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Hungle

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「論語」

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[4301] エルニーニョ今井氏の死を悼む
big - 2012年06月06日 (水) 00時32分

エルニーニョが静岡で6月4日亡くなった。
数日間体調を崩してそのままあっけなく逝ってしまったらしい。
まだ50歳そこそこの若さである。

元々は名古屋在住の公務員であったのが、退職してフリーになりスタイル・リベロというサルサバーを静岡に開いた。。名古屋にくらべてはるかに人口規模の少ない地では、かなり冒険的な試みといっていい。それまで足場のなかった静岡でのサルサの輪を広げる拠点となった。

古巣の名古屋にもことあればかけつけ、彼の個性あふれるDJを耳にした人も数多い筈だ、
正直なところ彼の選曲はbigの選好と重ならない部分、というか浅薄な理解を超える部分を超えるもあったが、サルサ、ラテン音楽への思い入れ、造詣は抜きん出たものがあったと思う。例えば、海外と日本のバンドのリズムの刻み方など数多くの蘊蓄を披瀝してもらった。本物を見分ける耳は確かなものであった。

個人的には、映画「エル・カンタンテ」が公開された際、静岡リベロでヘクトル・ラボーのレコードを「これ昔から持ってたんですよ」とジャケットの裏面の解説をいとおしく触りながら、ラボーの天才性を熱く語り聞かせてくれたのが強く記憶に残っている。

ご存知のように、ラボーはアーティストとしては不世出とも言える才能を輝かせ、時代を超えいまでも私たちを楽しませる楽曲を残した。酒とドラッグに溺れる私生活は、結局彼を破滅に導く。そのラボーの破滅的な人生を描いた映画も、あまり後味がいいものではなく必見だと友人にはすすめにくい、一言で言えば暗い映画で好きになれなかった。これを見せてサルサは楽しいよ、とは勧められないのではないか。


店を訪れたあるとき、あまりにも客の入りが悪いので(従って踊れないので)
「今井さん、タバコ吸い過ぎだよ。店で踊っている客にはボクみたいに嫌がる人間もいると思うよ」
「エルココも2006年から金曜、日曜は禁煙サルサやって好評だから、リベロも一部やってみない? きっと客増えるよ」
と提言する。

そもそも接客する側ってのは客に快適な環境を提供するのがつとめだろ?店内を煙で充満させるチェーンスモーカーのオーナー、DJっておかしいだろうって、、、

エルニーニョは鼻にもかけない。
「その気は毛頭ない。タバコが嫌われて店が廃れるなら廃れてもいい。ほとんど趣味でやっているんだから」
「タバコバンバン吸って、酒飲んでくれる客がいい」

まさに、自由なスタイル、タイルリベロかよ! 頑固親父め、勝手にしろ、と反発し呪った。



彼の、あまりにも早すぎる死をもたらしたものは、ヘクトル・ラボーと同様、多すぎる酒量とタバコというドラッグ(ニコチン中毒)のオーバードースであると断言できる。膨大な”毒”の摂取が体内に日々蓄積されて、肝腎かなめの、肝臓の解毒作用が間に合わず悲鳴をあげついには働き続けることを拒否したのだ。破滅への道を誰も止められなかった。



「これでいいんだよ。君にはわかないんだろうが」
エルニーニョが微笑んでいる、気がする。


これでいいわけないよ!

寡聞にして、El Niñoが、神の子すなわちイエス・キリストを意味することをつい最近まで知らなかった。
人間の現在を背負って神の身元に召された? そんなに格好いいわけないだろう。

エルニーニョの馬鹿やろう!


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