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SSS

*注意*

1.夢主はほとんどデフォ名
2.会話文のみ・中途半端多し

3.※印は諸々注意(下品なの・ぐろいのなど)
4.個人的なメモもある
5.ネタは気付いたら変換つきで収納されてる
6.試しに書いたやつとかキャラの偽者感がある

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蜘蛛の糸(漆原@皇国)

 目が覚めたら俺は闇の中にいた。ここは地獄か? ……なら俺ってんだのか。妙にあっけない。

 ああでも、月寒さんに最後に投げた言葉があれなんて。

「君は助かる可能性があるから、良いじゃないか別に」

 言った後に後悔して、でも謝罪の言葉はすぐに出てこなくて。感情を抑えられないこの自分は、本当嫌いだ。抑えていたらどうなっていたか分かるだろう、なんて正当化して。本当嫌だ。

「来たんだ、君も」

 後ろから飛んできた声は聞き覚えのあるものだった。振り返るとそこには西田さんがいた。

「俺達って人を殺してるから、やっぱりこっちなんだよね」

 そう言われて今までのことが頭を駆け抜けていく。心臓がじくじくと痛んだ。

「地獄が満員になっちゃうよね」

 あはは、と笑う西田さん。そうだ、妹尾や兵藤も来ているのだろうか。月寒さんはんだらどちらにいくのだろう。ここ? それとも上? 上だと良い。人を救ってきたのだから。あれ? でも俺たちも人を護ってきたんじゃないのか? 頭がぐるぐるして気持ち悪い。

「きっと、彼女は天国へいくよ、んだとしても。人を殺すという行為はしてないんだからさ」

 そう言われてふと手を見ると、赤黒いもので汚れていた。永遠に自分の罪を目の前にする。それから逃れることはできない。これが地獄なんだろう。

 逃げたいと思う前に俺の足は動いていた。やめておきなよ、なんて西田さんの声が聞こえた気がする。

 そして、目の前に飛び込んできたのは黒い雲から垂れ下がる、一本の糸。それを無意識につかんでたぐりよせた。いける。

 彼女に、少しでも近づくんだ。それで、謝るんだ。それだけで良いから――!

 糸につかまってくるやつらはいたけれども、蹴落とした。早く、早く月寒さんに!

 その瞬間、糸が無くなった。宙にまう体。咄嗟に天を仰ぐ。

「月寒さん――」

 雲の切れ間から見えた月寒さんは笑ってた。良かった。それでいいんだ。笑っていてくれれば。

 俺は静まり返る闇に、深く、深く沈んでいった。

No.12 真間 2009年03月10日 (火) 03時30分




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