[3930] 新幹線の架線切断 カタストロフの前兆 |
- big - 2010年01月30日 (土) 11時10分
1月29日の東海道新幹線の事故。
====== 切断したのは補助吊架線と呼ばれる架線。列車に電力を送るトロリ線をたるませずにピンと張ることで高速走行する列車にスムーズに電流を供給する役割を担っている。直径約1.6センチの複数の銅線を編んだような構造という。
補助吊架線が切れたことについて、関係者は「過去にあまり聞いたことがない」と話す。すり切れることは考えにくい。電流のショートなどで溶けた跡もなく、「何かがひっかかり、強い力で引っ張られたのだろうか」
JR東海によると、「何らかの原因で走行中に破損し、その際に架線を引っかけて切断した可能性が高いのでは」とみる。「長く新幹線に携わっているが、こんなことは初めて」と驚く。
別の見方をする専門家は「老朽劣化で補助吊架線が切れ、垂れ下がったところに列車がきて、ぶつかったパンタグラフが破損したのでは」とみる。
JR東海によると、パンタグラフは2日に1回程度、検査している。27日午後9時ごろの点検で異常はなかった。駅員による駅通過時の目視点検でも異常は報告されていない。 ========
国土交通省も、JRも従来の構図からは一歩も抜け出せない。。 誰一人「私が悪うございました」と手をあげようとしない。
いわく、 システムはきちんと検査管理されていた。 システムは完全であった。 ところがシステムは突然不調になった。 不調をもたらしたものについての予測は不可能であった。 (壊れる筈のないものが壊れた) よって、私達には不調のもたらした災厄には責任がない。 (・・・もっと誰か違う人の責任ではないか)
気づかないうちに、見えない、あるいは見ようとしないものに「劣化」が進んでいる。 日本が今までうまくやっていたものにつぎつぎとほころびが見え始めている。そんな印象である。
JR東海は、その優れた新幹線技術を台湾、中国に続いてアメリカにも輸出しようとしているが、いうまでもなく、安全技術追求に完全はなく、完成されたシステムではない。
今こそ半世紀にも及ぼうとする歴史の中で検証された安全性。それとは裏腹に、避ける事のできない”劣化”という危険性の増大に対処すべくコストと努力を傾注すべきである。
とはいえ、新幹線たとえば一ヶ月完全に止めてリフォームというのは、ユーザー乗客から理解を得る事は極めて難しいだろうけど。カタストロフが起き、多数の犠牲者が出てはじめて、では、ということになるしかないのか。
「人間は歴史から何も学ばないということを、歴史から学んだ。」ヘーゲル言。
あの〜、個人的に、静岡から名古屋サルサにいくのに新幹線頻繁に乗車するんです。サルサとまったく関係のないお話ではないかと・・
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