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■ 冬泥棒
朝が雲で膨れてた殻をそっと破った目は空気の気持ちがわかり過ぎた忘れていたコーヒーが真似ていた人肌に、少しだけ、唇はふっくら濡れるけれど悲鳴をさらさら漏らす空が目に響き渡って私も泣かない、さらさらのまま泥棒は窓から湯気をさらって逃げてゆくかわり冬を再び返してくれるそしてまた、さらさらさらさら、震えていても一人ではないようなまだ、もう少し、冬の朝2002.12.7.