投稿日：2011年03月14日 (月) 11時58分

伊坂幸太郎＋中村義洋のコンビ。あっさり首相暗殺成功から始まる冒険活劇で、野暮な突っ込みは許さない面白さがあるからこの作品は成功している。日本映画界はこういう作品を褒めてあげなきゃね。４★ 堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとり、柄本明、濱田岳、渋川清彦、ベンガル、大森南朋、貫地谷しほり、香川照之

投稿日：2011年03月13日 (日) 19時45分

題名の「パブリック・エネミーズ」と言われ実在した犯罪者ジョン・デリンジャーが本格的に銀行強盗をするようになってからＦＢＩに射殺されるまで。事象の事実はそうなのだろうが、彼を追うＦＢＩの粗さとトロさには、納得がゆかず、どうしても突っ込みを入れたくなる。３★ ジョニー・デップ、クリスチャン・ベール、マリオン・コティヤール、ビリー・クラダップ、スティーヴン・ドーフ

投稿日：2011年03月02日 (水) 09時40分

ジョーク・ドラッグ・娼婦・訛りなど細かいところでイギリス的な映画。ヒットマンを職業とするヤクザ３人の筋を通す仁義と友情の話で、まるで日本武士道精神を貫き通す男たちのようにも見える。中世の趣きをそのまま残すブルージュ（原題はブルージュ）の街並みはすばらしく、有名どころの観光案内的な絵作りはあるがとても自然で、日本のサスペンス・ドラマのような露骨さは微塵もない。３★ ブレンダン・グリーソン、コリン・ファレル、レイフ・ファインズ、クレマンス・ポエジー、ジェレミー・レニエ

投稿日：2011年02月27日 (日) 08時53分

文明の爛熟から腐りかけ、ナチが台頭しはじめるドイツ社会のシリアスな現実の世界とミュージカルパートである豪華絢爛キャバレーの舞台。本物の宝石にはない、ジャンクな宝石のような輝き、退廃的なムードの中でこそ輝ける、そういう輝きを持つサリー（ライザ・ミネリ＝アカデミー主演賞）は女優を夢見て身体を売るのもi厭わない。彼女の周りにいる作家志望の青年、ドイツ貴族の御曹司、ユダヤ人富豪の令嬢、その他。破滅を知りつつ哀しみを、妖しい美しさに彩られながら突き進む時代。狂言回しのジョエル・グレイ（アカデミー助演賞）が、ドイツを、ヨーロッパ全体を地獄に導く悪魔のように見えてくる。５★ ライザ・ミネリ、マイケル・ヨーク、ジョエル・グレイ、フリッツ・ウェッバー、ヘルムート・グリーム、マリサ・ベレンソン

投稿日：2011年02月24日 (木) 20時17分

神父のウソ臭い必勝の呼び掛け、市民が賛美歌を歌い始めると、数日前に起きた空襲によって穴の開いた教会の天井から味方の航空隊が飛行していくのを見ることができる。そんなラストシーンだが、「カサブランカ」などと並び第二次世界大戦中に作られた、いわゆる戦意高揚映画と呼ばれる類の作品であるから仕様がない。それよりも身分違いの若者の恋や、バラの品評会の話を織り交ぜたワイラー監督の演出の好調ぶりは流石のアカデミー賞作品。３★ グリア・ガーソン、ウォルター・ビジョン、テレサ・ライト、リチャード・ニー、ディム・メイ・ウィテ、レジナルド・オーウェン

投稿日：2011年02月23日 (水) 14時54分

始まってしばらくすると、あれあれこれは「アザーズ」か「シックス・センス」だなと気付いてしまう。目の前で繰り広げられる映像は果たして現実の事なのか、それとも妄想なのか、様々な意味深で思わせぶりなどうとでも解釈出来るシーン満載ではあるが、結果が読めるのでこっちは入り込めない。ディカプリオの影を帯びた暗い表情から一転、最後に下した決断が何とも切なく、けどどこか清々しい表情に救われるのか、それとも・・・。３★ レオナルド・ディカプリオ、マーク・ラファロ、ベン・キングズレー、ミシェル・ウィリアムズ、エミリー・モーティマー、マックス・フォン・シドー、パトリシア クラークソン

投稿日：2011年02月22日 (火) 12時23分

第一作はアイデアも面白く観られたが、これは前作のキャラクターをなぞってるだけで、目新しさは無く、二番煎じの駄作。パワフルおばさんの登場だけが面白かった。１★

投稿日：2011年02月21日 (月) 16時18分

訓練中のレンジャー隊７名が、嵐の密林地帯で消息を絶つ。17時間後数名の生存者が発見されるものの、彼らは味方同士で撃ち合っていた。そして、一人が捜索隊の目の前で殺される。結局、重傷者を含む２名が救助され、いまなお隊長のウエストを含む４名が行方不明のまま。割と早い内に「たぶん黒幕はコイツだな？」という目星はたてられたのだが、最後のどんでん返しにはまいった。ほんとにこれでいいのか、いろいろつじつま合わせを考えると、突っ込みたくもなる。３★ コニー・ニールセン、ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ジョバンニ・リビジ、ブライアン・バン・ホルト、テイ・ディグス、ティム・デイリー

投稿日：2011年02月20日 (日) 16時00分

氷の中から発見されたエイリアンと南極基地の隊員との死闘を描いたSＦホラーの古典「遊星よりの物体Ｘ」のリメイクだが、興行的には失敗だったようだ。話は面白いと思うのだが、見せ方というか、もうひとつ引っ張り込む力に欠ける。この監督のファンは多く居て結構評価が高いらしい。３★ カート・ラッセル、リチャード・ダイサート、ドナルド・モファット、キース・デビッド、チャールズ・ハラハン、ピーター・マロニー

投稿日：2011年02月17日 (木) 10時49分

2005年のアカデミー短編アニメ部門にもノミネートされた短編作品を、同作に惚れ込んだティム・バートンのバックアップのもと長編化。人類滅亡後の荒廃した未来を舞台に、心を持った９体の奇妙な人形たちが、巨大な機械獣の襲撃に怯えながら繰り広げるサバイバルストーリーで平凡。美術クオリティが高いところだけは評価できる。３★ イライジャ・ウッド、ジェニファー・コネリー、クリストファー・プラマー