投稿日:2014年09月23日 (火) 16時06分
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妻シミンは11歳の娘テルメーの将来を案じてイラン国外での生活を望み、夫ナデルは認知症の父を置いて移住などできないと突っぱね、決裂する。シミンが実家に帰ってしまい、父を介護してもらうヘルパーとしてラジエーという女性を雇う。そして事故が起き、裁判になる。実に丁寧に登場人物を描いて、ここのディテールは飽きさせることなく、なかなかのもの。宗教色が強くて、かなり意味不明な部分も多いが、嘘に信仰心が絡んでゆくと生き地獄になり哀れだ。どこにいようと、聖書に、コーランに、良心に誓おうとも、裁判で嘘をつくのは人の悲しいところか。アカデミー外国映画賞(イラン映画)。3★ レイラ・ハタミ、ペイマン・モアディ、シャハブ・ホセイニ、サレー・バヤト、サリナ・ファルハディ |
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