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投稿者:この作品はフィクションです
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投稿日:2025年07月20日 (日) 10時25分
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第四章:現れる男
宮上直弘は、一躍“時効のカリスマ”となった。
トークショー、サイン会、テレビ出演。多くの若者が彼に熱狂した。
「時効後に名乗り出るなんて、本物の勇気だ」
「彼の正義に、社会は答えるべきだ」
SNSでは彼の“名言”が画像付きでシェアされ、“#宮上信者”というタグが拡散した。
だが、あるバラエティ番組で、転機が訪れた。
司会者が、事件の被害者だった娘の好きだったアニメキャラクターについて尋ねたとき、宮上は言葉に詰まった。
そのキャラの名は、現場に残っていたぬいぐるみにも刺繍されていたはずだ。
海中は確信した。
(……この男、本物じゃない) |
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