[206] 題名:日に一度昼餉のあとにオセロする好きな事いふ夫との時間≫森川慶子 名前:風太郎 投稿日: 2023/08/19(土) 15:49
少し時間がありましたので歌友の入選歌のノートを読んでいましたら、Ⅿ紙「米川千嘉子選」の彼女の歌がメモしていたのが在りました。▼夫君が元気な2・3年前の歌ですが、羨ましい限りの年老いた夫婦の1場面です。▼👇の彼女の歌を、この歌を下敷きに読みますと、こんな良き関係は、一朝一夕に築かれないとは承知の上ですが、先輩の良き手本として、確りと学びたいと思います。
[205] 題名:人棲まぬ荒れたる庭の紫陽花は雨降ればあめの今日の色もつ≫小林貴以子 名前:風太郎 投稿日: 2023/08/17(木) 09:33
今朝の新聞『小島ゆかり選』での彼女の作品です。▼SK新聞での入選ですが、時おり彼女はハイセンスなドキッとする歌を詠みます。住まれている「ヨコハマ」の環境の所為でしょうか。▼下の句の≪雨降ればあめの今日の色もつ≫は何て洒落たセンスの良さでしょうか。▼共に刺激を頂いている友人であり、歌友ですが、今日の歌の出来具合は上出来だと思いました。
[204] 題名:この男(ひと)と結婚するんだ電流のあっという間の一生(ひとよ)であった≫森川慶子 名前:風太郎 投稿日: 2023/08/15(火) 10:43
今朝の新聞歌壇「米川千嘉子選」での彼女の作品です。▼夫君をつい先日亡くされての詠嘆ですが、恐らくどちらがか先に逝っても同じ感慨であることは、深く共感できます。▼お互い存命中は幾多の山坂を誰しもがくぐり抜けて長い年月を過ごす感覚ですが、いざ、去られてみると、まさに慶子さんの歌の通りでしょう。▼彼女の連れあいを亡くした、数首の歌を読みますと、残された者の心の痛みが深く理解できます。どちらが先か、こればっかりは、どうすることも出来ませんが『私も連れあいより先に旅立ちたい』と肝に銘じています。
[203] 題名:和深というきのくに線の無人駅夕べさびしくかなかなの啼く≫池中健一 名前:風太郎 投稿日: 2023/08/14(月) 11:09
朝日新聞がこのたびAIの技術を駆使して「朝日歌壇」の過去歌の記録を、年代・個人名・歌の内容・各ジャンル・その他。をパソコンに打ち込めば、過去の入選歌が全て読み取ることが出来る途方もない事をネット検索で打ち出しました。▼上記の吾が歌も名前と年代を打ち込めば直ぐに出てきました。4大紙の中で、このような大規模な構想に取り込むのは流石、朝日新聞の文化を育成するところの自負心の表れだと思います。▼思えば、シンガーとしてメジャーデビューを目指した息子も、応援して戴いたことも有りますし、ランドセル俳人を、また今回「松田姉妹」を短歌界へと送りだしましたが、まさに「面目躍如と言う所だと思います。▼この歌壇は既存の壁が厚く至極、難易度の高い歌壇ですが、文芸部担当の女性の方の投稿へのお勧めもたまに頂きますので、ハガキ投稿という慣れない不便もありますが、年に数首の入選を目指し精進したいと思います。▼なお、👆の歌は先日、母上の介護のために、自分の故郷へ通う『きのくに線』での「和深」の駅の景色に同調された読者の方の心へと届きました私の作品ですが、短歌という短詩の魅力が景色と相まって、大きく世界が広がって行くことを実感させて頂きました。
[202] 題名:日曜日に雨降るたびに思うこと今日結婚式の人もあるのに≫小川洋子 名前:風太郎 投稿日: 2023/08/12(土) 12:07
新聞歌壇「道浦母都子選」での彼女の作品です。『評』人を思いやる心の深い作者。こんな風に思っているとは。言われてみれば、その通り。納得をした一首。▼短歌は心の感ずるままに詠うことを、地をそのままに詠み込んだ、彼女の作品は当に選者が評するように「納得のできる一首である」。▼然しながら、そう簡単に、このような歌が詠めるのは、やはり、心根の人を思いやる洋子さんの優しさであろう。
[201] 題名:朝日新聞歌壇の取り持つ不思議な縁? 名前:風太郎 投稿日: 2023/08/10(木) 17:16
今日、朝日新聞の文化部の担当の方から大型の封書が届き、何事かと封を切りました。▼中には先日の『ふるさとの桃の木峠のバス停は少年へ還る入り口』を読まれた、その近所の方からの手紙が経由されていました。▼今はもうすっかりと町になっていますが、なにせ、60年前の思い出、短歌の入選歌を縁にして、こんなことも起きる不思議な縁に驚きました。▼それには、未だ続きがあって、かって『きのくに線の駅シリーズ』を多くヒットさせましたが、『和深』の駅の短歌を、読者の彼女が地元だったらしくて、その入選歌をポスターにして駅に掲げるように、運動したことを、お聞きして更に驚愕しました。▼NHK短歌8月号には、朝日歌壇からデビューした「松田姉妹」と穂村弘の対談が掲載されていますが、石川啄木を選者の祖に持つ「朝日歌壇」の影響力と反響の大きさに、改めてお礼を申し上げます。
[200] 題名:ビニールのテーブルクロスに透けている夫の受信日次は七月≫小川洋子 名前:風太郎 投稿日: 2023/08/08(火) 09:24
『大口玲子選』の彼女の作品です『評』受診日予約を忘れないよう、食卓の透明なテーブルクロスに挟んであるのだろう。自分の受診日ではないけれども、それを見るたび作者も新たに「次は七月」と胸に刻む。▼彼女の暮らしの中で、何でも無い空間をまるで手品師のように景色を拾いだす👀と感性は彼女のたくさんの、短歌を読む中で、これはもう天性なものだと納得しています。
[199] 題名:トラックの窓より二本の足がでて駐車場ではお昼寝タイム≫池田敏子 名前:風太郎 投稿日: 2023/08/07(月) 09:41
今朝のY紙歌壇の『小池光選』での彼女の作品です。今、彼女はリハビリ中ですが、この暑い最中にきっとほっこりと、励みになったと思います。苦しい時はこんな出来事が励みになるのは、私も経験していますので、本当に良かったと思います。▼なお、同じ小池光選の『東大阪市・山本隆さん』は近くの存じ上げている方で、少しビックラポンでした。👆のお歌ですが、👀の付け所が彼女の個性が100%出ていて、面白いと思いました。
[198] 題名:飯たべずなりて逝きたる君のため一合の米を日々に炊きあぐ≫森川慶子 名前:風太郎 投稿日: 2023/08/06(日) 12:21
今日の新聞歌壇『内藤明選』での彼女の作品です。先日の彼女の『つきかげ』「斎藤茂吉」の『つきかげ』の早とちりでした。茂吉先生から入り歌を学んだのに彼の最後の絶唱の歌集を失念したのは、暑さの所為としてお見逃し下さい。▼さて👆のお歌ですが、夫君の歌で連日ヒットを飛ばしていますが、夫君を亡くされ、そのお気持ちを日々に炊くご飯の中に詠い込むのは、私などには、到底及ばぬ境地です。▼こうして多くの先輩から、色々な暮らしぶりを読むにつけ、短歌という文芸は捨てたものでは無いと日々痛感をさせて頂いています。
[197] 題名:飛火野の草食む鹿によりそってじゃれる仔鹿の瞳(め)のやわらかし≫池中健一 名前:風太郎 投稿日: 2023/08/05(土) 21:32
今日、発売日の月刊誌を、👀も眩みそうな、暑さの中、書店まで購入に自転車で走りました。『大口玲子選』での私の作品です。▼彼の「小川洋子』さんもヒットしていて、暑さも少しは和らぎました。▼『飛火野』も私の良くテーマで詠む景色ですが、今回は親子の情愛を詠い、固有名詞と仔鹿の👀が上手く成功したと思います。