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[723] 王子の告白
- 2006年04月19日 (水) 17時23分

王子の告白
進行内容
 ドラギーユ城のハルヴァー(Halver)に
 「ライファルの手紙」を届けよう。

この先は、ドラギーユ城である。
用がないなら早々に立ち去られい。[EOR]
なに、ハルヴァー様にだと?
手紙のようだが……[EOR]
あまりにも
悪筆で、誰に宛てたものだか
皆目わからんではないか![EOR]
ほう。私にも見せてみろ。[EOR]
差出人は……[EOR]
これも読めんな!
おい、お前! この手紙は
誰からのものなのだ?[EOR]
差出人は……、
[Select]トリオン王子
賢者ライファル
傭兵ライファル[EOR]
はっはっはっはっはっ!
誇り高き、我がサンドリアの王族が、
このような悪筆なわけなかろうっ![EOR]
はっはっはっはっはっ!
さすがは賢者どの。我々凡人には
読めぬ暗号を使われている。[EOR]
はっはっはっはっはっ!
傭兵ならば致し方あるまいなぁ。[EOR]
だが、お前が言うように
ハルヴァー様宛ての手紙なのだとしたら、
ここに留め置くわけにはゆかぬな……。[EOR]
よし! わかった。
私が届けてこよう。どこの誰かもわからぬような者を、
城の中に入れるわけには、ゆかぬからな。[EOR]
念のため、
お前の名前も聞いておこうか。[EOR]
[Your Name]か。
ここで待っていろ。[EOR]
おい、貴様!!
あの手紙を見たハルヴァー(Halver)様が、
血相を変えなさったぞっ!?[EOR]
ちょっと来い![EOR]

[724]
- 2006年04月19日 (水) 17時43分

≪ドラギーユ城≫

[Your Name]か。
衛兵の説明によれば、おまえが、
この手紙を持ってきたそうだが……[EOR]
[Your Name]か。
嘆願書の類ならば、まず私が見よう。[EOR]
[Key Item 00]を見せますか?
[Select]はい
いいえ[EOR]
そうか。近頃、
「アトルガン皇国」は血眼になって傭兵を
集めていると聞いていたが、その階級章……[EOR]
[Your Name]よ、
おまえ、アトルガンの傭兵になったのだな。[EOR]
なんだこれは?
手紙のようだが……[EOR]
あまりに悪筆すぎて
私に宛てたものかどうかすら、
わからんではないか。[EOR]
いや、ちょっと待て……
このキャリオンワームのダンスの如き
筆跡には確かに見覚えが……。[EOR]
この手紙を
おまえに託した人物……[EOR]
この忌まわしき筆跡の主……[EOR]
あぁ……
このようなこと、おまえたちを前にして、
決して、決して言いたくはない……[EOR]
だが、この手紙を書いたのは……[EOR]
我が主、
サンドリア王国第一王位継承者、
トリオン・I・ドラギーユ様では?[EOR]
!?[EOR]
ま、まさか……
そ、そんなバカな……[EOR]
……なに? 違うと申すか?[EOR]
この書状は、
賢者ライファルが書かれたもの、と?
しかし、この字はどうみても……[EOR]
それが証拠に、長年
トリオン様に仕えてきた私は、
このような、あくひ……いや「タッピツ」で
あらせられても、解読……[EOR]
いやはやいや、
ご推察することができるのだ。
ちょっと待っておれ。[EOR]
…………。[EOR]
???[EOR]
マ・テキ?
セソの風?? 争い???[EOR]
…………読めぬなぁ。[EOR]
この手紙、
トリオン様がしたためられたものに
違いないというのに![EOR]
いったい何が書いてあるのかが、
さっぱりわからぬとは……。[EOR]
ハルヴァー殿。
何かお困りのようだが……。[EOR]
![EOR]
ラーアルか。
おまえの手など借りずとも……[EOR]
そう邪険にされますな。
あやしき書状が届いているとか?[EOR]
な、なぜおまえがそのことを?[EOR]
それは、この者が……。[EOR]
先日、トリオン様が
ご公務の書類も捨て置き……[EOR]
マネキンを身代わりに、
深夜、城を抜け出された時……[EOR]
……この間は、野ウサギだったな。[EOR]
私は密かに、
忍びの技を身につけた、
このトラビアルス(Travialce)にトリオン様を
追跡させたのですが……[EOR]
トラビアルス、続きを。[EOR]
はっ。
トリオン様は、まずマウラに向かわれ、
そこで冒険者に身をやつされました。[EOR]
ああ……。
一国の次代を担うお方が、
冒険者の真似事とは……。[EOR]
なんと、嘆かわしい。[EOR]
それから、
兵員輸送船を待ってアトルガンへと……。[EOR]
なんと!?
そんな遠国に? それで?[EOR]
はい。急いで私も
同船に忍び込み、気づかれぬよう、航海中、
トリオン様をお守りいたしておりました。[EOR]
船は、無事
アトルガンの都アルザビに到着。[EOR]
上陸後、
トリオン様は傭兵会社に向かわれ
そこで、ご契約されたようです。[EOR]
契約!?
まさか、ご本名ではなかろうな?
下手をすると、国際問題に発展しかねんぞ。[EOR]
それはござりませぬ。
現地で、トリオン様は「ライファル」と
名乗っておられたのを耳にしましたので。[EOR]
では、彼の国の誰にも
正体はばれておらぬのだな?[EOR]
いえ、それはいかがかと……
トリオン様は、派手な金色の甲冑を着込まれ、
精力的に情報を集めておられました。[EOR]
あぁぁぁ。
目立っておるではないかっ![EOR]
御意。[EOR]
そういえば、この者の顔も、
同じ傭兵会社で見かけました……[EOR]
おそれながら、
その書状、トリオン様が現地の茶屋で
したためておられた書状に、相違ないかと。[EOR]
トリオン様が、
もう少し我らを頼ってくだされば……。[EOR]
もっと、慎重に判断し
行動されるべきだと、私は思う。[EOR]
……そのことは、
また後で話すこととしよう。[EOR]
それよりも、トリオン様が
おそらくは、たびたびアトルガンへ
向かわれている理由を知ることのほうが先決……[EOR]
今、アトルガンの国情は
どうなっているのか?[EOR]
ご安心ください。[EOR]
ずっと後をつけておりました
トラビアルスならば、多くのことを
見聞きしておりましょう。[EOR]
……承りました。
ライファル様……いえ、トリオン様を
追跡しつつ、私が見聞きした、事、人、物。
すべてをかいつまんで、ご報告いたします。[EOR]
彼の国、
アトルガンでは、今から4年前、
前聖皇ジャルザーン(Jalzahn)とその正妃が
ほぼ同時期に崩御されました……。[EOR]
覚えておる。その時は、
我が国からも弔問使節を送ったのだ。
確か、流行り病であられたな……。[EOR]
その機を見て、
彼の国の西方辺境で従っていた蛮族国は、
ここぞとばかりに朝貢を怠り始めました。[EOR]
ふん、
これだから獣人は信用ならん。[EOR]
彼の国の
長びく東方諸国との戦は、
膠着状態にあるとはいえ予断を許さず、[EOR]
正規軍主力を
西方に振り向けることもままならず……[EOR]
そのまま西方辺境を放置するうち、
有力蛮族である「マムージャ蕃国」と
「ハルブーン傭兵団」が相次いで叛旗を翻し、
それに「死者の軍団」という勢力も呼応……。[EOR]
武でなる我が国でさえ、
オーク帝国の駐留軍だけで
手を焼いておるのに、なんと三勢力か?[EOR]
いかに大国とはいえ、それは……[EOR]
はい。ついに昨今は、
皇都にまで蛮族の侵攻を許す始末。[EOR]
もはや、
都市防壁を修復する余裕さえ、
彼の国にはございませぬ……。[EOR]
そのような危険な場所に、
おひとりで滞在されるとは、いかに武を誇る
トリオン様といえど、あってはならぬこと。[EOR]
このような事態を招いた責任を、
警護の者に問わねばならんな。[EOR]
神殿騎士団団長を呼んでまいれ![EOR]
クリルラ。
トリオン様が度々城を抜け出される件、
行き先を、そこの従騎士がつかんだのだ。[EOR]
……王立騎士団の者ですね。
それで、どこへ?[EOR]
……近東の国アトルガンだ。[EOR]
例の、傭兵キャラバンの国か?[EOR]
……そうだ。[EOR]
くっ……。
道理で神殿騎士がいくら街中を
捜索しても見つからなかった訳だ……[EOR]
クリルラ。前回
トリオン様がここを抜け出されたとき、
このようなことが二度となきよう
注意せよ、と命じたな?[EOR]
はい。
面目次第もございませぬ。
……私の不徳の致すところです。[EOR]
わかっておるようだな。
この責任、いずれとってもらうことになろう。[EOR]
ハッ。[EOR]
ハルヴァー殿、1つ質問を……。[EOR]
トリオン様は、何故
そのような遠地に行かれていたのでしょうか?
かの国に何か思い入れでも……。[EOR]
うむ。前聖皇ジャルザーン公が
まだ、ご健在であられた折、トリオン様は一度
アトルガンをご訪問されたことがあってな。[EOR]
そのときの「事件」が
原因のひとつかも……[EOR]
?[EOR]
いや、今は
そのような昔話をしているときではないな。[EOR]
この件、もはや我々だけで
判断できる問題ではなさそうだ。
急ぎ、国王様とピエージェ様のお耳にも
入れねばなるまい。[EOR]
ピエージェ様![EOR]
皆そろってどうした?[EOR]
なるほど兄上らしい……。
尊敬されている戦王アシュファーグ公のお言葉
「論より走れ」そのままだな。[EOR]
これが、トリオン様が書かれたと思しき
その書状にございます。[EOR]
そこに控えるトラビアルスの話によって
だいぶ、解読できるようになったかと……[EOR]
解読には少々
お時間を要するかと……[EOR]
それしきの解読作業に、
我が国の言語学者をかき集めるまでも
あるまい。……貸してみよ。[EOR]
……フッ。
今回だけは、兄上の先走った
行動が吉と出たかもしれん……。[EOR]
兄上はこう言っておられる。
アトルガンでは、近い将来……[EOR]
クリスタル大戦に
匹敵する争乱がおこる恐れあり。
目を離すな……と。[EOR]
まさか!
いったい、あの地で何が起きようと……[EOR]
……かの地には、
獣人が皇国に攻め寄せる強力な原因が、
存在するそうだ。兄上の言葉を、
そのまま伝えるので、落ち着いて聞くがよい。[EOR]
「……故に、皇都を獣人どもが
つけ狙う主たる原因はただひとつ。
『魔笛』と呼ばれる宝物である。」[EOR]
「魔笛とは、
耳に聞こえぬ美しき旋律を奏で、」[EOR]
「人、獣人を問わず、
辺りにいる者すべてを、底知れぬ霊力で
包みこみ、陶然とさせるものであるらしい。」[EOR]
「当地では、その音色を乗せた風を
『星気の風』と呼び、ありがたがっている……」[EOR]
……トリオン様のご懸念が、
わかって参りました。[EOR]
私も、同じにございます。[EOR]
皆、思うところ同じか……[EOR]
ハルヴァーよ、
急ぎ3国へ使いを出すのだ。[EOR]
至急「臨時四国会談」の開催を
要請する、とな。[EOR]
御意。して、場所は?[EOR]
……そうだな。ジュノに
「オーロラ宮殿」の使用許可を要請してくれ。[EOR]
かしこまりました。[EOR]
……ピエージェ様。
トリオン様の件でございますが、
いかがいたしましょう。[EOR]
おそれながら、
真っ向から城抜けをお諌めしたところで、
聞き入れてくださるとは……。[EOR]
フッ。そうだな。[EOR]
一国の継承者に、
いつまでも傭兵の真似事をされていては、
我が国の沽券にも関わる。[EOR]
……決めたぞ。
私から、兄上に書状を書くとしよう。[EOR]
書状、でございますか?[EOR]
……あぁ。私に考えがある。[EOR]
だれぞ、その書状を必ず皇都にて
兄上に手渡してもらいたいのだが……[EOR]
では、地理に明るい
このトラビアルスに届けさせましょう。[EOR]
うむ。
トラビアルス、頼んだぞ。[EOR]
はっ、必ず。[EOR]
ピエージェ様、
ここにおります[Your Name]は、
はるばる近東よりトリオン様の書状を
届けた者にございます。[EOR].
そうか。兄上は
軽率のきらいがあるが、人を見る目は確かだ。
信頼してよいだろう。[EOR]
[Your Name]。
遠路旅して疲れておろうが、
お前も臨時四国会談に出席してほしい。[EOR]
そこで、お前の見聞したことを
報告してもらいたいのだ。期待しているぞ……。[EOR]
聞いてのとおりだ。
[Your Name]よ。我らは
急ぎ開催準備を進める故……[EOR]
準備が整い次第、
おまえは先に出立し、ジュノへ向かうがよい。[EOR]
まさか、な……。
私の杞憂であればよいが……。[EOR]



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