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東北大学学友会陸上競技部掲示板

 

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[410]アップ60分前 投稿者:佐藤千仁@LSM2

投稿日:2024年09月21日 (土) 12時59分

男子マイルラスト投稿、M2佐藤です。

他のメンバーの投稿は、レースのブースターにするため、あえてよく読んでいませんので、重複する内容があったらすみません。

マイルメンバーのラスト投稿=アンカーみたいなものなので、全体を締めたいところですが、個人の目線でお話します。

今日は2走だし。
お許ください。

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「私が今日立つ場所は、誰かにとっては晴れ舞台に見えるかもしれない。」

しかしながら、少なくとも私にとっての全カレは、輝いた場所には見えていません。
自分が競技者として未熟であるという、暗く、受け入れがたい現実を見せつけられる場であり続けています。

私は入部当初、いや、入部前から、大学陸上の目標を定めていました。

「400mで46.99(入部当初の全カレA標準)を出し、日本インカレに出る。」

これは、心身ともに全国で勝負できる状態にもっていくこと、その覚悟をもって練習を積むことを意味していました。親にも、覚悟をもった行動と引き換えに、支援をお願いしてきました。

結局、目標を達成することはできませんでした。

学部3年次の2021年には、東北インカレで優勝し、C標準で全カレに出場はしましたが、このレースは、自分の競技者としての精神・肉体レベルの低さを痛感する機会に過ぎませんでした。

「全国で勝負する心も体も、持ち合わせずに、全カレに出てしまった。」

0.1秒差で予選落ちしたにもかかわらず、全カレに出られたことに満足して、心から悔しいと思えなかったからです。
当時は、それなりに悔しいと思った気になっていたかもしれません。
しかし、後の成績が、決意の程度を物語っています。

幸運なことに、1年後の2022年に出場した全カレマイルは、1年間まったく成長せず、上位に歯が立たないままの自分を見つめ、奮い立たせる転機でした。

「2年前の全カレが、悔しくて仕方がなかった。」
「あの大会があったから、ここまで400mを続けることができた。」

これらは私にとって、間違いありません。
自分のラップタイムだけでみれば、上位(同組の早稲田大学)と遜色はなく、希望と自信がもてたレースだったことも、一因でした。

それでも、2年間で悔しさをタイムに昇華させ、目標を達成することはできませんでした。

今年の北日本インカレの個人400mを、脚の不調で棄権することを決めた瞬間の気持ちは、忘れられません。

「M2のこの時期まで、実力を伸ばせず、だらだら陸上を続けてしまった。」

これが現実です。本当に不甲斐ない。
卒論も就活も、日常生活も、すべて制御可能なものだったのに。

この負の感情は、払拭できていません。
私は、来年も競技を続けます。

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そんな私に与えられた学生生活最後のチャンスが、今日のマイルリレーです。

個人の無念を抱えたまま出場した北日本インカレのマイルで、標準突破を突破した瞬間の感情は、鮮明に覚えています。

「救われた」

自分がまだ学生陸上ができることへの安堵ではありません。

マイルチームの仲間のおかげで、6年間が無駄にならなかったことに対して、です。
個人では全国で戦えるレベルに到達しなかったけれど、学生生活を懸けて日々をともにした仲間と、リレーでなら、十分に全国で渡り合うことができるとわかったことが、私にとっての救いでした。

この6年間は、役職期間を含め、陸上競技のチームスポーツとしての素晴らしさを感じ続けてきました。

その中でも、北日本インカレまでの間、同期と後輩に本当に支えられました。

心身ともに上向きにできず、リーダーシップを発揮できない中でも、誰一人として気を落とさず、熱をもってチームを引っ張ってくれました。

特に、ゆうやの覚悟をもった動きには、競技者としての成長を感じました。

自分が影響を受け、与えてきたチームが、最後にかけがえのない助けになったことを、改めてここで伝えたいです。

マイルチームは、2021年、2022年に続き、3回目の全カレマイルです。
M1以上のメンバーは、全カレのレースペースや雰囲気を覚えているかと思います。
3年の涼太も、打ち上げのカラオケで、アルハラの代わりに腕立て伏せをさせられたことだけは忘れてないはずです。でなきゃアンカーを任せられる選手にはなっていないので。

しかし、2年前と今とでは、状況が全く異なります。
上位チームのタイムはほとんど変わらない中、標準記録は3:16.00(B標準のみ)から3:10.80(A標準のみ)に上がり、我々の資格記録も2秒以上短縮されています。
要は、全国で戦えるチームしか出られない舞台に、東北大が入ったといえます。

「多くの先輩方が汗と涙を流した上に、我々は立っている」

マイルチームが、全国の舞台で、関東のチームと対等に渡り合えるようになったのは、当然明日走る4人だけの努力の結果ではありません。

シーズンによって中心人物が変わりながらも、変わらずに何年もかけて蓄積した、練習のノウハウや、競争風土の賜物です。

高い目標を共有して、日々厳しい練習を、工夫しながら続ける環境がある、今の東北大マイルチームが、私は大好きです。離れたくないほど。
この環境が、どれほど尊いかは、OBOGの皆さんはよくご存じかと思います。
私も、コロナ禍前からLSを見ているので、少しは理解しているつもりです。

今等々力にいる後輩のみんなは、是非、今の刺激と感情を大事にして、今後のマイルチームをさらに成長させてほしいです。楽しみにしています。


私は、先輩にも同期にも後輩にも恵まれてきました。

入部当初は、東北インカレの400mで優勝し、C標での全カレ出場を決めていた水戸部さんがいましたし、100m・200mでは、全国の最前線で戦い続ける芦田さんがいました。400mHの加地さんとは、常に近い場所で練習を積ませてもらいました。1つ上の先輩方には、LSPC時代には無理な練習のお願いもしてきました。

同期のみんなは、ずっと心の支えでした。言葉にしたらきりがありません。
この思いと感謝は、今日の走りに込めますし、3走のちばたくに託します。

後輩にとっての私は、もしかしたら精神的支柱だったのかもしれません。でも、私からしたらむしろ、死ぬ気であとを追いかけて、追い抜こうとするみんなの表情に刺激を受け、信頼を込めた行動や言動に、支えられてきました。


今日、大舞台に立ち、学生陸上の全てをぶつけて走ることができるのは、マイルチームに関わってくださったすべての方々のおかげです。
一人ひとりに、心から感謝しています。


皆さんは、私の学生生活の、最大の財産です。


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レースの展望です。

今シーズンはずっとアンカーを任せてもらっていましたが、今回は2走を予定しています。
理由は単純で、東洋大、東海大といった強豪が同組にいる中、前半から前でレースを展開することが、着順とタイムを狙う上で必須だからです。

レースプランは、ラスト100mの余力を残す冷静さをもちながら、最小限の力で前に出る形をとります。
展開によりますが、前半200mを加速付きで21.3~21.8で通過し、後半200mを24.7~25.2で帰ってきます。

先頭集団で3走のちばたくに渡すことがノルマです。
先頭で渡せばちばたくも先頭でもってくると信じています。

私大の強豪ではなくとも、学生生活を懸けてきただけの走りはします。
また、東北大のマイルチームが、どれだけ真摯に陸上と向き合ってきたかを、伝えられるレースにします。

繰り返しになりますが、私にとって今日のレースは晴れ舞台ではありません。

現実と向き合い、今の力を出し切る、地獄のようなレースを覚悟しています。

今回は決勝進出を狙えるチームしか出場できませんので、本気で決勝を狙います。


「伝説のレースを、ともにつくろう」


全力応援、よろしくお願いします!

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最後になりますが、今回、個人的な寄付に協力してくださったOBOGの皆様に、心より感謝申し上げます。
選手一同、ご寄付をお願いできるだけの取り組みをしてきましたので、覚悟を持って恩返しのレースをいたします。



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