ご質問から、随分時間が経っていますが、今、ご質問を拝見いたしましたので、僭越ながら回答させていただきます。
私は、バドを始めた38年前からガット張りをいたしております(当然、初めは手張りですが。)が、今は、自宅の電動マシン(フランス製、テクニファイバー)で、年間200本(今年は、本日までで183本)ほど張っていますので、ある程度確実な回答ができると思います。
まず、表示されているテンションは、メーカー側が「このラケットで、最高のパフォーマンスを発揮できる張力」として記載しているものです。MAX30Pというのは、文字通り、そのラケットに張れる一番強い張力ということです。ただし、このMAXの張力は、どのマシン(分銅式、ハンドル式、電動マシン)で張った場合かを、メーカーに確認した方がいいと思います。分銅式と電動式では、同じ30Pでも5Pほどの差異があります。つまり、分銅式でいう30Pは、電動式では25Pということです。
私は、電動マシンで最高32Pまで張ったことがありますが、この辺が限界で、4割ほどの確率で割れてしまいますので、ガット張りの依頼を受ける時は、最高を30Pまでとしています。このあたりになりますと、目に見えないほどの微細なヒビでも割れますので、受ける際に「責任は負えない」旨を伝えています。
一番多い張力範囲は「20〜25P」までで、それ以上では28Pまでが多いですね。28P以上では、ゲージの細いULTIMAXやNANOGY98では、1〜2週間で切れますし、張ってる最中でも、目打ちを差し込むと、その摩擦で切れてしまいます。
なお、ガットは1本張りで張りますが、常時、7種類のガットを用意し、ロールで買い、ラケット12本分+40cmで切り分け(100mで11.5本分、200mで23本分くらい取れます。)、湿気の来ない「ミルク缶」で保管しています。張る時は、スターティングクランプと、マシンの聴力を確認するテンションキャリプレーターは必須です。張る場合は、ガット代(定価+消費税)だけいただいており、26P以上の場合、100円をプラスしています。
長文となり、失礼しました。