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エヴァに関するショートショートショート、つまり小話を自由に書きこんでください。
もちろんLASだけに限らず、エヴァネタだったら何でもOK。
作品に関する感想もお気軽に書きこんでくださいね。
[857] 題名:自慢じゃないけど・・・ええ、全く自慢にならないけど 名前:銀世界 MAIL URL 投稿日:2012年02月05日 (日) 16時14分
15歳の頃、ネット上で誤解された私の人物像、エヴァキャラで例えるとしたら
根 府 川 先 生
(あ、その場所はエヴァと全く関係ないけど、ここでこの衝撃をわかりやすく説明するなら、ってことで)
先方の見立ては「50代・男性・ベテラン学校教師」とのことでした・・・何1つ合ってないし!!
性別間違われ率はかなり高いけど、今までで1番実像と外れてたのがそれだったなぁ(遠い目)
・・・2011〜2012年の流行歌よりも、昭和の歌の方がわかるんだ、あたしゃ・・・(←常に付きまとう年齢詐称疑惑)
[856] 題名:あったか林檎ちゃん 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2012年02月05日 (日) 15時44分
「シンジ〜♪ふっふっふ…あたし、わかっちゃったんだから!」
「えっ?!な、何を?」
日曜日、エプロンをかけたアスカが、含み笑いをしながら、僕に近寄ってきた。
「シンジが一番好きなもの!このあたしにわからないとでも思った?」
「えっ?」
「ほらあ!こないだ、ヒカリとジャージと相田で話してたあれよ!あの時はうまく誤魔化されたけど、もうわかっちゃったんだから」
「え、ええっ?」
「ちゃんと用意してあるの♪」
「ほ、本当に?!そ、そりゃいつも自然に用意されてるのはわかってるけど、その、僕が好きにしてもいいの…?」
「もちろんよ!」
「………そうか。そうなんだね…。嬉しいよ…アスカ…」
「そんなに感激するなんて、バカね」
「感激するに決まってるじゃないか」
「そ、そう…?バカシンジにしては言うようになったわね…なんだか恥ずかしくなっちゃうわ」
「そんなアスカも可愛いよ…アスカ」
「えっ?やっ、…食べてからにしてよ…」
「だから、いま食べようと…」
ピィーーー!!
「あっ!やかんのお湯が沸いたわ。待ってて、紅茶淹れるから」
「……なんで?なんで今?」
「なんでって…お茶も必要じゃないの?男子がみんな好きで、シンジが好きなものをつくったのよ?」
「…なんの話…?」
「あたし、アップル・パイを焼いたの。シンジ、好きなんでしょ?ちっとも知らなかったわ」
======
※「アップルパイが嫌いな男性はいない」という説を聞いたことがあるんですが、本当でしょうか?みんな好きなの?
※あったか林檎って言い方は初めて聞いたー。なんやら可愛いな。
※銀世界たんはなんでそんな古い歌知ってるんだ…
[855] 題名:夢の垣根 名前:銀世界 MAIL URL 投稿日:2012年02月04日 (土) 16時45分
「でも、恵方巻きで良かったわ」
アスカの言葉に、僕は何の事かと首を傾げた。
「西洋には、将来の結婚相手の夢を見るおまじないと占いの真ん中みたいな方法があってね」
アスカの話では、10の垣根を乗り越えて、乗り越えるごとに違う種類の花を摘んで集めるんだそうだ。
その間は、一言も喋ってはいけない・・・のは恵方巻きと同じだけど、笑ってもいけないらしい。
「笑ってもいけないのは大変だね」
「でしょ? 昨日のマリのアレ、条件が同じだったら、あたしも危なかった」
頷くアスカに、僕は、ふと疑問に思った事を尋ねた。
「でさ、アスカは、その、垣根を越えて花を摘んだ事はあるの?
ちゃんと僕が出て来た?」
「え? いきなり何言うのよ!
・・・あと、残念ながら、やった事ないわ、そんな垣根があるような場所に住んでないし、時間もなかったし」
そうなんだ、と僕は半分ほっとして(もし別人が出て来たら、迷信でも面白くないし)、半分がっかりした。
「・・・よし、アスカ、やってみようよ、一緒に!」
「やってみようって・・・今?!」
アスカは、呆気にとられた顔をした。
だって、僕とアスカが互いに互いの夢を見るんだ、素敵じゃないか。
「・・・シンジ、第3新東京に、垣根がたくさんあるとは思えないわ」
[854] 題名:蜜柑と林檎と懐かしのメロディ 名前:銀世界 MAIL URL 投稿日:2012年02月04日 (土) 16時30分
「あったか蜜柑がどうしたの?」
「うわぁ! い、委員長」
「委員長はあったか蜜柑だってさ」
「聞いとったんかい、ケンスケ!」
「え、あったか蜜柑って何? 何で蜜柑が私なの??」
「いや、その・・・あったか、蜜柑・・・言うたらこたつ・・・こたつや!
委員長は、ワイにとって、こたつみたいな存在なんや!」
「・・・その心は?」
「何でセンセが聞くんや。
そら、こう、あったかい家庭のイメージっちゅうか・・・」
「・・・トウジ、口が上手くなったね・・・」
「誤魔化しが上手くなったって言うべきかな」
「あったこうて柔らこうてやな、中入って横なって、包まれてやな、ほんで蜜柑にしゃぶりついて・・・」
「・・・あ、ボロが出た」
「赤ちゃんじゃないんだから、蜜柑をしゃぶるはないでしょ、ちゃんと食べなきゃ」
「・・・ある意味で理解の方向性が合ってるのが怖いな、委員長。
あ、ところでシンジが言うには、惣流は林檎だとよ」
「何でバラすんだよ、ケンスケ!」
「林檎? まあ、赤いから合ってるかもね」
「そ、そう! 林檎って、昔から日本人の心を掴む果物って言うか、綺麗でかわいい果物ってイメージがあるんだ!
りーんーごー、かわーいやー、かわいやりーんーごー♪って!」
「・・・タイムリープし過ぎだろ、それ」
「だから僕は、真っ赤な林檎を頬張る青いプラグスーツで・・・僕は年下じゃないけど」
「うん、少しは戻って来たな、まだ古いが」
「何言ってるんだか、全然わからないわ、わかるように言ってよ!」
「よし、惣流、教えてやるよ、委員長にも。
コイツらが本当に考えてた事、ヒントはオレのマウ・・・」
「「うわあああああっ!! 黙れえええええっ!!」」
「ちょっと、鈴原、碇君、暴力はダメよ!!」
「2人同時にキックが入った・・・アイツら、シンクロ攻撃をいつの間に身に着けてたの?」
*シンジ君の発想が古いのは、私の発想が古いから。
*林檎が出て来る歌って、他に思い付かなかった。
*ついでに、蜜柑が出て来る歌って、童謡くらいしか思いつかん。
[853] 題名:何となく書いたけどこれ大丈夫かなぁ… 名前:何処 MAIL URL 投稿日:2012年02月04日 (土) 13時02分
【ガキ共の日常生態2コマ】
「ええいクソ腹が立つあんのオタクメガネっっ!誰が平野よ!」
怒り狂う私の後ろから不気味な嗚咽が聴こえた。
「うっうっ…ヒック!…ヴヴヴッッ…」
恐る恐る振り返る私の視界に入ったのは…宛ら貞子の様に頭を下げ立ち尽くす一人の少女が…
「…未だ霧島さんは良いわよね…」
「マユマユ!?」
「霧島さんが平野なら宛ら私は盆地…山岸盆地…」
…絞り出す様に呟く彼女のか細い声…いまいち怖さに欠けるがその情念は痛い程判る。
「マユマユ…」「霧島さん…」
「おやおや貧乳と微乳が揃って何を御嘆きかしらぁをっほっほっ全く持っていゃあんな感じぃ」
「ひい〜ん!本当の事言われたぁ〜!」「…出たな変態眼鏡、その女口調は止めろ。」
「ふっ…そんな君達に朗報だ」
「「朗報?」」
***
「あ、ケンスケが又撃沈してる。」
「ほんまや…又要らんこと女子に言うたんやろ。ん?何やあの手に持っとるのは…おパーイ!?」
「…シリコンのマウスパッドだ…おっぱいプリントとは悪趣味な…」
「マウスパッドかー、あれ触り心地が何とも…なあ、センセならどう表現するねん?」
「んー…フニフニモチモチな…しっとりプニプニ感…かな?」
「で実物は」
「半分に割ったあったか林檎をお餅でくるみましたって何言わせんだよトウジ!」
「んー、やっぱ鍛えとるからなんやろかなぁ?ワイはあったか蜜柑が入っとるかと…」
「トウジ…やることはやってるんだね…」
…(くっ…幸せ者共がぁっ!…滅せよ亡びろ畜生め!)…
※マユミたんが言ったおパイについての考察が書いてあるのは以下の文献※ダズモンド・モリス箸【裸のサル】※エドモンド違うよマユマユ(笑)※
[852] 題名:ペンペンのミタ… 名前:何処 MAIL URL 投稿日:2012年02月03日 (金) 23時44分
ふぅ…
風呂は良い…
ん?どうやら我が主のペット達が帰って来た様だ。
プシュッ!ガタガタッ
「「ただいまぁ」」
どれ、返事しておくかね。
「クェックェッ!」
「あ、ペンペンお風呂入ってるんだ」
「そうみたいね。あ!ペンペン、ミサト今日は帰れないらしいからねー!」
ん?そうか…仕方ない、今夜は風呂上がりの一杯に付き合ってくれる相手は無しか。
「クワワ〜」
「あ、そうだシンジ。」
「?何アスカ?」
「あんた未だ少しはお腹に入る?」
「?まぁ入るけど…」
「じゃ、一寸そこ座って待ってて。」
「?」
さて、そろそろ上がるとするかな。ビールが私を待っている。
ガラッ ペタペタペタペタ…
「あ、ペンペンお風呂上がったんだね」
「クワッ」
…うむう、良い風呂だった。さぁて一杯飲むとするか…おや?雌が私の部屋を覗いておる?
「ええっとぉ、あ!この袋この袋」「クエェッ」
「?あ、ペンペンもうお風呂上がったの?」「クワワ」
なぁ君、ついでに私の部屋からビールを出してくれないか?
「クェックェッ!」
「ん?あぁ、晩酌のビールね。ミサトの悪影響受けちゃってまぁ…はいビール。溢さないでね?」
「クワワッ!」
うむうむ。この一杯が堪らんのだよ…おや?雌が雄に何やら後ろ手に寄って行く…?妙に嬉しそうだな…
「はいシンジお待たせ!」「ん?え!こ、これって…」
「そ。あんた黙って一回目は食べられなかったけど、再チャレンジはいけないと決まっては無いものね。」「う…うん…」
?何やら二匹、良い雰囲気…どれどれ観察〃…
「ほら、早く食べなさいよ…」「う、うん…」
「一寸どっち向いてんのよ!恵方はあっち!」「あ、う、うん…」
をおを!?雌が雄に求愛の餌遣り!?良くやった雌!遂に雄の求愛に答えるか!?
「さ、食べなさいなシンジ。」「う…うん…」
モグモグ…
おをお…喰っとる喰っとる…うんうん、雄は私の食べ方を見てマナーを学んだようだ。雌も何やら嬉しそうに見ておる…
「…」「…」
モグモグ…ゴックン。
「…ご馳走様…」「…うふふっ、おめでとう馬鹿シンジ。これであんた今年は良い年になるわよっ!このアタシが保証するわ!」
「あ…ありがとうアスカ…こ…これって最高のプレゼントだよ…」
「な、なぁに涙ぐんでるのよ!た、たかがコンビニの太巻きで!本っ当にあんたって…」「…」
「…馬鹿ね…」「…だね…」
「…」「…」
「「…」」
プシッ!
「「!?!!」」
おっといかんいかん、折角の求愛の疑似給餌を邪魔してしまった。
「クワワ〜」
さてさて、邪魔者は消えるとするかね。では二匹共頑張りたまえ。
ペタペタペタペタ…バタン!
「…又綾波やカヲル君が来たのかと思った…」
「アタシも…」
「…ねぇアスカ…」「…何?」
「その…来る前に…もう一回…」「…うん…」
「「…」」
「…来ないね…」「…ええ…」
「「?」」
***
ぴんぽーん
「今晩は、綾波レイです…」
「やぁ碇シンジ君、アスカ君…」
「…いらっしゃい、遅かったわね。」
「…君達、何その格好…」
「いやぁ、最初に鬼スーツを来たら」「豆を投げられたわ…痛かった…」
「?痛い?」「?豆で?」
「仕方無いよ、彼女は虎縞ビキニ姿で素肌の露出部分が多かったから」「貴方は全身タイツだったから良いわよね渚カヲル。」
「「はぁ」」
「良く無いよ。お腹にこの同心円のマークを入れたら硬球が飛んで来て怖かったから。で、どうせなら撒かれる方より撒く向きでと」「福男と福女に扮してみました…」
「…それで裃姿なんだ…」「…私はてっきり桜吹雪のタトゥーを」
「?良く解ったね?」
「「あ、やっぱり」」
「因みに私は般若のシールタトゥーを…アスカ見る?」
「…遠慮するわ。」
[851] 題名:メランコリック・福笑鬼笑門来福音 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2012年02月03日 (金) 21時47分
今日は節分。
父さんが、ネルフの職員全員に対して、到底似つかわしくない粋なはからいをした。
一人に一本、恵方巻きを支給。
確かに、巻き寿司を貰って嫌がる人はあまりいないよな…。
他の人達は、みんなお昼にいただいたみたい。
そんなわけで、夕食には少し早いけど、訓練の終わったその後に、アスカと二人、ブリッジに腰掛けて食べようとしてるところだ。
僕もアスカも、プラグスーツのまま。
「方角が決まってるのよね?」
「そうらしいね…。確か今年は北北西だって」
「丸かじりして食べる間、しゃべっちゃいけないのよね?」
「よく知ってるね。元々、こっちの風習じゃないのに…」
「調べたもん」
「えっ?」
「いいこと?シンジ、あんたも絶対喋っちゃダメよ!もし喋ったら、幸せが逃げるかもしれないんだから!」
「う、うん…。アスカ、随分熱心だね?お寿司を丸かじりするのに、そんなに気合いは要らないと思うんだけどな」
「当ったり前じゃん!だって、幸せがかかってるんだもん!あたし、今の幸せを絶対の絶対に手放したくないの」
「…そっか。そうだね…僕もさ。じゃあ、北北西はこっちだね」
体の向きをアスカの方にねじった。
「シンジ、こっち見ないでよ!あたしが丸かじってるとこなんて!恥ずかしいじゃないっ」
「だ、だって…」
僕に対して、くるりと斜め後ろ姿を向けるアスカ。
「よし。行くわよ」
「うん」
…………。
二人、無言で巻き寿司を頬張る。
なんかシュールだな。
トウジの地元は、ずっとこんなことを続けて来たのか…?
はっきり言って理解に苦しむ…。
ん?
反対側のブリッジに、真希波が現れた。
ここからはかなり遠いけど。
嫌な予感がする。
こっちに向かって、ジャンプしながら笑顔で両手を振っている。
『………』
『無視よ、無視!』
『わかってる』
寿司を頬張ったまま、何故か、アスカとテレパシーのようにつながったのは間違いない。
平常心、平常心…。
『……ちっ』
真希波が、舌打ちしたのが遠くてもわかったぞ。ん?何か、取り出してる?リモコン?
正面にある、モニター画面に向けてスイッチを入れた。
「うぐっ!?」
大画面に、でかでかと画像が映し出された。
なぜか頭部がハゲあがった日向さん。
酢飯を吹きそうなのをこらえた。
負けちゃだめだ。負けちゃだめだ。
こんなくだらない合成画像っ…!
つい、もう一度画面を見てしまった。
「ぶはあっ!!」
すっかり落武者になった青葉さんの正面の画像があった。
たまらず酢飯をそこらに放出する。
「〜〜……っ」
アスカが、目で僕を責めるのが分かった。顔が真っ赤だよ?笑うのを必死にこらえている。それでも、巻き寿司から口を離さない。
「げほっ、げほっ」
僕はたまらず、口を離してむせる。
「わんこー!チミはリタイアだな!はっはー!」
遠くから、指差して真希波が叫ぶのが聞こえた。くっ。あのアマ…!!
「…あ、アスカ、大丈夫?」
横のアスカを見て心配になった。
息してる?プルプル震えてるんだけど。
真っ赤な顔色だったのを持ち直して、再び、ゆっくりと巻き寿司に取り組んでいる。すごいよ…。アスカは。
僕はもういいや…。普通に食べよう。水筒のお茶をすする。はあ…。
…一心不乱に巻き寿司を頬張る横のアスカが、微笑ましいというか、おもしろいというか、目が離せないというか…。
「むうー!」
「あいたっ」
こっち見るなってことか。
肘が飛んできた。
「ハイハイ…」
しょーがなく、また視線を正面に戻す。
ん?
真希波が、片手を腰に当てて、どこかに携帯で電話を掛けている。
…残り、食べよう。
もう一度、巻き寿司にかぶりつく。
…………。
なんで、副司令が携帯で話しながら、ブリッジに上がって来たんだ?
真希波と直接声が届く距離にまで近づいて来た。
(なんの用だね)
(まあまあ、こちらへようこそ)
多分、そんな感じで話してる?
(まあまあまあまあまあ。さあこちらに腰掛けて)
嫌な予感しかしない。
困惑した表情の副司令と目があった。
アスカも何かを予感したのか、食べるスピードを必死にあげている。
しかし、インパクトの瞬間は来た。
パカッ
副司令の、ヘブンズドアが開き、メインシャフトが、剥き出しになった。
真希波が、両手で、副司令の頭髪という名の大切なジオフロントを、持ち上げていた。
ああ。
お前は、使徒だ。
真希波は、使徒だったんだ…。
ヒトが触れてはならないものを目指し、突き進む。
それが、真希波だったんだ…。
副司令の金切り声が響き渡り、そこらにいたエンジニア達が何事かと振り返った。
一目散に逃げ出す真希波を追いかけて、メインシャフトを剥き出しにしたままの副司令が駆け出す。
ヅラは、真希波が抱えたままだ…。
はっ!
「アスカ!大丈夫?」
とっさに振り返った。
すると
「ヒィーン!ひっ…ぃーーん!」
か細い、声にならない悲鳴をあげて身体を折り曲げてきゅうきゅう言ってる。
アスカが苦しんでいる!
「もういいよ!アスカ、無理するな!離せよ、巻き寿司を離しても大丈夫だから!僕は絶対にアスカを不幸になんかしないから!」
アスカの背中を僕は必死にさする。
こういう時にも介抱っていうのかな?
相変わらずひぃひぃ言っている。
涙を流している。だけど、口は寿司から離さないんだね?
「ひっ、ひっ、ひっ…ふー、ふー…」
驚くべきことに、アスカは持ち直した!
そして、見事、巻き寿司を完食した。すごいよ…!!
「お、おほん!ど、どう…?あ、あたしはやったわよ!」
涙目になったアスカが、背筋を伸ばした。
「アスカ、すごいよ!」
「あたしにかかれば、お茶の子さいさいよ…っ!お茶…お茶をあたしにちょうだいシンジ…!」
「そ、そうだね!あっ、はい、お茶を…」
僕は水筒のコップを差し出した。
震える手でアスカが受け取り、ゆっくりと口にする。
「…………」
「…………」
「………ぐはあっ!!」
思い出し笑いがツボにはまったらしく、アスカがお茶を噴出させた。
それから、しばらく笑うのをやめられなくなったみたいになって、僕は困惑した。
***
その後ろのブリッジで、一部始終を見守っていた二人。
「こーゆーのを、『福笑い』っていうのかい?レイ」
「違うと思うわ。『鬼が笑う』と言うのよ。フィフス」
「二人共違うぞ。『笑う角には福来たる』というのだ…」
「…碇司令…」
***
「アスカちんは完食出来たけど、わんころは途中リタイアしたから、こりゃこれからも順調に不幸だね!シッシッシ!」
「待てぇーーー!!返せぇええ!」
走り回る二人を、見下ろす。
柵に手をかけた、レイとカヲルと司令の三人。
「冬月先生…」
「マリが逃げて、副司令が追いかけているね」
「そうなのね。節分は、鬼が出るから、鬼ごっこをするものなのね…」
[850] 題名:迷作劇場・発進 名前:何処 MAIL URL 投稿日:2012年01月31日 (火) 06時26分
『こ…この馬鹿シンジッ!』
ばしーん!
『アスカが…アスカが立った!』
『鼻血出てるよ、碇シンジ君』
『…良くやったな、シンジ…』
『ふうん…ワンコ君、中々やるじゃん。』
−(日本)アルプスの少年シンジ−
キャスト
《ハイジ》−碇シンジ
《おじいさん》−碇ゲンドウ
《ペーター》−渚カヲル
《クララ》− 惣流・アスカ・ラングレー
《ロッテンマイヤー》−真希波・マリ・イラストリアス
《ヤギのユキちゃん》−綾波レイ
「(私はヤギじゃない…)…めえ…」
《その他のヤギ》−綾波レイ[量産型]
「「「「「「「クスクスクス…」」」」」」」
[849] 題名:谷間・2題 名前:銀世界 MAIL URL 投稿日:2012年01月30日 (月) 23時29分
「はるか〜なるレッド・リバー・バレー♪」
「カヲル君、また新しい歌を覚えたんだね」
「これは、君の歌なんだよ、シンジ君」
「え?」
「赤い川の谷間・・・。
つまり、目指す山に辿り着いて谷間に横たわり、幸せに鼻血を出してにやけている君を歌っているのさっ!」
「そんなわけないだろおおおおおっ!!」
* * *
「アダムとイブ・・・エヴァ・・・そうか、そういう事か!」
「・・・どないした、ケンスケ」
「トウジ、オレは、やっと自分が何を求めていたのかわかったんだ!」
「はぁ」
「エヴァ・・・それは最初の女性の名前でもある。
そして、オレが求めて止まない兵器の名前でもある」
「ほんで?」
「つまりだ! オレが本当に欲しいのは、エヴァンゲリオンの谷間だぁっ!!」
「・・・3号機・・・女やったんか?
あの見た目やから男やとばっかり思とったけど・・・」
* * *
・赤い川の谷間、昔、音楽の教科書に載っていた曲です・・・アメリカの歌だったかな?
・そう言えば量産機がカヲル君の妹s説があったな、と思い出してみた
[848] 題名:おっぱいvalley 名前:ごまめ MAIL URL 投稿日:2012年01月29日 (日) 23時49分
アスカはなんだか元気だけどさあ…
僕としては、その、願いを中途半端に持て余してる状態で…いまいち不完全燃焼気味だよ。
はあ…。僕も牛乳でも飲もう…。
「シンちゃん、元気ないわね?」
「あ…ミサトさん、もうお風呂入ったんですか?僕も入ろうかな」
かわいそうにシンちゃん…。
いつもいつも生殺しで。
アスカにその気が無い訳ではなさそうなんだけどねぇ…。
あともう一歩というところで、見えない壁どもに…正確には外野に邪魔されるのよね…。
「さ、牛乳おかわりしよ…。あっ、シンジお風呂入るの?」
アスカが現れた。
「あ、うん」
「さっさと入って来たら?」
「うん」
閃いたわ。
「ねえ、アスカ、あんたに提案があるんだけど」
「なによ」
「最近、シンちゃん元気無いじゃない?だからさ、アスカがご褒美あげなさいよ」
「はあ?」
「何を言うんですか…」
「例えば…そうねぇ。シンちゃんが何か目標を達成したら…」
「したら?」
「おっぱい見せてあげるとか…」
☆ ☆ ☆
「全く!何を馬鹿なことを言ってるのよ!!」
「あいたたぁ〜!!いきなり手を出すこた無いじゃないのよ!いい動きするようになったわねアスカ…。腕を上げたと思うわ」
「そうですよ!それに、僕はもう見たことぐらいはありますから」
「はっ?」
その後、絹を裂くようなアスカの悲鳴が轟き、僕がまた生傷を負ったのは、まあ、いつも通りのことだった…。
☆ ☆ ☆
次の日。
「何これ?」
ケンスケが僕にチラシを渡して来た。
「シンジ、お前も俺に投票しろ。俺は生徒会長に立候補することにした!」
「はあ?」
「俺のマニフェストは、すげーぞ!制服の全面リニューアルだ!」
「まさか…」
「そう!女子の制服を全てエヴァのプラグスーツに変更させるんだよ…!!」
「……」
「想像しろ!校内中、プラグスーツ女子で溢れているさまを!登下校するのも、プラグスーツ!バスの中で、電車の中で、自転車を漕ぐのもプラグスーツ!」
「………」
「帰りのコンビニでプラグスーツ。ファーストフードの店でプラグスーツ!そうすれば…そうすればっ、俺だって魅惑の山と谷を堪能できるんだ!」
「ケンスケ…泣いてない?」
「泣いてなんか、いるもんかあ!」
「やだー!相田ってマジ変態?」
「うるせえっ。霧島、お前に山はねえもんな!山なのは苗字だけか!この、霧島平野!」
「なんですってえええ?!」
「見てろよ。俺が法律だあ!俺が世界を変えてやる!」
「ケンスケって、ある意味、セカイ系の主人公だったんだね…」
僕は、そのまま、チラシをそっと丸めてゴミ箱に捨てた。
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※何処たんは、大御所リンカ様を召喚するおつもりか?私も唱えとこ。ベントラベントラスペースピーポー。※映画「おっぱいバレー」って未見なんですけどね…。谷と掛けました。※銀世界さんのケンスケ君の目的は、エヴァじゃなくて、もはやプラグスーツの女子になっとるなあ。