あなたを
あなたが なかない ように
と いつも おもっています
ふしぎな ほどに
矛盾をかさねて それでも
いつも
おもう
あした あなたが
この 世界から 消えてしまって
もう 会えなくなってしまったら
わたしは きっと
動くこともできず
話すことばを うしない
たちつくしたままの かたちで
どこか しらないところへ
行って しまう
わたしに こんなこと
いえる しかくは
ほんとうは ひとつもない
きっと あなたが
わたしが いま かくしている
ことを しったら
それが なによりも
おそろしい
ほかのことは
なにひとつ
あした
この国に ばくだんが おちて
たくさん みんな
いなくなるより
それで わたしが
きえてしまうことも
あなたが わたしのことを
しってしまうことの ほうが
けしてけして しらないで いて
わたしのことを きらいになっても
いいから