投稿日:2011年11月14日 (月) 11時36分
|
原題が「Mahler auf der Couch」(寝椅子の上のマーラー)となっているように、この映画は、精神分析医のフロイトと、寝椅子に横になってその治療を受けるマーラーとの関係を通じて、マーラーとその妻との間の愛情のもつれを描き出そうとする作品。映画は「起こったことは事実、どう起こったかは創作」で始まる。それ故、マーラーをはじめ、フロイト、アルマ・マーラー、ヴァルター・グロピウス、ブルーノ・ワルター、クリムトなど実在の人物が何人も実名で登場する。マーラーの妻は裕福な家庭に育ち、ウイーン一の美女と言われ、芸術家に囲まれて自由奔放に育つ。マーラーの世話をしてきた妹に「あの小娘、芸術家のミューズはマーラーの結婚相手にはおあつらえ向き」と言わせて、結婚。妻への理解の無さやら、妻アルマの不倫やら、娘の死やらあって神経症に罹り、フロイトの治療を受けようとする。初めに言った事実と創作がどれなのかはよく解らないが、最後にフロイトはマーラーに対し、「私には奥さんが、まるでありもしない不倫を作り上げたかのような気がするのですよ」と言わせている。それにしてもこのウイーン一と言われた美女アルマはまるでおばさんに見えるのはどうして?ミスキャストじゃないのか。それに映像が汚いと思うのはわたしだけか。3★ ヨハネス・ジルバーシュナイダー・バーバラ・ロマーナー・カール・マルコヴィクス・エヴァ・マッテス・レナ・シュトルツェ |
|