[4128] Salsa and the City |
- big - 2011年03月08日 (火) 00時09分
DJロドリゴのマジック、そう言っても過言ではない。 。 自らWorld famousと名乗るだけのことはあると、あらためて6日日曜夜のparty@WINKに行き、納得した。
日曜の午後、春の陽気から一転して冬寒に戻って、明日は朝一で名古屋から静岡に出社せねばならないのに誰が好き好んでいくものかと当初は思っていたのですが。
近頃ウエイトも増加し、運動不足気味も感じてどうも身体がもっと動け、動かないと体がなまるぞと訴えかけているような感覚に捕われて、エイやとコートの襟をたてウインク愛知に出動したのです。
だいたい言っては悪いけど、WINK,場所的には確かに便利でとてもきれいな所なのですが、どうも公民館的な雰囲気が否めないのです。ロドリゴさんも「ヒルトンと比べられたは。。」と言ってますが。
案の定、午後6時半に参集したダンサーの人数は非常に寂しい状況。 Fateとは比べ物にならないくらいので少数。しかも飲み物はミネラルウオーターだけで、アルコールは持ち込み不可。しかも何もかも見えてしまうくらい明るい。なんだこれはと、唸ってしまう。
ただ、密度が薄いだけにとなりのパートナーとのバッティングを気遣うことなく思いっきり踊れるのと、少ない中でもお洒落なサルセーラが多いが救い。
2、3曲踊るうちに運動量もふえ、汗が噴き出してくる。
そうこうするうちに、ロドリゴさんの計算し尽くされた選曲が、徐々に身体にしみ込んでくる。気づかぬうちに。後で思い返すと、それは体の内側から炎がめらめらと延焼してくるような感覚。
SEX & The cityをもじった partyタイトルに、はたと膝を打つ。 これはまるで NewYorkの摩天楼の高層階にあるクラブで踊っているような感覚。
初めて聞くjazzyでinstrumentalの旋律はクールで、まるでマイルス・ デイヴィスの”Kind of Blue"の創りだす世界。都会の夜の帳の中にさまよう都会人の虚無にゆれる魂と孤独感。
エルココでは、「ホントに楽しそうね」とお相手の女性にからかわれるいつも踊るのがあまりに楽しくつい微笑んでしまうのだが、そうしたハッピーで元気な世界から、より深く人間存在の不可思議に思索が向かうような深い世界になると、マジ顔になってしまう。
それはダークではあるけれども怖いものではなく、サルサ場の照明が暗くてもあたたかいように、味わい深い世界。
いつのまにかフロアの照明は落ちて、きらめく天井のカクテルライトが、マンハッタンの見晴るかす遠いビルの窓からの灯りのように感じられてきて、まるで夢幻の世界にトリップしているよう。
エルココは大好きだけれど、新曲はほとんどなく、オールディ−ズ主体のDJ。日曜ココカフェに至っては、新しい人でも踊れるようになのか、あまり人気のないメレンゲが多くまわされる、という状況。まあ、それはそれで幸せなんだけど。
DJがかわると、同じサルサでもここまで違う世界に連れて行ってもらえると言うのを、身体の底から実感でき愉悦に浸れた。
DJは、CDに録音されたものを流すだけのようだが、それは違うと思う。曲を流して、ダンサーの反応を見て、次の選曲をするという作業。これはライブと実はなんら変わらない。むしろ生の音楽よりも、音のバランスが吟味され完成されたCDの音の方がアトラクティブかもしれない。
DJロドリゴさん、DJのワザの真髄を堪能しました、ありがとうございます、とご本人と握手して日曜の夜の幸せを深く感謝しフロアを辞した。
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