[134] 題名：メモ用紙使えばツルややっこさん折って結局捨てるんだけど）»小川洋子 名前：風太郎 投稿日： 2023/04/03(月) 22:31
昨日の新聞歌壇の「栗木京子選」での私の歌友の２席の作品です。▼その選者の評を記して見たいと思います。『使い終わった紙をすぐに捨ててしまうのは惜しい気がして、何か折ってみたくなる。「ツルややっこさん」に童心に返ったような温もりが感じられる。『結局捨てるんだけど』のつぶやきにも自然体の雰囲気が漂う。▼歌友の彼女は私と同年代、この自然体の日常の気づきが私には真似が出来ません。▼もう、歌は卒業しても良いのではとの悪魔の囁きも彼女が頑張っている間はファイチングポーズ取り続ける自分がいます。▼とても有難い存在ですたくさんの素晴らしい仲間がいいてこそ、言葉は磨かれ行くことを実感しています。
[133] 題名：おくならの いしのほとけのみみたぶに ぴあすとまがう うめのはなびら»池中健一 名前：風太郎 投稿日： 2023/04/02(日) 08:25
今朝の新聞歌壇の『永田和宏選』での私の作品です。この歌壇は最も入選が難しいと言われていますが、今年のやっと桜が咲いた気分です。▼大好きな歌人『会津八一』を踏まえ平仮名詠みをしました。▼この歌壇は互選ですが『永田和宏選』でのヒットは格別です。
[132] 題名：わが人生俯瞰をすれば裏返り手足バタつく亀のごとしも≫風太郎 名前：風太郎 投稿日： 2023/03/28(火) 09:03
先日の掲載作品ですが、１席の評の内容が分かりましたので掲載します。▼【評】・作者だけのことではないだろう。誰もが多かれ少なかれ、ばたばたと無我夢中で動きまわって、挫折し立ち直るのが人生。「亀のごと」が良かった。▼敬愛する永田和弘先生のお言葉は、本当に嬉しかった。こんな励みを頂けることによってまた、作歌へのファイトが湧いて来ます。
[131] 題名：誕生花また貰おうと言ひ来しが去年は言わず君は逝きたり≫森川慶子 名前：風太郎 投稿日： 2023/03/26(日) 09:42
今朝の新聞歌壇の「米川千嘉子選」での彼女の作品です。👇にも載せていますが夫君が亡くなり、数首入選されていますが、何気ない在りし日の「君」の心に刻まれた景色である。▼選者は「くぐもったような悲しみが心に残る」と評していますが、贈られる誕生かを毎年喜んでいた君が、そういえば亡くなる前年は言わなかった。▼何とも切ない彼女の回顧であるが同年代であるゆえか胸に沁みる１首である。
[130] 題名：ふるさとに帰る家なく寂しさを流すかわなく蛇口を捻る≫福元幸茂 名前：風太郎 投稿日： 2023/03/23(木) 10:13
今日の新聞歌壇『小島ゆかり選』での彼の２席の作品です。春一番が吹き彼の喜ぶ姿が目に浮かびます。▼評にも有りますように結句が見事に決まった１首だと思います。▲流石にベテランの重みのある歌だと思いました。「おめでとうございます。恐らくこの１首が堰を切りとんとんと流れる予感がします。
[129] 題名：十勝村の雪の積まれし夜の道オアシスのごと灯るラーメン屋≫池田敏子 名前：風太郎 投稿日： 2023/03/22(水) 07:57
今月号のＮＨＫ短歌のお題「ラーメン」での彼女の作品です。風太郎塾では彼女に新しい領域の題を決められた投稿に挑戦するように薦めていました。▼念願叶い、この度、初デビューすることが出来ました。▼指南したことは固有名詞を上手く使うこと、直喩でいいからインパクトのある、今回は「オアシス」を勧めました。▼詠み手に取っては作品のヒットが何よりの刺激になると思います。
[128] 題名：デジタルの流れについて行けぬ日は白秋『思ひ出』ほつほつと読む≫池中健一 名前：風太郎 投稿日： 2023/03/19(日) 09:31
今朝の新聞歌壇『内藤明選』での私の作品です。内藤明先生は10ヶ月振りの採用なのでやれやれと言う所です。▼最近のペーパレス化やデジタル化は確かに便利なんですが、早い流れに付いていけないもどかしさを禁じ得ません。▼押し迫りますと頭がまるでゴーヤーチャンプルーみたいな状況になってしまいます。
[127] 題名：ふらりふらり神保町という町の夕暮れどきを歩きてみたし≫小川洋子 名前：風太郎 投稿日： 2023/03/15(水) 10:33
この作品は『道浦母都子選』の２席の大阪の歌友の作品です。古書店や書店・出版社が軒を連ねる神保町への憧れであるが、作者が大阪であるので、私と同じで本好きな所から来ていると思いますが、夕暮れ時でこの歌は詩になったと思います。▼ライバルのヒットは励みと負けじ魂に火が付き有りがたい存在です。
[126] 題名：わが人生俯瞰をすれば裏返り手足バタつく亀のごとしも≫池中健一 名前：風太郎 投稿日： 2023/03/09(木) 11:19
今朝の朝刊『永田和弘選』での１席の作品です。やはり永田先生での一番席の味は格別な想いが有ります。▼短歌界、一番の亀好きで有名ですが、春一番してやったり、当にビックラポンです。▲風太郎塾は本当に人柄の良い人ばかり、互いに刺激を受けながら、花を咲かせて行けますので有難いです。
[125] 題名：屑籠に入れたるレシート掻き出してむだ確かめる今日の買物≫小林貴以子 名前：風太郎 投稿日： 2023/03/09(木) 11:05
今日の朝刊『小島ゆかり選』での彼女の作品です。▼少しの間ヒットがなくそろそろと思っていましたが春一番が吹きました。今日は私も別紙の『永田選』で１席を頂きましたので３人がそろい踏みの春の舞台が整いました。