<奇跡>
今日は、台風が接近しているというのに、朝から快晴。 知り合いの男と、小仏城山(670m)の茶屋へ冷たい瓶ビールを飲むためだけに行きました。
その男は、小仏城山が初めてだったのですが、山頂の茶屋に着くなり、吉田類さんの「酒場放浪記」で、この茶屋が取り上げられていたと教えてくれたのです。
http://www.bs-tbs.co.jp/sakaba/shop/356.html
私は、以前、「土佐酒蔵交遊録24」(☞No.1174)で、吉田類さんの話を取り上げたことがあったくらいファンなんですが、その回は見ていなかったようです。 最近では、吉田類さんが、土佐酒蔵にも来たことがあったと知り、土佐酒蔵へ行くときは必ず、「酒場放浪記」の本とサインペンを持参していたくらいなのでした。
さっそく、茶屋の大将に、吉田類さんがいらしたそうですねと聞くと、時々来ていらっしゃるとの事。 いつ来られるのかと聞くと、土曜のお昼前後が多いということなので、今度、その時間帯を狙って来てみようかなと思ったところでした。
その後、普通に、ビールと名物おでんを堪能しているさなか、茶屋で働いている女性の方々が何やら騒ぎ始めて、
「お会いしたがってるお客さんがいますよ!」
という声がしました。
その方向を見ると、な、なんと、さっきまで話題になっていた、吉田類さんご本人が、お供の男性の方と二人で、近づいてくるではないですか!
頂上に着いてお疲れなのに、申し訳ないと思いながらも、思いの丈を伝えました。 また、写真撮影にも快く応じてくれましたし、わざわざ、手袋を脱いで握手してくださいました。
やはりというか、吉田類さん達も、真っ先に瓶ビールを飲んでました。 考えてることは同じだなぁと思わずにやけてしまいましたよ。
高尾山方面から来られて、小仏城山経由、景信山方面に行くかもしれないと軽く仰ってたのですが、実は、なかなかの距離。 相当な健脚とお見受けしました。 体つきも鍛えている様子がうかがえるがっちり筋肉質で、「酒場放浪記」の撮影では、一度に3店くらい梯子すると聞いてましたので、健康でないとできないことだなぁと得心しました。
我々の方が先に下山するので、もう一度、挨拶に近づいていきますと、ニコニコしながら握手の手を差し伸べてくれました。 銀座にあるアンテナショップ「まるごと高知」の地下で、吉田類さんセレクトの土佐の酒の利き酒をやってると教えていただきました。 私は、サボっててまだ行ったことがなかったのですが、
「高知県人なら行かなくちゃダメじゃないかw」
と笑いながら叱られました>_< 吉田類さんの等身大写真も飾ってあるそうなので、さっそく、巡礼したいと思います。
http://www.marugotokochi.com/shop/event/rui/
お別れした後も、遠くの方にいらっしゃる吉田類さんを眺めてると、私に気が付いたのか、手を振ってくださいました。 優しいお人柄が溢れていて、涙が出そうになりましたね。 今日は、いろんな偶然が折り重なって、信じられないくらいの絶妙なタイミングでの、吉田類さんとの邂逅となりました。 もう一度、どこかでお会いして、一献お付き合いさせていただけることを望まずにはいられません。
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