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ドスッ ドスッベチャ バキッ 嫌な音が部屋に響いた。 ガッシャ―ン カラカラン カラン・・・ ハヤテは自分の部屋を見回した。落した金属バットを拾い 息を整えた。 「うぅ…どうして…こんなことに・・・。」 誰かにばれる前に逃げよう。 カチャと音をたてドアを開ける。
お屋敷の長い廊下を歩いた。玄関の扉を開く。その前に真赤に染まってしまった 執事服にナギに初めて会った日に貸したコートを前を閉じて着る。 門までの道のりは結構あったのでその間にバットについた血をハンカチで拭く。 警備ロボの目を盗みやっと門についた。 お屋敷から出た瞬間ハヤテは腰が抜けてしまった。 「だめだ…、やっぱりつ・・つうほ・・うをぉ・・」 もはや言葉もまともに話せない。通報しよう。このままでは自分の理性がもたない。 かと言って腰が抜けて歩けない。だれかに通報してもらおう。 頼りになりそうなのは・・・・ ワタル君かヒナギクさんだった。手が震える。なんとか携帯を取り出して電話をする。 焦った僕は決定のボタンを押してしまった。この際どうでもいいか・・・。 「はい?桂ですけど・・・、ハヤテ君?ハヤテ君なの?」 「は・・はい。ぼ・・僕ですヒ…ヒナギクさぁぁあ゛・・・」 「ちょっ…ハヤテ君、どうしたの落ち着いて。どうしたの?何があったの?」 「ヒナギク…さ・・ん僕はもう・・・いあ゛ぁぁし・・死にます・ぁあぁ・・」
「え? 何言ってるのよ? ねぇっ、ほ・・ほんとに何があったの? ハヤテ君聞いてる?ハヤテ君ねぇっ」 「ガハッガァァ・・・ご・・・・・な・・・・い」
カシャン
ツーツーツー 「もうっいったい何なのよっ。」 でも…行ってみようかな・・・。
翌日
三千院ナギさん(13)マリアさん(17)綾埼ハヤテさん(17)
内、二人はお屋敷で一人はお屋敷の門の目の前で発見され、 只今死亡が確認されました。
終わり
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