気付けば、私はフォンブレイバーになっていた。正確にはサードに、だけど。
『あわわわわどうしようどうなってるのこれなになになにごとなのねえ』
「おおお落ち着いてくださいませ夕弦様、じゃなくて私、あれ??」
目の前にいる私も混乱している。中身はサードなわけだけど。いつもより丁寧口調な私はちょっと違和感がある。どこのお嬢様学校の生徒だ。
「原因は分からないですがとにかく、お互いになりきって一日をやり過ごさねばならないのは確かです」
『わ、私がサードになりきるって……』
「ああ、変な話ですが今が内勤でよかったです。イニシエイト・クラックシークエンスをやる必要もないですしね」
違う違う、イニシエイト・クラックシークエンスができるできないの問題じゃない。私が心配しているのは――
「桐原様のお話の相手をするだけですしね」
『そっちの方が心配なんだってええぇ』
あるはずのない胃がきりきり痛み出した気がした。
*
ブルー・リバーサルの延長ネタ。番外編的な。あれ、敷島さんいつもより落ち着いてるねー、程度であまり怪しまれない気がする。問題は文章の通りサード(中身敷島さん)。
ゼロワンと入れ替わっても、バディがいないから一日ふらふらしてればどうにかなりそう。こっちの問題は敷島さん(中身ゼロワン)の方。桐原さんに喧嘩売ってゼロワン(中身敷島さん)が仲介をするという非常に不思議な光景に。あれ、また桐原さんが絡んできとる。まあ敷島さんだしなー
セブンと入れ替わったらケイタに「追い大丈夫かセブン、今日なんか変だぞ」と心配されて、それを見た敷島さん(中身セブン)が感激してればいいな。で、敷島さん(中身セブン)は彼女としての生活に超あたふたもじもじ。彼女の知らない面とか知ってどきどきすれば良い。