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「わー!!紅葉がキレイね〜」 私、桂ヒナギク。 今日はナギ、ハヤテ君、マリアさんと温泉旅行に来ています。 本当はハヤテ君と二人で行きたかったのに・・・ってぇ!何を言ってるのよ!! 「〜ッ・・・!」 「どうしたのだヒナギク。お腹でも空いたか?」 「ばっ!そんなんじゃないわよ!子どもじゃないんだから」 「子どもじゃない、ねぇ…。」 マリアさんの視線が私の体の一部分にロックオンした。え、何? 「ホントにそう言えるんですかぁ?ヒナギクさん」 マ、マリアさんがいつもより恐い!!よく見るとマリアさんの視線は私の胸もとに…。 そうよね。私、胸ないよね…。みんなより遅れてるよね。 「そうだ!ヒナギクは胸ペッチャンコじゃんッ。まだまだ子どもォ〜」 「ナギに言われたくない!私、そんなにペッタンコじゃないわよ。ね、ハヤテ君」 し、しまった!!ハヤテ君に聞いちゃった! 「まぁ、確かにヒナギクさんは胸無いですし子どもっぽいですよね」 カッチ−ン。何ですと!? 「カレーとかハンバーグとか好きなんて子どもっぽいですよ。でも生徒会長をやってるときは大人っぽいとは思…」 「ハヤテ君のばかああぁあああぁ!!!!」 「ごふッ!」 「おいハヤテ、大丈夫か!?…ヒナギク、ハヤテに何するのだぁ!」 あぁ、何してんの桂ヒナギク!!好きな人と温泉旅行なのよ?! …そうね。私、子どもね。こんな態度じゃハヤテ君に嫌われちゃうよぉ・・・。 「ナギ。ヒナギクさんを責めるんじゃありませんよ」 あなただってさっき責めてたじゃないですか。マリアさん。 「もぉケンカはやめて温泉に入りましょう」 そうよ!私たちはここに温泉に入るために来たんじゃないの。 「マリアさん!ここの温泉、混浴みたいですよ」 「ハヤテ君、そんなはずは…」 そこにはこんな紙が貼ってあった。 『当温泉は混浴となっております』 「えぇ〜ッッ!!!!(一同)」 〜後編に続く〜
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