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投稿日:2006年11月30日 (木) 19時29分
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最近はネタがないネタがないと言われているハリウッド。 みなさんは映画何見てますか? 以前ハリウッド映画は終わりだ!これからはアジア映画の時代だ!みたいなことを言ったことがあるんですけど、どうやらこれからはアジア映画どころか日本映画の時代がきそうです。 というのも今年なんかは圧倒的に邦画を見る機会が増えてしかもおおむね評価が高い。 いや僕にとっては邦画をこんなにもたくさん見ること自体すごいことなんです。 なんたって一時期日本映画だいっ嫌いだったんですから(笑) そのきっかけはなんといっても角川映画のせいです。 はっきりいって。 思い起こせば高校生の頃、当時僕は赤川次郎が好きで三毛猫ホームズなんかを読みまくってました。 そして時を同じくして原田知世も好きだったんですよ。 (今はどっちもそうでもないですが) で、ちょうどとくその二人がコラボレートする機会があったんですよ。 その作品はというと「愛情物語」。 話の内容は平凡な女子高生が中年っていったらイメージが悪いなあ。まあ大人の男性と恋に落ちるという話だったんですけど、その主人公が原田知世。 相手役はなんと林隆三。 林隆三ですよ林隆三。当時からそれはないんじゃねえのと思っていたんだけど、更に輪をかけて衝撃的だったのが・・・ 原作と全然違う! そうです、今でもその傾向はあるんですけどその当時の邦画、特に角川映画は、自前の本を使っているにもかかわらず原作無視の脚本作りのオンパレードだったから困りもの。 原作のイメージを持って映画を見るとそれは幻滅したもんです。 そして当時は中身のないアイドル映画全盛。たいした才能もないのに監督をやるやつ続出。そして観客無視の作家性むき出し自慰映画ばかりとそれはひどい有様だったのです。 それですっかり僕は日本映画がだいっ嫌いになってしまいました。 だからどんな話題作もそっぽを向いてましたね。 それこそ日本映画ってだけで毛嫌いしていたんです。 ところがどうでしょう。 最近の日本映画は実に面白い。 ストーリーだけでなく映像やセンスもある。 漫画・アニメやゲームをみても本来日本人には創造力があるんですよね。それがやっと映画界で発揮できるようになってきたんだと思います。 その先駆けとなった作品があります。 僕は岩井俊二監督の「ラブレター」だと確信しています。 というのもそれまではたたき上げの職人しか映画がとれなかったために本当の才能をもった人が自由に監督ができる時代ではなかったと思います。 ところが岩井俊二はそのもてる才能をいかんなく発揮し作家性がありながらちゃんと商業的にも成功できる映画監督として映画界に現れた。 それを境に才能のある監督に演出をさせようという風潮が生まれたのは間違いないです。 今では日本映画がランキングの上位を独占するなんてのも珍しくなくなってきましたね。 まあハリウッドのネタ切れのせいもありますけど、確実に日本映画の質は向上している。 ただ、残念なのは、元ネタを原作物に頼っている傾向にあること。 もっとオリジナルの脚本で勝負して欲しいなあ。 まあその点まだまだ脚本家の実力が上がっていないせいかもしれませんね。 才能が漫画・アニメ・ゲームに行ってしまったせいでしょうか。 とにかくこれからの日本映画の未来に目が離せなくなってきました。 尻すぼみにならなければいいけど(笑)
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