投稿日:2012年01月20日 (金) 18時22分
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ハリウッドの内幕を描いた秀作として、もはやクラシックな名画と言われている。サイレント期に絶頂を迎えた女優ノーマの狂気と、脚本家としての名声を求めるギリスの野望が交錯する、サスペンスフルな人間ドラマ。同年に公開されオスカーを獲った「イヴの総て」が洗練されているのに比べ、ワイルダーの泥臭さは彼らしく面白い。ハリウッドの内幕ものが重なってしまい損をした感があるが、別時期だったらこちらも受賞していたかもしれない。昔の人なのでよく知らないが、グロリア・スワンソンがなんとも魅力的だ。この作品は彼女自身の物語とも見られている。パラマウントを訪ねデミルの「サムソンとデリラ」撮影中の暗闇に射す光、左手を上げ浮かび上がるかつての大女優。こんなシーンも哀しい。4★ ウイリアム・ホールデン、グロリア・スワンソン、エリッヒ・フォン・シュトロハイム、ブレット・クラーク |
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