医療兵の月寒少尉というひとはとても魅力的な女性である。こんな男ばかりの軍の中、何と言う命知らずなことを! そうも思うのだが、でなければ僕と少尉は出会わなかっただろう。
彼女は最初、両性だと思っていたのだがそうではなかった。そのことを知っているのは僕ひとり。僕だけが、彼女の秘密を知っている。このくだらない優越感を人は笑うだろう。笑っているがいいさ、彼らは所詮、彼女とは遠い距離にあるのだから。
彼女はいつも表情が硬い。そう、冷静さが戦争では必要だ。そんな彼女の嬉しそうな表情や恥じた表情を知っているのも僕だけだ。
でも僕は、怯えた表情が見たい。彼女の入るテントに言って、突然押し倒したらどうなるだろう。そのまま×してみようか。
ああ、どうかその白い肌を僕にだけ、見せてくれ! 身体を僕に委ねてくれ!
苦しくはしない
(そっと絞めるから、大丈夫だ)