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■ ヨルノウタ
長い夜です時計の秒針でリズムとって新しい歌を歌います小さな声で誰にも届かない歌をこっそりと歌います相反するものがバランスをとり合い泣きたくても泣かせないつまらなくても笑わせる同じこと?悲しいほどに違うただ、バランスをとり合うだけひとりの夜です幸せを知る裏側が迫っています幸福の存在が遠ざかる薄暗い部屋の隅耐えるように歌い壊すように歌います毎日のリズムは背中を押しています目の前が崖であっても目の前にあなたがいても同じこと悲しいぐらいに同じただ、背を押すだけ冷たい夜です溢れてくるものは悲しみや不安惨めさや寂しさ誰にも聴こえぬようにこっそりと歌いますこの夜が明けても同じ夜がやってきます辛く思う日も幸せ感じる日にも同じ夜がやってきます疲れて眠りにつくまで終わらない歌を歌い続けるのです