個人的ないきさつは、だいぶ前に日記のほうで3回に分けてたっぷり書いた通り。本当に偶然に過ぎないけど、たまたま見かけて「面白いな」「売れて欲しいな」と思った人たちが売れるというのは楽しいものだ。
それから4年、Perfumeにとって2枚目のアルバム『GAME』(実質オリジナルとしては1枚目みたいなもんだが)が、ゆずらを抑えてオリコンでウィークリーチャート1位となった。今でも新橋の某CDショップではびっくりするくらい猛烈プッシュで陳列されている。勢いはなくなったとはいえゆずのような固定したファンを持ち続けているグループを上回るというのは簡単なことじゃない。Mステ、HEY、TRといった各局の番組に呼ばれまくってる現象を、目に見える結果で裏付けることができた。今となっては昔ほどのブランド力はないものの、武道館の切符も手にした。
なぜ『GAME』が売れたのか。
当たり前の結論にたどり着くのだけど、曲が良いから。
色々と他の曲も聴いている人にとっては麻痺していてわからなくなるけど(ワン・オブ・ゼムなんだけど)、やはり一般的には、『ポリリズム』という楽曲が与えたインパクトは強かったらしく、一種『ポリリズム効果』と言ってもいい。その証拠として、CDTVではことあるごとに、チャートに『ポリリズム』だけ返り咲いてくる。さらにそれを受けて、一度は期間終了と思われたACのCMも帰ってきた(出演者が売れたから「また流す」ってあんまり聞いたことない…)。言わば「ポリリズム現象」が起きている。もちろん、「ポリリズム以外にも」というのは手にした人なら誰でもわかる。
『GAME』が売れた理由のふたつめ。それは、買うことにそれほど抵抗がないこと。
アイドルのCDを買うときに抵抗がない3大要素。それは、@曲がいいからと説明が付くことA売れまくっていることB逆におもいっくそマイナーで誰も知らないこと。この3つのうち、『GAME』は@とAを見事に満たしている。無論、Bみたいに見つけてきて「名盤だ」と言って手にする人というのは普通にアイドル好きなんだと思うが…。
売れ方が長い作品というのは、発売日周辺だけで強い作品に比べて、作品が評価されていると単純に考えていい。デイリーチャートではここ数日、嵐の最新アルバムに勝っていたりする(まあ、トータルはどうあれ)。さっきの「新橋のCD屋が猛プッシュ」の話と繋がる。
当然のことながら、それとは別に、Perfume自体が売れた理由っていうのはまた別にあるけど、それはもう日記で書き尽くしたからいいや。
人気と実績と実力が伴ったところで、去年は人気と実績が後ちょっとのところで逃した紅白の切符を手にして欲しいものである。まさか、「紅組で浜崎あゆみの次に売り上げたアーティストとしての出場」というのもありえるかもしれない。
ちなみに、オチになるかどうか分からないけど、なぜか自分は、『GAME』は持っていないけど、嵐の最近アルバムは持っていたりする。これホントの話。