「なのにな、デュークモンときたら……」
この、体は大きい割りに妙にめそめそしているのがあのネットワークセキュリティの最高位だと、誰が気付くだろう。
「オレは一生懸命やってるのに……」
神のもとであれこれ働くって言うのも気苦労が絶えないんだと思う。それに、これまで聞いたところによると他のロイヤルナイツと言うのも個性派ぞろいでまとまりがなさそうだし。
(ロイヤルナイツも大変だなー)
ぼんやりとそう思っている最中も、デュナスモンはぐずぐずと愚痴をもらしている。私はただ、それに耳を傾けて、彼の頭をよしよしとなでているだけ。
でも、何で私のところに来るんだろう。そこはいささか疑問ではあるけど、「オレにはお前しかいないんだ」と言われると、悪い気もしないのである。