Paul Reed Smith BBS I
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現在お持ちのPRS:内緒 現在一番欲しいPRS:Vintage PRS ズバリ!PRSの魅力とは:バランスの素晴らしさ 一番お好きなPRSのカラーは:VY
PRS特集はもう読んだかな?なかなかきちんとまとめた良い記事であった。はっきり言ってろくにPRSの本当の良さもわからんくせに、単なるブームとしてPRSに乗っている輩がほとんどじゃから、きちんと本質を理解することは非常に大切なことじゃ。ポイントはPRSはすべてにこだわっている「究極のこだわり」ギターだということじゃ。素人はMarchioneやGroshのようにこだわる人間はたくさんいると言うじゃろう。基本的に彼らは「サウンド」にこだわるのであって、たとえば「デザイン」には意外と無頓着なのじゃ。つまり使う木にはこだわっても、形はStratでかまわないのじゃ。冷静に考えてみれば、これは宮大工に家を頼んで内装は素晴らしいが、外観のデザインはミサワホームであるのと同じではないか。すべてをオリジナルにするには膨大なエネルギーと技術を必要とするのじゃ。昔、わしの弟子にMike McGuireという男がおった。なかなか腕の良い奴であったが、ラッキーなことにTOTOというバンドのギター弾きにも気にいられて結構ブームになったのじゃ。デザインはF社をパクリ、ご丁寧にS.L.に頼まれCharモデルのヘッドデザインまでぱくって、当時評判の高かったパーツを使って組み立てたのじゃ。最初は自分で作成しておったが(高かったゾー)、そのうちチェックするだけになり、さらに日本で飲み歩くだけになり、最後はアジアで会社を売り払ってジ・エンドじゃった。別にギターそのものに罪はないが、才能と経験があればギターつくりはある程度のところまで効率よく成功することができるということじゃ(相対的な成功)。わしの友人のポールがめざしたものは、相対的な成功ではなく、絶対的な成功というやつじゃ。孫のヒカルのいう「神の一手」の世界じゃ。ギターつくりというのは「木の購入+デザイン+木工加工+塗装+パーツ+電気技術+音響工学+メンテナンスの容易性」じゃからのう。あいつはすべてに手をぬかず徹底的にオリジナルを求めおった。結果的にはF社とG社の中間のようなものになったが、いいとこどりのパクリの発想ではなかった。わしも妙な材質のナットや4cmもあるストラップピンのネジを見たときは「?」となったが本人はこれがベストと確信しておった。まさに微分的なアプローチで、とにかく論理的な手法じゃ。自分との戦いじゃよ。結局奴は自分の信念とおり自分自身のこだわりのギターを完成しおった。Mikeはスターが気に入ってくれたから売れるギターになったが、Paulのはギターが良いからスターも気に入り売れたのじゃ。すべてはPaulの求めていた必然じゃよ。PLAYERの記事は良かったが、唯一残念なのは昔と今の品質の違いについては触れなかったことじゃ。現在は過去の黄金期の延長に存在しているのじゃからのう。昔は良い木も手に入ったからのう。Paulよ、アナポリス時代のこだわりと「神の一手」に近づこうとするスピリットを忘れるでないぞ。それにしても日本の連中はPRSの本質を理解しとらんぞ。一過性のブームで終わるような楽器でないことは明白ではないか。喝!