黒い雨　放射能の雨　タイトル通りの暗い重い映画であった。
他のいかなる戦争の被害の映画より　唯一の原爆被害の広島、長崎の状況は過酷である。
直接の被爆を避けられた人々でさえ　放射能に侵され　なお２世への影響も出るという恐ろしい兵器
その恐ろしさと戦争の悲劇　事の始まりは私欲　人間の欲望が国であったり団体であったり正当な自己流の理由漬けにより戦争に発展する。
戦争に対する反戦の映画として　位置づけるべき映画であろう・・・・
戦争を知らない世代であり　話でしか聞いていない年代への戦争の悲惨さを伝えていく事は必要な事であろう
父や母から戦争の話を聞いた私たちの年代と　その子供達の年代ではまったく受け止め方が違うのも仕方がないのではあるが・・・・
話ではなく　映像での告知は必要であろう
格好をつけて　美化されるような戦争映画ではなく　やはり惨めであり悲観的であり哀れな映画でなくては　伝えきれないだろう・・・
　本音　そんな映画を観たくないだろうが（−−；
この映画でさえ　田中好子の風呂場のシーンを目的に映画を観た人も多々いたはず（；＾＾Ａ
約２０年経って　今の若い世代には　田中好子すら知らない世代には　映画を奨めるすべがないのも現実である。
　娯楽である映画が　そして映画自体が衰退して来ている時代に　後の世に伝えるべきメッセージ入りの映画を作り告示していくのは難しいのだろうけれど・・・
私自身も　暗く重い映画は観たくないけれど・・・・

なんとも感想がまとまらないが　頭の片隅に戦争の悲惨さを記憶させるそんな映画であった。。。