皆さんこんにちは♪メイドのマリアです♪ 私には今大きな悩みがあります・・ それは・・
「ハヤテッゲームするぞ!」 「わっ!ちょっと待ってください お嬢様ー!」
・・・この二人ですわ。
普段はとても中が良いんですけど・・
悩みとは二人の間にとても大きな 爆弾のことです。
その爆弾とは何か・・それは・・
ハヤテのごとく!単行本第一巻を読んで ください!
まあ爆弾を知らずに此処に来る人はいませんよね♪
どうしましょうかこの天然さん達・・
数時間後、
秋にしては暖かい昼過ぎ、 ハヤテ君はおつかい、ナギはRPGに熱中、 そして私はナギの隣でお掃除中。
ふと箒を動かす手を止め、カレンダーを 見る。今日は10月11日、
「あら、もうハヤテ君の誕生日まで一ヶ月 ですね」
私がそう言うとナギはコントローラーを 操作する手を止めずにモニターを見つめた まま、口を開く。
「ああ、そろそろ腕時計を選ばないとな、 マリア、選ぶの手伝ってくれよ」
ナギはちょっと照れくさそうに言った。
そんなナギに私は微笑んで 「ナギが選んだものだったらハヤテ君は 喜んでくれると思いますよ?」 と言った。
するとナギはゲームを止め顔を真っ赤に してソファに寝転がった。
きっとハヤテ君はナギからのプレゼントを 喜んで受け取るだろう。
でもそれはハヤテ君にとってナギは 命の恩人だから、そこに恋愛感情はない。 ハヤテ君自身もそんなものがあってはいけないと思ってるのかもしれない。
それに・・
ギリシャから帰ってきた後にヒナギクさん から聞いた事、
“「ハヤテ君・・好きな人がいるって 言ってました・・」
「・・え?」
何を言ってるかが分からなかった。
「十年前に・・酷い別れ方をしたみたいで・・・今までずっと好きだったって・・」
ヒナギクさんは鼻声だった。 きっと泣くのを我慢していたのだろう。
「それで・・?」
「・・それで・・思わず自分の想いを 伝えなさいって言っちゃって・・」
「ッッ!!」
ショックだった、もしその人とハヤテ君が 付き合っていたら・・ナギは・・ あの子はどうなるの?
私は唇を噛み締めて続きを聞いた。
「その後聞いたら・・フラれたって言ってました」
・・・・・・
え?
「十年も待たせて愛想尽かされたみたいだって・・言ってました」
「そう・・ですか・・」”
あの時は少しホッとしていた。
でもハヤテ君は諦めてないだろう。
この旅行で爆弾が更に大きくなっていた。
ナギも・・ハヤテ君にとっていい旅行に なると良いと言っていたけど・・
どんどん運命は傾いて行く。
きっとナギは誤解が解けると怒って ハヤテ君を追い出しショックで今まで以上に 部屋からでてこなくなるだろう。
きっと・・私の声も届かない、 ハヤテ君の声しか届かなくなる。
もう紫子さんや姫神君の時のような 辛さをあじあわせたくない。
でも誤解が解けなければ前にも進めない、 爆弾が大きくなるだけ、 いつ爆発してもおかしくない爆弾、 どちらかが言葉を間違えれば爆発する。
そんなことにならないように上手く 取り除ければいいのだけれど・・
「おいマリア?聞いているのか?」
ナギの言葉で我に返った。
「ごめんなさい、なんですか?」
「なんだ、聞いてなかったのか? ハヤテの腕時計だけど・・」
今、ハヤテ君はいない、 誕生日が近い=爆発発言がでるかも ナギの誤解を解くなら・・今しかない!
「ナギ・・ハヤテ君のことで大事な話が・・」
「ん?なんだ?」
全部話さなくちゃ・・
「ナギとハヤテ君の間には誤解があるんですけど・・」
もう・・後戻りは出来ない・・
その時、ナギの口が開いた。
「それって・・クリスマスイブの事か?」
・・・え?
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