投稿日:2011年01月17日 (月) 08時43分
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邦題からはいかにもなギャング映画を想像してしまうけれども、原題は「The Roaring Twenties」。第一次世界大戦戦場の出会いで始まる三人の男の物語で、ただのギャング映画というより、心うつ青春映画でもあると言える。切ないのはキャグニーの純な恋だ。自分の感情を抑えて恋する相手に尽くす様を淡々と描き出した本作の切なさは際立つ。また、きびきびと(悪く言えばチョコマカと)動き回りながらも他を圧する大物の風格を演じられるのは彼の他には居まい。おそらくこの作品のオマージュとしてセルジオ・レオーネの「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」は創られたのではあるまいか。嬉しいのは、忘れていた唄「メランコリーベイビー」をこの作品の中でプリシラ・レインが2度歌ってくれているのと、脇役の酒場女のグラディス・ジョージが何とも良い味。5★ ジェームズ・キャグニー、ハンフリー・ボガート、プリシラ・レイン、ジェフリー・リン、グラディス・ジョージ |
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