投稿日:2014年07月16日 (水) 21時23分
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1950年初頭に起った映画界におけるレッド・パージを題材としたドキュメンタリー的な作品。と言っても史実を前提としているだけで完全な劇映画であり、主人公や中心人物は架空の人物となっている。作品としては全く大したことがないし、元々そんなことは期待しておらずもっぱらレッドパージの雰囲気を感じたかったという興味で見たが、その限りにおいては楽しむことができた。中で、スコセッシがヨーロッパに亡命する監督役(ジョセフ・ロージーがモデル?)として出演していたり、ダリル・F・ザナックが実名で登場し、ハワード・ホークスのラッシュを見ながら18も同じシーンを撮っていることに対し「どこが違うか全くわからない」などと電話でクレームを入れているシーンがあったりして、本筋とは関係のない場面がなかなか愉快だった。レッドパージの時代には映画界では有名な話がいろいろあるのだが、それはあえて触れない作りで、まあ焦点をこの主人公に絞りたかったのだろう。3★ ロバート・デ・ニーロ、アネット・ベニング、ジョージ・ウェンド、マーティン・スコセッシ |
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