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「太平洋の奇跡 〜フォックスと呼ばれた男〜」 |
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ARI
(2847)投稿日:2011年02月12日 (土) 11時11分
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今日の福岡は、久々に激寒状態ですね。 例年は2月中旬になるとポカポカ日和が続き冬の終りを 感じるものですが、今年は違います。
さて、昨日の公開初日に次男と「太平洋の奇跡〜フォックスと 呼ばれた男〜」観てきました。関西に居る長男とはこれ迄 もちょくちょく映画を観に行ってましたが、次男とふたり だけで観に行ったのは初めてかも。 で、映画は… 4万以上いた日本軍もほぼ玉砕し、敗残兵を率いて米兵と 刺し違えての死処を探す陸軍将校と、山中に多く残るサイ パンの日本住民達。 見敵必殺の軍人精神の塊である指揮 官の心と、日本人である民間人を救うことが軍人の務め… という心の葛藤の中、見事に部下と民間人を統率し、軍人 として人としてのプライドを全うしたうえで、結果2百名 の命を救った、大場大尉の姿を巧く描いてありました。 部下の兵士達や、井上未央ら民間人の心の動きと考え方の 変化も。 サイパンは戦前から日本の委任統治領でしたか ら、民間企業が進出し、商社の支店やサトウキビ工場やあり、 それに伴いガラパンという大きな町が発展し日本人が3万 人以上暮らしていました。神社やお寺様もありました。 翌年4月の沖縄戦に先立つ、日本の民間人を巻き込んだ初 の島嶼戦でした。 サイパン,グアム,テニアンのマリアナ諸島は、戦時中の 日本では絶対国防圏とされ、広く「太平洋の防波堤」と 呼ばれていて、この諸島が攻略されてしまったら、日本の 敗戦は決定的…という認識は各界に広まっていました。
海軍が2年前のミッドウェーでの大敗後、綿々と築き上げ た海軍航空部隊はこの頃には完成の域にあり、このサイパ ンに米軍が上陸したS19.6/15の4日後、サイパン西 方海上でマリアナ沖海戦という、日米機動部隊(空母部隊)の 大決戦が起こり、日本海軍は真珠湾攻撃をも上回る400機 以上の航空機で起死回生の航空決戦をかけたのですが、米海 軍の新兵器の前に、400機以上の航空部隊は上空でほぼ壊 滅し、空母も2隻沈みました。 その後終戦までの1年余は、10月のレイテ沖海戦の様な、 おとり&無謀な殴り込み作戦、そしてカミカゼや回天など空 と海中からの特攻作戦、ひいては巨大戦艦大和による精神論 的自殺作戦しか残ってませんでした。その意味でも、このサ イパン戦の陸と海の戦いは「関ヶ原」だったんです。 サイパンで亡くなった陸軍将兵の殆どは愛知,岐阜,静岡県 西部ご出身の方達です。
ま、映画の細部の感想については、うききさんがご覧になっ てから、ゆっくり話しましょう。
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□「太平洋の奇跡 〜フォックスと呼ばれた男〜」 /しまちゃん
(2848)投稿日 : 2011年02月13日 (日) 21時14分
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うちの家族も見たいと言っております。でも、映画館の無いこの地域では、県南に行くか、何年か後にTVで放映されるのを見るか、後で発売されるブルーレイを買うか・・・。我が家では、戦争物映画は、TUTAYAで借りるより、買うことになっているようです。知らない間に増えている名作コレクション。
昨日は録画した八つ墓村を家族で鑑賞。金田一は、今年の上様こと豊川さんでした。 |
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□たぶん今週末/うきき
(2849)投稿日 : 2011年02月17日 (木) 22時16分
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ARI様 もう行かれたのですね、はやっ! 私も近いうちに行ってまいります。
しまちゃん様 家族で八つ墓村って…(^^;; で、モデルになったあの事件の話題もなさるの でしょか。 それはそうと、RANMARU!掲示板を誤って 削除してしまいすみませんでした。。・゜・(ノД`)・゜・。 スパム認定とかになってないでしょうか。 また今度、何かお書きくだすった時になぜか 書き込めない時には、私がiPhone経由の操作を 間違って変な設定に変えてしまってるんだと 思いますので、その時は即お知らせください。 |
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□二月も半ばを過ぎ、やや春めいてきた昨今…/ARI
(2850)投稿日 : 2011年02月20日 (日) 22時43分
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★しまちゃんさん >戦争物映画は…知らない間に増えている名作コレクション。 家族でのコレクション、羨ましい! うちは私以外は誰も 興味がなく、いくつか買ってますが誰も見たがらない環境 ですよ。
★うききさん 「太平洋の奇跡〜フォックスと呼ばれた男〜」ご覧になられたら 話しましょう。
本日の大河「江」。清州会議の参加諸将がコンパクト過ぎっ。 毎回、少女・お江がいちいち出てくるシーンが…面倒…。
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□観に行きましたよ〜。/うきき
(2851)投稿日 : 2011年02月22日 (火) 22時05分
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(^O^)/
http://www.nps.gov/archive/amme/wwii_museum/end_of_battle/captain_obas_company.html |
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□観られましたか〜。で…/ARI
(2852)投稿日 : 2011年02月22日 (火) 23時57分
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OOBA Lieutenant(大場大尉)の記事とは解りますが、 イングリシュデハ、ワタシハ、ソノスベテヲ、ドッカイデキマセ〜ン。オヨソ、カイテ イルコトハ、アラカタソウゾウハデキマァスガァ〜。ウキキサンノカンソウヲ、オキキシタイデ アリマスネ〜。 |
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□(^O^)ゝ←陸軍の敬礼/うきき
(2853)投稿日 : 2011年02月24日 (木) 01時21分
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ブログに感想を書かせていただきました。 実は、映画を観ていてずっと「はい?実際もこうだったの???!」というのが多くてどう感想を述べてよいのかわからないのです…。 何より捕虜生活ってあんなにゆるいのでしょうか?(^_^;)
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□ブログ(-_-;)/うきき
(2854)投稿日 : 2011年02月24日 (木) 01時22分
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http://ukikimaru.fukuwarai.net/Entry/410/
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□梅満開…/ARI
(2855)投稿日 : 2011年02月27日 (日) 12時00分
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ブログの方に書いてあったんですね。
敵国の民間人の場合は戦時国際法上での「捕虜」ではな くて、単なる収容施設(ベースキャンプ)ですから、概ね あんな感じだったんでしょうが、簡単に侵入を許す程は 甘くなかったはずですし、収容所内でMPとの撃ち合い など…。 「奇跡」の定義からしてこれは奇跡…というのだろうか という疑問はありましたが、 日米共に全編にヒューマニズムが漂っていて、このサイ パン戦と翌年4月の沖縄戦という住民を巻き込んだ戦い で、彼らを守るはずの日本軍がそうではなかった悲惨な 事実が多い中での珍しい一服の清涼剤的な話であり、又 対する米軍もそうで、それを併せて奇跡なのかも、とも 思えました。
>なぜ主人公の大場栄さんがフォックスと呼ばれた男に >なったのか私にはよく分からず… きつねの様にすばしっこくて利口で神懸り的で手を焼く …という意味で呼ばれたと思うのですが、これは褒め言 葉だったのでしょうか。 他の戦場の島々では占領後、米軍は徹底的な掃討作戦を 行なっていたのに、この島の海兵隊の将校は人道的すぎ る感があり、この前年秋のタラワ環礁の戦いで、僅か3 日間で日本海軍陸戦隊5千を玉砕させた、同じ第2海兵 師団の将校なのかな、と。将兵の左袖の赤い師団章ワッ ペンが余計目につきました。 沖縄戦・硫黄島のドキュメント番組や映画が多い中で、 このマリアナ諸島の戦いを題材にした意味は大きいとは 思います。 |
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□なるほどです。/うきき
(2856)投稿日 : 2011年02月27日 (日) 15時25分
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>「奇跡」の定義からしてこれは奇跡…というのだろうかという疑問はありましたが、 私的なイメージでは太平洋の奇跡と呼ぶには、キスカ島撤収作戦のようなものがそうかという感じで。 あれを映画かドラマで見たいです。(^_^;)
>これは褒め言葉だったのでしょうか。 「賢い」ではなく「浅はかな考え、ずる賢い」というマイナスイメージなので、褒め言葉ではないですが、軽蔑しているイエローモンキーにそれほど手痛い目に遭わされた、と、いうことでしょうね。 ある意味褒め言葉でしょうか。 映画ではエピソードが少なすぎて予備知識のない私にはfoxと納得するまで到りませんでした。ロンメルレベルで想像しちゃってましたし…(^_^;)
米軍の大佐(最初の人)の言葉づかいのひどさ(学を疑うレベル)に辟易しましたが、あれもわざとの演出と考えれば、サイパンに赴任する上官はああいうレベルなんでしょか。その後任の大佐はまともな言葉遣いで同じ大佐でもレベルが上に感じましたけど、そういう賢いレベルの大佐でなきゃ日本軍を対処できないという演出でしょうか? ルイス大尉の「将棋の例え」も判りにくかったんですが『日本にちょっといただけで日本を理解しているという知ったかぶり』なアメリカ人という皮肉をこめてのわざとのあの演出?
唐沢さんの演技が一番面白かったです。唐沢さんはああいうのも演じられるのだなと。 「なんかいいことあんの?」には映画の中で唯一笑いました。 |
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□海兵師団/ARI
(2857)投稿日 : 2011年02月28日 (月) 00時15分
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>サイパンに赴任する上官はああいうレベルなんでしょか…
いえいえ、それまでガダルカナルやタラワ等で日本軍 を叩き潰してきた海兵第2師団での連隊長クラスですか ら、エリートですよ。あの頃はアメリカ本土のワシント ンの軍中央部であっても、日本人は猿で近視で飛行機に も乗れない人種としか思っていないWASPが主流だっ た様です。 あの憎悪に満ちた1944の時点においては、かえって 後任の穏健派の海兵隊の大佐の方が珍しいとも思えます。 この第2海兵師団は、サイパンやグアムを占領した後は ちょっと休憩…。 翌年2月の硫黄島の攻略は第4・第5海兵師団が主力で 実行しまして、うち第5海兵師団の兵隊が擂鉢山山頂に 星条旗を掲げて英雄になりました。その翌月の4月から の沖縄本島の壮絶な地上戦は、第1と第6海兵師団が 実施しましたでしたんで、このサイパンの第2海兵師団 が第5海兵師団と協同で行なう次の任務は、昭和20年 11月1日の鹿児島・吹上浜上陸作戦であり、猛攻撃の うえ、鹿児島市や川内市などをはじめ、薩摩半島の全域 を制圧する任務を帯びていました。当然、日本軍も迎え 撃つ陸軍師団を配備していましたから、もし8月15日 の終戦がなければ、鹿児島県の方々はどうなっていたこ とでしょうか。 サイパンでは激戦の末に制圧したとは いえ、次は初めて日本本土で戦う恐怖で覆われていたで しょう。 tでもそれでもその戦地における任務を果たす様に、別の 方法で彼らを守る前提(原爆投下)が、米軍の壮大なシス テムなのかも。
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□今日の博多駅はすごいんでしょうか?/うきき
(2858)投稿日 : 2011年03月03日 (木) 23時55分
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ARIさんは我が国のことばかりか、メリケン国のこともそんなにもよくご存知なのですね。 その膨大な知識に圧倒されつつ、そしてとても勉強になります。 圧倒されて感想を考えたけど初めて知るお話ばかりで何から出せばいいのか思いつきませんでした。(^_^;) こんなに沢山の文章をありがとうございます。
また今日は寒さがぶり返したような気温でしたね。 恐ろしくも難所ケ滝は今も凍ってるのでは??? 無事、ギブスもはずれたのでまた楽しく森家ストーキングをします。 博多駅のタイル画アートに私の書いたイラストも2点あります! もし機会がございましたら駅で探してやってください。 http://www.hakata-artproject.jp/ja/search_from_name |