投稿日:2011年07月10日 (日) 18時21分
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あくまでフィクションではあるが、その論述には確かなプロットがあるし、地方検事のジム・ギャリソンの足取りはまるで、真実への道しるべのようだ。ケネディ大統領暗殺事件の、唯一人の公的訴追者、ジム・ギャリソンを主人公に、オリバー・ストーンがジム・ギャリソンの著書と独自の調査といかほどかの思いこみを基に、当時の映像を巧みに挿入し、虚実ない交ぜにしながら最終的に彼の中の真相を描き出した本作は、実際ただならぬ説得力を持って迫ってくる。特にクライマックスとなるクレイ・ショーの裁判場面では、有名なザプルーダー・フィルムを実際に使用し、ギャリソンが半ば叫ぶように激白する謀略説は、「これが真相なのでは?」と思わせるほど確信に満ちている。事実、本作で提示された説は、それまであまりに荒唐無稽で評価されていなかったものが、これをきっかけに再注目されたと言われる。また俳優陣も見事。主演のケビン・コスナーは当時の勢いそのままに、スター俳優としての存在感を見せつけてくれます。そして、それ以上に脇を固める俳優陣、弾け切れそうなジョー・ペシを筆頭に、トミー・リー・ジョーンズ、シシー・スペイシク、ジョン・キャンディ、ケビン・ベーコン、ドナルド・サザーランド、マイケル・ルーカー、ゲイリー・オールドマンら、ある意味彼らを観ているだけで飽きない。5★ ケビン・コスナー、シシー・スペイシク、ジョン・キャンディ、ケビン・ベーコン、ドナルド・サザーランド、マイケル・ルーカー、ゲイリー・オールドマン、ジャック・レモン、 |
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