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「ハヤテーーーーーー!!次の町へはまだ着かないのか〜〜!」 一面の大草原と森林に一人の少女の声が響き渡る。 「まだ出発してから5分しかたってないじゃないですか、ナギお嬢様。」 ナギの大声にしぶしぶと反応するのは、綾崎ハヤテと呼ばれる少年である。紺色の 執事服にネクタイという出で立ちで、背中には金の宝飾がほどこされた大剣を帯び ている。一方、ナギと呼ばれる少女はドレスを身にまとい、この風景には似ても似 つかわない格好が印象的であろうか。 「私の足はもう動かないぞ。」 「そんなこと言わないでくださいよ。」 「大体なんだこの設定は。タイトルからしてド○クエみたいではないか。」 「作者だって一生懸命考えているのですから、そんな痛いとこをつかないでく・・ ・・・お嬢様!!伏せてください!」 「ふぁ?」 「早く!!」 ぶぉぉぉぉぉっ! ナギの頭上を矢がかすめる。いきなりの敵の出現である。 「なんで1話から敵が出現するのだ!」 「それは僕が聞きたいぐらいですよ。お嬢様。戦いの準備はできましたか?」 「おぅ。」 ナギはドレスのポケットから白い物体をとりだす。その表面にはボタンのようなもの がついており・・・・・・ 「・・って、そ、それはWiiリモコンじゃありませんか!」 ハヤテが欠かさずつっこむ。 「Wiiリモコンだって振れば攻撃できるぞ。こう、画面上にぱっとだな・・。」 「大体、この時代にWiiリモコンなんて存在していません。」 その通りである。今まで伏せてきたが、時代は8世紀。ガスも電気もないサバイバル な時代。Wiiリモコンやテレビなんてもってのほかなのである。 「とにかく、ここは僕がしのぎます。お嬢様は隠れていてください。」 「頼んだぞ。」 「何があろうと、僕の命を賭けても守りますから安心してください。」 ナギの顔が赤くなる。 「さぁ、僕が相手だ。」 ハヤテは大剣の柄に手をかける。 今、壮絶なファンタジーストーリーが幕を開ける!
第1話はこれで終わりです。どうでしたか。楽しんで読んでくれたでしょうか。 〜次回予告〜 第2話 題 飛んで火にいるハヤテとナギ 第2話では戦いの結末とハヤテとナギがなぜ冒険の旅にでたのか、その経緯について 紹介したいとおもいます。 コメントをいただけるとありがたいです。 では、第2話で会いましょう。
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