倖田來未の「35くらい過ぎると羊水腐ってくる」発言。(必ずgoogleで平仮名で「こうだくみ」と打ってからコピペしないといけないのがめんどくさい)
例えばこれ、「ダウンタウンDX」とかで松ちゃんがおばさんタレントに対して、
「○○さんもう羊水腐ってますからね」
とボケた場合、これが不適切発言になるのかどうかということ。もちろんこの場合は相手が目の前にいて、相手がその場で許してくれたらOKなことなのかもしれない。でもその線引きは非常に微妙で、ひとつ間違えたら問題視されて、ますます芸人がボケにくい、面白いことを言いにくい時代になってしまう怖さがある。よく、「○○な人の気持ちを考えたことがあるのか!差別だ!」みたいな遠いところから批判されることもあるけど、ドラマやバラエティ番組や映画、舞台はひとつの作品。その作品の中の登場人物が作品の中の登場人物を差別したとしても、これをもって全ての人に向けて差別を発信しているのとは違うというのは分かってもらえると思う。
じゃあ、なんでラジオでの倖田來未発言はダメなのか。この松ちゃんのケースと倖田來未のケースとの、もうひとつの大きな違いは、事実でないことを「情報」として与えてしまった点だろう。彼女は何度も「これ本当ですって!」と言っている。もちろん結果として間違えることはあるけど、さも本当かのように話している点。ちょうど1年間になるが、「あるある大辞典」が問題になったのも、「嘘を情報としてさも本当かのように伝えてしまったこと」、そこに問題がある。
ということは、「さも嘘のように伝えればいい」のだろうか。「ペリーってまだ浦賀に住んでるんですよ。これ本当ですって!」・・・こういうこと?それとも「35くらい過ぎるとお母さんの羊水の中に核家族がローン組んで住みだすんですよ。これ本当ですって!」とかそうそういうこと?
とにもかくにも、事実でないことを訂正することは大事。それに加えて、今回の件とは別に、度の過ぎた「言葉狩り」がお笑いの分野に入ってこないことを望みつつ。
あ、最後に念のため。この文章が倖田來未を庇うために書かれた文章でないことには気づいていただけたと確認して。