサト早く風呂入んなさいよ、今沸かしてあるから」

「んー!アスカ愛してるわっ!でもその前に車掘り出さないと明日出勤出来ないわ、はいこれ買い出しの品!セロリと人参ソーセージ!」

「ダンケミサト!今夜はポトフとライ麦パンにアイスバインよ。」

「うはぁ、今宵もビールが進みそうね!さあて風呂上がりのビールの為に一仕事こなしますか!」

「足元滑るから気を付けてねミサト、しっかし地軸が戻ったにしても少し寒過ぎない?」

「あたしが中学まではこんなもんだったわ、さあて雪突き持ってと、じゃちょいと雪掻き行ってきまーす!」

バタン!ガタガタ…

ミサトを送り出した私は再び台所へ向かう。

「よっ…とと、中々車椅子ってのも慣れないわぁ…」

膝の上に乗った買い物袋からセロリを抜き、ざっと洗いペディナイフで一口大にざく切り、人参を少し大きめに切り、残りのセロリと人参を冷蔵庫の胡瓜と一緒に縦に切りサラダ代わりの野菜スティックを一品追加。

「さてと、後は…」

炒めた玉ねぎの入った深鍋に今切った野菜を入れてヒタヒタになる位水を足す。

「よっ…と、さあてそれじゃ…」

ガスコンロに鍋を載せ、火をつける。

…後は煮えるのを待ちコンソメにソーセージを入れれば準備は良し。

「…ふう…」

私は又車椅子を動かしテーブルに移動する。一通の手紙を又読み直す為に。

『アスカ、元気ですか?今更こんな手紙を出す僕を笑っても軽蔑してもいい。只、出来れば読んで欲しい。君は僕の事を憎み、恨んでいるだろう。許しを願いはしない。でも僕は君に又会いたい。いつか、いや、もう少し僕が大人になったら必ず君に会いに行く。君が会いたくないと言っても必ず。だから、君も待っていて。罵倒しようが殴られようが構わない。だから、その時は僕と会って下さい。六分儀シンジ』

「ばぁか…」

あんたねぇ…半身不随の女の子半日背負って歩いた馬鹿に今更恨み言言う訳無いでしょうが。
大体『殺して』ってアタシがあんたに頼んだのになぁに責任感じてんだか。
…助かって落ち着いて考えりゃ直ぐ判るわ、あんたに私は助け出されたって事は。
正直あんたなんかに助けられたのは悔しいけど、そんな事根に持ったりなんかしないわ。なんたってアタシは天才なのよ?
命は助かったし、リハビリのお陰で掴まり立ちも出来て、今じゃミサトの手を借りなくても一人でトイレもお風呂も大丈夫なんですからね。

でもねシンジ、覚悟なさい。こんな可愛い女の子を二年もほったらかしにした責任は重いわよ。ビンタは当然だけど…

「…やっぱり蹴りの一発は入れたいわね…」

その為にも…来年には杖突きでも歩ける様にならなきゃね。

「って、おっとヤバいヤバい!」

いつの間にかグツグツ音を発てる鍋に少し慌てて移動、赤ワインとコンソメを投入、弱火にしてソーセージを切り鍋に入れ、塩胡椒と隠し味に醤油を少々、後は煮えるのを待つのみ。

テーブルに戻り、手紙を片付けて夕食のセッティング。アイスバインを切り分けていると、窓の外から何年振りかの懐かしい音が聞こえた。

“ザッシュザッシュザッシュ…”

小さい頃、ドイツで良く聴いた雪を蹴り起てて走る車の音が響く…うはぁ、これはミサト大変だわ…

私はミサトの為にホットワインを用意すべく再び台所へ向かった。


[817] 題名:根腐れ起こしたちはやぶる 名前:銀世界 MAIL URL 投稿日:2012年01月08日 (日) 23時20分

ほんとーは「ちはやふる」じゃなくて「ちはやぶる」なのだと主張してみる。

「リツコ! このカルタ一体何なのよ!」

「変なモンしかないやないですか!」

「好意に値しなかったのが率直な感想ですね」

「正月早々、頭が痛いや・・・」

「カルタは用済み・・・」

「何言ってるのよ、これでもかなりマシにしてあげたのに」

「「「「「え?!!」」」」」

「ほら、これ、試作品よ」

「何だろう、これ・・・えっと『委員長はええ嫁さんになるやろな』」

「ぶほっ!!」

「す、鈴原、いつの間にこんな事言ったのよ!?」

「隅に置けないねぇ」

「・・・『わしはお前を殴らなあかん』」

「レ、レイ、今、何て言った?」

「試作品で付いていた、さっきの言葉の下の句よ」

「『ええ嫁さんになるやろな。殴らなあかん』って、これ、男として・・・いや人として最低やないかい!!」

「だから言ったでしょう? マシにしてあげたのよ」


*このネタ思いついてここに来た時には、すでにケンスケが殴られる事が決定していた(爆)
*つーわけで、トウジ最低男ルート回避・・・彼はごまめさんに感謝すべき
*そしてごまめさん的には、あたしは余裕のある人、多分
*何処さんのネタ見たら「NERV名物リリス餅」なる物が頭に浮かんだ・・・売れるかどうかは知らん




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