●健康四大要素 健康は次の4つが必要。1つでも欠ければ、うまくいきません。自動車の車輪のように4つすべてが重要。
【1】 背骨 椎間 頭蓋骨のツノ 骨盤(自律神経、ホルモンを左右)
【2】 栄養 質的栄養失調 栄養処理能力オーバー 糖化ストレス 腸内環境
【3】 心 怒り 不安 嫉妬 不満 承認欲求 依存など
【4】その他 睡眠 運動 薬害 減酒 禁煙 薬など
1つだけ追求しても(例えば栄養療法だけを頑張る)、やがて頭打ちになります。
●論文ではなく、人の苦しみを観る私は東京で手技治療院を経営して45年ほどになります。開業前の勉強時代を含むと約50年間、治療の世界にいます。(2025年現在)
この本は47年間にわたる数十万人の患者様の体験談や完治例をベースに書いております。論文をベースにしていません。論文には書かれていない、病気の方の悲しみ、苦しみ、不安、怒り、などから病気を考えています。
私の治療院には難病の方が多く来られます。大学病院三軒、治療院数十軒回って治らない原因不明の首の痛みの方。新車が買えるほどの治療費を払って改善しない脚の痛みの方。私の治療は時間が長いので(1~2時間)、その間、たくさんお話を聞くことができます。そこからわかったことをベースにこの本を書きました。
●病は苦しみから 治療中に、癌の方、鬱病の方、他の病院や治療院で治らない重症の方から、お話を聞きます。一時間、二時間かけてゆっくり聞くこともあります。重症の方には、必ず大きなストレスがあります。
夫から暴力を受けている、上司からハラスメントを受けている、残業続きで休めない、など。
過去に遡るストレスもあります。両親が喧嘩ばかりの中で育った。父親から性的いたずらを受けた等。過去のストレスは何十年経っても、体に悪影響を与え続けます。
血液検査やレントゲンには出ない、人生の深い悲しみ、苦しみ。病気を診るときに血液検査以上にこれらが重要になります。
当たり前ですが血液検査やレントゲンでは、恋をしているか失恋しているかは分かりません 。不幸か幸福かも分かりません。不幸な心をそのままで、血液データを基準値内にしても、本当の健康ではありません。
●根本原因から治す 癌を例に。ストレスから怒りや不安を覚えます。怒りや不安でNK細胞(癌細胞を殺す細胞)が減り、癌が成長します。抗がん剤や手術で癌を消しても、癌を作った原因(怒りや不安)は消えません。癌を作った原因が消えていないので、抗がん剤や手術で癌を消しても、また新しい病気が作られます。さらに癌治療での薬害が次の病気の原因になります。癌だけではなく、ほとんどの病気がこのパターンです。
ストレスは椎間(背骨と背骨の間)の緊張と、頭蓋骨縫合部の緊張(ツノ)として残ります。何十年経っても残ります。これを緩めずに、手術で癌だけ取っても、根本治療になりません。薬や手術で症状を消すだけではなく、根本から治すにはどうすればいいか本書で考えましょう。
●人間をまるごと観る 一つの方法だけで健康になれるほど、人間は単純ではありません。プロテインを飲めば健康、グルテンフリーなら健康。そんなに単純ではありません。なぜなら人間は機械ではなく宇宙だから。
個人により異なりますが、健康は栄養20%、心30%、背骨30%、その他20%ほどの割合。その他には、運動、環境、薬などが含まれます。睡眠はとくに重要ですが、背骨と関係が深く、睡眠は背骨次第です。
●四つのタイヤがないと車は走れない 47年かけてこの本の結論にたどり着きましたが、具体的には下記のような流れでした。
【1】 薬や手術で病気が治ると思っていた
↓
【2】 栄養療法が重要と気付く
↓
【3】 栄養療法では2割の人しか治らないことに気付く
↓
【4】 健康は栄養20% 心30% 背骨30% その他20%と気付く
背骨(椎間と頭蓋骨)は栄養吸収や感情を左右するので最優先になります。
栄養では『自分の自分による自分のための食事法』を目的にしています。つまり、一人一人やり方が違います。これを自分大切食(楽楽食)と呼んでいます。例として
*プロテインが飲めない人のための食事
*糖質制限ができない人のための食事
*スイーツ過食が止まらない人のための食事などです。
心では、怒りを1/10に減らす方法。不安を1/3に減らす方法を具体的に説明します。
背骨では椎間の緊張が多くの病気を生む、ツノ=頭蓋骨縫合の緊張が多くの病気を生む、この二点について述べます。
本書では栄養、心、背骨、その他(睡眠や運動)の4点から人間を観ることにより、多角的に健康を考察します。4点すべてが必要になります。1番大事なのは背骨です。背骨で心や栄養吸収を変えられるからです。
●一つの観点からでは根本から治らない人体は宇宙です。ですので、単純に、
『名医と出会えれば健康』
『プロテインとサプリで健康』
『腸内環境を整えれば健康』
『グルテンフリーで健康』
『○○を食べれば健康、○○を食べなければ健康』
とは言えません。もっと複雑です。
病気はあなたの弱点を突いてくるので、食事が完璧でも、短気なら、心配性なら、それだけで癌になります。
私はかつてメガビタミン(分子栄養学)に熱中し、分子栄養学の本の発売や講演会を行いました。ほとんどの病気は分子栄養学で治ると、当時の私は信じ切っていました。
しかし、分子栄養学で治らない、逆に体調悪化したという声を徐々に聞くようになりました。最初は、彼らのやり方が間違っている、努力が足りないと相手に責任をなすりつけていましたが、あまりに不満の数が多くなり、考え直す必要に迫られました。
分子栄養学でなぜ体調不良になるのでしょうか。約500人の聞き込みでわかったこと。分子栄養学で必要とされている栄養量が、その人の処理できる栄養量をオーバーしていることが原因です。
分子栄養学は細胞レベルで栄養を考える学問ですが、個人の処理能力の差は考慮に入れません。すべての人は細胞が必要としている量の栄養を処理できるという前提で理論が成り立っています。
細胞が必要としている栄養量内のプロテインやサプリでも処理能力オーバーが起きて体調不良になります。それは個人差が大きく、血液検査ではわからない部分です。
●治らなかった例が大切少なくともインフルエンサー(本やネットで情報を発信する人)は自分視点ではなく、他人視点で他人を大切に考える必要があります。治った例をあげるだけではなく、治らない例と対峙する必要があります。さもないと、その方法は流行で終わり、時の彼方に消えていきます。
20年ほど前、毎月のように本が出て、癌が治った、糖尿病が治ったと大ブームを起こした食事法も、知る人はほとんどいなくなりました。
治らない例と対峙しなければ、いま大流行の食事法も、泡のように消えていきます。
●論文の9割は間違いコロナワクチンは遅延型の副作用ですので、本格的な副作用は5年後、10年後です。(書いているのは2023年)ワクチン擁護の論文は、まだ遅延型の副作用の全体を捉えておらず、信用できません。
ノーベル医学・生理学賞を受賞した本庶佑・京大名誉教授がノーベル賞受賞記者会見で
「簡単に信じないこと」の重要性を強調。「(論文掲載の科学誌)ネイチャーやサイエンスに出ているものの9割は嘘で、10年経ったら残って1割」と語り、自分の目で確かめることの大切さを説きました。
論文を盲信し論文を大切に扱っても、患者さんを大切には扱わなければ意味がありません。
だれかが「このツボを買えばどんな病気も治る」と言っても、ほとんどの人は買わないしょう。
しかし医師が出す薬は調べずに飲む、医師が言うことは正しいと考える、テレビで言っているから正しいと思う。自分で考えられないから、大切な選択を権威に委ねる。これではご自分を大切にしているとは言えません。
より詳しくは下記リンクの2番の本を読まれてください
楽道書籍一覧