投稿日:2013年02月07日 (木) 11時13分
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肩透かしをくらいながらも充分楽しめたのは、きっと巧いからだろう。妻子不在に乗じて浮気するわ、殺人に死体遺棄、脅迫者の抹殺まで企てる、恐れを知らぬ素人(とはいっても犯罪心理学の助教授)の大胆さと一生懸命さから目が離せい。時々およぐエドワード・G・ロビンソンの虚ろな目。オーバーアクションの悲劇のヒロイン然としたジョーン・ベネット。エレベーターホールの密談なんて、馬鹿馬鹿しく技巧的で参ってしまう。警察は捜査情報をお手軽に漏らすし、女は脅迫者を簡単に部屋に入れる。突っ込みどころだらけだが、でも運びがうまいから見入ってしまう。そしてこの結末には苦笑するが、不思議と腹が立たない。1944年の作品で、この面白さということで、4★ エドワード・G.ロビンソン、ジョーン・ベネット、ダン・デュリエ、ロバート・ブレイク、エドモンド・ブレイン |
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