皮膚を破り血の中へ(新城@皇国)※
だいたいちょうどの、と彼女はあえぎながら言った。そうじゃなくて、名前を、と思って手の力を強めた。
新城。それだけで良い! ああ、呼んでもらえたならば僕は君の名前を何度でも呼び返そう。
彼女は快楽と恐怖の入り混じった表情をして空気を取り込もうと必死になっていた。ぞくり。口は自然と弧を描く。
しんじょう、なおえたいいどの。彼女は搾り出すように言った。それを待っていた。しかし期待以上。好きだ。愛している。
皮膚を破り血の中へ (中も見たい。全てを見たい!)
No.9 真間 2009年03月10日 (火) 02時46分
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