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■ サディステック
貴方は、抽象的な事を嫌う。私は結論しか云わない貴方の言葉の意味を、何時も考えようとするのに、貴方はその隙を与えてくれない。ああ、そうか。貴方は私が怪訝な表情をするのが、観たかったんだね。
■ 愛という名の牛乳瓶
愛という名の牛乳瓶。それは、儚き夢と儚き想ひ。牛乳瓶だって恋をする。尽くしきれない部分は、瓶で守って補ってあげる。蓋が取れたら、悲しい惨劇の始まり、だから。
■ coblt-moon
蒼色の月。コバルト色の月。どこか冷ややかで冷たくて何だか軽蔑されているみたい。だけど、君は、その月を 『僕そっくり』という。君は、僕に見せる君は、そんなんじゃないはずだ。
■ 夢
柔らかい月の光は 夜風に乗って僕等に届く静かな 眠りを装いながらゆっくりと 曖昧になって。あの日 丁度こんな夜にそっと紡いだ 夢物語を今宵もこんな夜だからそっと 空にうたうよ例えばシャボン玉のように儚く消えてしまえればこんなにも汚い街に染まらずに いられたかもしれない例えば僕に 大きな純白の翼あれば迷いなんて振り切って何処までも 翔んでいけるのに終りなき夢の果てにあのころ紡いだ夢物語をそっと預けて旅にでよう
■ 9月5日
君の誕生日に僕は女の子と美味しいお酒を飲んだ。楽しくて こんな時間がずーっと続けばいいと思った君の誕生日の夜に君に連絡もせずにでも僕だって君に言いたいことは山ほどあるんだよ今更どうにもならないことばかりが山ほどね。だから僕は これからも美味しいお酒を飲んで、その子といつか結婚できたらいいななんて考えて君のことをゆっくり忘れていくから悲しいことに人間ってのは 本当に忘れられるんだね。
■
☆
■ 失恋のような。
あなたの部屋を訪れたのはもう何か月も前のような気がして結局私が別れを切り出したのになんでだろ失恋の痛手私の一言がなければきっとまだまだ続いた恋なのに今は変なの私の中でだけ続いてる失恋のような私からの別れ話は今日やっとけりがついた私が言わせた言葉なのに変なの私が一番ききたくなかった言葉
■ STOP
自分の世界を否定するような想いはこれ以上したくないからもう考えないあきらめでも 決意でもないただここで 終わりSTOP無理矢理 否応なしに空白。苦しいとか 悲しいとかそんな簡単な想いじゃない複雑すぎて胸はぎりぎりまで潰され呼吸できない苦しいとか 悲しいとか感じる余裕なくただここで 終わりSTOP猶予なく 一瞬にして扉は消えた
■ 蝶
蝶は、いつも私たちにきれいな姿を見せている。だけど、本当はトテモ穢れているものだと思う。あれはきっと形見だけ私たちはそれを美しいと騙されているんだあまり周りを信用しちゃ駄目だあの蝶みたいにそしてまたボクはヒトを信じることを失う。
■ 走りたい。
むしょうに走りたい気分。じつは昨日の夜からずっと、「走りたい」と思っていた。前にあった色んな事を思い出したり、自分に対しての怒りだとか、訳の解らない悲しみとかを走って落としてしまいたい、と。(走ったって、何も変わらないのに)後で走りに行こうか。 遠くに見える、明星を掴むために。(走ったって、掴めるわけはないのに)全ての感情を落とすために。(落とせるはずは、ない)