 阪神が、来季新外国人補強リストの最終的な絞り込み作業を完了し、最上位候補の米大リーグ、ツインズからFA(フリーエージェント)となった、ルー・フォード外野手(31)と交渉を開始することが26日、分かった。球団は、福留のFA獲得戦からの撤退も視野に入れ、その代役としてフォードに白羽の矢を立てた。事前調査で、獲得への好感触をつかんでおり阪神入団は決定的だ。
ついに、来季猛虎のクリーンアップを託す、待望助っ人の決定が、秒読みに入った。
球団は、新外国人戦力候補リストの最終的な絞り込みを行い、ツインズからFAとなったルー・フォードを筆頭候補に位置づけた。近日中に本格的な交渉に入る。
フォードは、メジャー通算494試合に出場し、通算打率・272、32本塁打の右打者。広角に打ち分けるシュアで勝負強い打撃が持ち味だが、通算47盗塁もマークしており、さらに、外野は3ポジションともにこなし、守備力も申し分ない。
関係者によると、全力プレーがモットーで、時に悪球打ちでスタンドの度肝を抜く“意外性”を併せ持っているという。
球団は、FA宣言した中日・福留の獲得に乗り出していたが、激しい日米争奪戦の展開から、獲得は極めて困難と判断している。このため、その代役を、メジャー級外国人戦力に託すことを決め、「一塁と外野」を守れることを条件に、福留同様に走攻守そろった候補をリストアップしてきた。
球団関係者も「福留の代役となると外野手になる。中堅も右翼も守れるタイプが望ましい」としており、フォードは、そんな猛虎のチーム事情に最もマッチしたユーティリティープレーヤーといえる。
2007年11月27日 (火) 19時20分
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