[4154] 実際に被災地に行って |
- big - 2011年03月27日 (日) 18時02分
3月11日の大震災に呼び起されたかのように、15日に富士宮市にも震度6強の地震がありました。 大震災に隠れてほとんど報道されなかったけれど「あれだけの揺れで東海地震じゃないの? “本番!はどれほどの被害が出るんだ!」と被災者の方を言わしめたほどの地震。 恐らく損保全体では1,000軒以上の地震保険加入者の方の被害があったのではないかと思います。
地震保険加入者の方から、事故の通知があり、bigも調査のため現地入り。2日間にわたり被災者宅を訪問しました。
静岡県は、小さい頃から防災教育が徹底されており、地震の備えに対してはDNAに組み込まれたかのように意識が高い。 おうかがいした方は 「この間、市の助成を受け、耐震補強工事を終えたばかり」 「数年前に補強工事は終えた」 「家具はぜんぶ倒れないように固定しているよ」 という方の割合が高いのには驚いた。
そうしたお宅のうち、一軒では、屋根瓦がほとんど一面がずれ、基礎にヒビがあったので、一部損認定。地震保険金額1000万のうち5%の、50万をお支払いすることで了解を得てすぐに保険金をお支払いすることができました。家財には損害がなく無責。
一方、比較的地盤の悪い、しかも築年数30年以上の建物では、被害が屋根はもちろん、柱にまで割れが発生していました。 こうしたおうちの場合は、半損認定となり、地震保険金額500万円の50%である250万円をお支払いすることとなりました。
地震の被害は、建物の構造、地盤の固さにより大きく異なります。田んぼの跡に建てたり、元の河川敷であったり、盛り土をしたようなお家では、地盤が軟弱なため、やはり揺れが大きくならざるを得ません。
「うちは断層の上に建っているんだよ」 という方もいました。たしかに敷地内のコンクリートの駐車場の以下には大きくひび割れています。 どんなに強固な家でも、大地に引き裂かれては持ちこたえられません。
宇宙の彼方から地球上を眺めたら、広大な大地の上に、ゴマ粒のように家や人々がへばりついて、生きてうごめいてうごめいて見えることでしょう。大地震など地球がちょっと身震いするようなもので、でもそれだけでゴマ粒は潰れ消し飛んでしまうような小さな存在。
しかしゴマ粒たちは、保険制度という互助制度という仕組みを考え出して、一粒一粒が生き抜くために、幸せに踊ることができるように、お互いに助け合おうとしています。
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