自分がサッカー好きだからかもしれないが、中田英寿という選手が大好きだったからかもしれないが、「ナカタの旅」に全く興味がない。
NAKATAはサッカーをしてこそ。ユニホームを着ていないナカタがどこを旅しようが、どんな冗談を言おうが、どんな意外な一面があろうが、ブログで何を語ろうが、全く関係ないわけで、チャリティーマッチでも何でも、ピッチに立ってこそ彼を見る意味がある。
先日のピクシーことストイコビッチに感動したのも、ピッチ上で監督として表現をして結果を出したから。ピッチ上で輝いてこそ、尊敬に値する。逆に、個人的にあまり今のカズやらゴンに興味がないのも、話題先行でピッチ上で以前ほど(まあ当然なんだけど…)輝いていないからだと思う。
だから、ピッチに戻ってこない限り、中田英寿は日本史上最高の技術を持った、ワールドクラスのサッカー選手という過去の「レジェンド」ということになる。たとえ何日旅をして、何人の人と会い、どれだけの文章や言葉を発信しても、日本代表やペルージャ時代のたったワンプレーより人の心を動かすことはできない。
相手を引き連れたドリブル、そこからのスルーパス、オーバーヘッドのゴール、雨の豪州戦のフリーキック、チュニジア戦のゴール、シドニー五輪での高原へのスルーパス、ジョホールバルの3アシスト、ローマ戦の魂のミドル、そしてセリエAデビュー戦となったユベントス戦の衝撃の2ゴール…。そのひとつひとつが何物にも代え難い強烈なメッセージだった。
そんなこと、本人が一番わかってるとは思うけど…。
やはり、現役時代に勝るものはない。