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「はぁ、、、、、」 ヒナギクは思った。 何でこんなに自分は素直じゃないのか。 「私って、、、」 「どうしたんですか、ヒナギクさん?」 「!!」 ヒナギクは突然のことでドキドキした。 「え、、、、、どうして?」 「いえ、偶然見かけたものなんで」 あんなことがあった後なのに、、、、、
【あんなこと】 「おはようございます、ヒナギクさん。」 「ああ、ハヤテ君。」 いつもの様な会話。校門で出会ったときの挨拶。 それでも少しヒナギクはドキドキしていた。 「ナギは、、、、、いつもの?」 「まぁ、そんなところです。」 「もぉ、あのこったら、、、、、ハヤテ君に迷惑ばっかりかけて、、、、、」 「そんなこともないんですけどね」 「え、なんで?」 こうなるとは思っても見なかった。 ホントですよ、と返されると思ってた。 「だって、マリアさんが面倒見てくれたりするし、、、、、」 「ハヤテ君が学校にくりゃ、マリアさんに負担がかかるし、、、、、どうしたものか。」
キーンコーンカーンコーン
「あ、もうこんなじか、、、ぎゃ!!」 「え!」 ドテッ!! 「いたたたたた、、、、たっ!?」 ハヤテがヒナギクに馬乗りになっている体制だった。 「すいませんすいませんすいません!!」 「早く降りてよ、、、、、」 正直、このままのほうがよかった。 ってか、これは【あんなこと】ではない。 その後だ。 「ビリリッ!!」 「ヒ、ヒナギクさん!!」 なぜかハヤテ君の顔が高潮する。 「、、、、、え!?なになに??」 「スパッツと、、、その、、、パンツ、、、、、破れてますよ、、、、、?」 「〜〜〜〜〜〜〜〜」 声にならない悲鳴が上がった。 もう門前に生徒は誰一人いなかったのは幸いだった。 でも、パンツが破れてるってことは、、、その、、、あそこが、、、ハヤテ君に、、、 「きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」 私は一目散に駆け出した。 ハヤテ君が何か言ってたけど、私には聞こえないことにした。
そんなことがあったのによくしゃべりかけれるなぁ、と思った。
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