投稿日：2012年01月26日 (木) 11時58分

スキンヘッドの凄腕諜報員ワックス（ジョン・トラボルタ）のはじけっぷり、問答無用にマシンガンをぶっ放す、ドンパチやりすぎでしょう。この手のムチャクチャ系アクション映画はムダに時間が余ったときに最適の映画。２★ ジョナサン・リース・マイヤーズ、ジョン・トラボルタ、カシア・スムトゥニアク 、リチャード・ダーデン、アンバー・ローズ・レヴァ、ディディエ・コンスタン

投稿日：2012年01月23日 (月) 10時25分

サンフランシスコを舞台に、妻の死を引きずり傷心のデヴィッドと、事故に遭い、意識不明のまま幽霊になってしまったエリザベスのちょっと変わったラブコメ。超自然現象・ゴーストものコメディには珍しく、話が予想がつかない方向へ進んでいく。そこで起こる出来事が面白い。主役ふたりのやりとりも、ドタバタではなく、抑えた自然な演技になっていて、それが映画全体に好印象を与えている。４★ リース・ウイザースプーン、マーク・ラファロ、ドナル・ローグ、ディナ・ウォーターズ、ベン・シェンクマン、ジョン・ヘダー

投稿日：2012年01月20日 (金) 18時22分

ハリウッドの内幕を描いた秀作として、もはやクラシックな名画と言われている。サイレント期に絶頂を迎えた女優ノーマの狂気と、脚本家としての名声を求めるギリスの野望が交錯する、サスペンスフルな人間ドラマ。同年に公開されオスカーを獲った「イヴの総て」が洗練されているのに比べ、ワイルダーの泥臭さは彼らしく面白い。ハリウッドの内幕ものが重なってしまい損をした感があるが、別時期だったらこちらも受賞していたかもしれない。昔の人なのでよく知らないが、グロリア・スワンソンがなんとも魅力的だ。この作品は彼女自身の物語とも見られている。パラマウントを訪ねデミルの「サムソンとデリラ」撮影中の暗闇に射す光、左手を上げ浮かび上がるかつての大女優。こんなシーンも哀しい。４★ ウイリアム・ホールデン、グロリア・スワンソン、エリッヒ・フォン・シュトロハイム、ブレット・クラーク

投稿日：2012年01月19日 (木) 12時42分

シャーリー・マクレーン とニコラス・ケイジの演技力を楽しむための作品です。２人のやり取りや、動作、表情、観ていて面白い。年取ってからのシャーリー・マクレーンは良い役に恵まれているせいかいつも素晴らしい。３★ シャーリー・マクレーン、ニコラス・ケイジ、リチャード・グリフィス、オースティン・ペンドルトン

投稿日：2012年01月17日 (火) 18時23分

２０年前に超ロングランヒットしただけあって古さを感じさせない。ジャーゴンチックな内容だが、ちゃんと素人でも判るようになっている。その辺が、この映画の素晴らしいところだ。中世ヨーロッパ暗黒時代のおどろおどろしさをリアルに再現して、生々しい貧民の暮らし、家畜の扱い、異端審問、そして貯蓄は罪に値すると庶民に諭して寄付を強要していた当時の描写。基本的には１級の娯楽ミステリー映画だが、１歩離れてみたら喜劇とも思えてしまう。それにしても、よくもこれだけ奇怪な面そうの役者ばかり集めたものだと感心してしまう。異形の者たちの競演だ。なかでもロン・パールマンの怪演が圧倒的。３★ ショーン・コネリー、F.マーリー・エイブラハム、クリスチャン・スレイター、フェオドール・シャリアピンJr.、ミシェル・ロンズデール、ロン・パールマン

投稿日：2012年01月15日 (日) 17時32分

５０年代アメリカの伝統的なピューリタニズム。セックスに対しても物欲に対しても禁欲的、罪悪視。禁酒法が施行され、南部ではＫＫＫが復興したりした時期。自由への渇望と不寛容の葛藤。これは程度と形を変えつつも、アメリカ社会の基本的な構図で、それを背景に描かれている。貧しさにあえぐ男が、上昇する機会をつかもうと罪を犯す悲劇。時と場所を変えて描かれる普遍的なテーマだ。筋は単純だがこのテーマの先駆け的作品。１９歳のエリザベス・テイラーが眩しい。３★ モンゴメリー・クリフト、エリザベス・テイラー、シェリー・ウィンタース、レイモンド・バー、アン・リヴィア

投稿日：2012年01月13日 (金) 22時21分

ロレッタ・リンという歌手。知りませんでした。有名なカントリー・シンガーだそうです。炭鉱夫の貧しい家庭に生まれ、十代で結婚し、若くして子だくさんになり、ある日突然、旦那がギターを渡し「あんた、歌うまいからちょっとやってみよか」みたいなノリで、バーで歌い始めラジオ局をめぐり、ついにはカントリーの聖地に到達するという。本人が意図したのかしないのか、あれよあれよと階段を上っていく成功物語。何より一番驚かされるのは、ロレッタ役のシシー・スペイセクとパッツィ・クライン役のビヴァリー・ダンジェロが吹き替え無しで全部自分で歌っているということです。プロ顔負けの歌唱力です。本物のカントリー歌手のような雰囲気を持っていた。笑かすのが、夫ドゥー・リトル役のトミー・リー・ジョーンズの金髪姿と、その行動。ドゥーは結婚するやいなやsexはやりまくるは暴力は振るうは、いつ別れても仕方がないような粗野な男。彼はロレッタに急に歌を進めたり、ロレッタが売れ出すと一転してマネージャーを辞めるなど、その行動はかなり自己中から来ているようだ。ドゥーはロレッタの歌が好きで自慢したかったのではないかな。妻が歌っている姿が好きだったのだろう。荒々しい行動とはうらはらに彼はとてもロマンチックな性格なのだと思う。ただ行動が短絡的ではある。シシー・スペイセクはアカデミー主演女優賞。４★ シシー・スペイセク、トミー・リー・ジョーンズ、ビヴァリー・ダンジェロ、レヴォン・ヘルム、レヴォン・ヘルム

投稿日：2012年01月12日 (木) 17時40分

かつて少年時代、スピルバーグの映画に夢中になった J・J・エイブラムス監督が思い出や趣味で作ったもので、スペースシャトルのポスターや、ルービックキューブと言う言葉など、時代を感じさせるものがあり、映画作りに熱中する少年たちの８ミリカメラに映り込んだ列車事故現場の模様。そこに映っていた信じられないものとは？彼らのカメラが偶然にも、政府や軍が隠蔽する秘密を記録してしまう。映画はどうにもかったるいもので出来は悪い。エンドロールが流れている間、劇中劇で少年たちが撮ったゾンビ映画が流れる。ともすればこちらが本編で、それまでが前振りであるかの如くの演出を見せて、この作品は救われた。２★ ジョエル・コートニー、エル・ファニング、カイル・チャンドラー、ライリー・グリフィス、ライアン・リー、ガブリエル・バッソ

投稿日：2012年01月10日 (火) 10時35分

1970年にチリで政権を獲ったサルバトール・アジェンデの左翼政権は、銅鉱山の国有化など社会主義的政策を進め、イデオロギーと利権の双方から危機感を抱いたアメリカの支援により、1973年9月11日に、アウグスト・ピノチェット将軍がクーデターを起こす。クーデター後のピノチェットによる左翼狩りで、数多くの一般市民が犠牲になる。この事実をもとに作られたドキュメント風作品で、その時行方不明になったアメリカ人の一人息子を父親が、息子の妻と必死に探すという話。処刑された死体の発見後、米政府の責任を裁判で争ったというコメントで終わる。３★ ジャック・レモン、シシー・スペイセク、ジョン・シェア、ジョン・シーア、メラニー・メイロン、チャールズ・シオッフィ、デヴィット・クレノン

投稿日：2012年01月07日 (土) 22時15分

オランダの童話の映画化で、本国では１００万人を動員したとか。珍しく世界でも評判になったオランダ映画だそうだ。ハリウッドのコメディとは少し違う味がする作品だが、評判ほどのものは無かった。１★ カリス・ファン・ハウテン、テオ・マーセン、サラ・バンニール、ピエール・ボクマ