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■ MOMENT
あの唄は、大事にしてたものだった大好きで、アナタの歌った唄だから。それにあなたの声も。あなたの瞳、高い鼻、すらっとした背。私を「守る」と言って抱いた暖かい腕。私を「好き」というその口元。私に言った「愛してる」の言葉。あなたの中の私の記憶。私が触れることの出来る肌。みんな、みんな消えちゃった今までのすべてを否定するみたいに存在価値が無くなったみたいに一瞬にして、その秒の中のどれだけなんだろうか私からアナタを連れ去っていった残るものは、私の中のアナタの記憶とたった一つのラブレター。そして、私がただひとり。